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週間相場分析2019年4月22日


次回は2019年5月13日号になります。

金を買いにくい!?

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4/19 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は17日時点で752.86トン。3月26~29日の784.26トンを直近のピークに、4月1日の772.80トンで780トン台割れ、翌2日の768.10トンで770トン台割れ、9日の757.85トンで760トン台割れと減少が続き、16日に752.27トンまで減少したが、翌17日は微増に転じ、ひとまず750トン台割れを回避した格好。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9日時点で10万5364枚、前週比1万808枚増。取組高は9日時点44万枚台、17日時点44万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉2900枚減・買い玉300枚増、非当業者は売り玉200枚減・買い玉3100枚減。

総合分析

 中国の今年1~3月期のGDP成長率に対し、ロイター通信の調査では前年同期比6.3%と、少なくとも27年ぶりの低水準となる見通しだったが、実際には同6.4%増と前期比で横ばいとなり、4四半期ぶりに減速に歯止めがかかった。こういった具合に最近の同国経済指標は底固い内容が多く、市場では、『投資家心理の改善につながっており、(安全資産とされる)金を買いにくい状況が続いている』との見方も。当面、金は上値の重い展開もやむを得ないか。

白金

底固さを維持している

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4/19 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した今年3月の欧州(EU+EFTA)新車販売台数は前年同月比3.6%減の177万台と7ヵ月連続で減少した。1~3月の累計は前年同期比3.2%減。同工業会は、EUとEFTA域内の複数の国々の成長鈍化に伴い、電気自動車などの電動車両やコネクテッドカーへの投資で記録的な負担を強いられる自動車業界にとって、環境の厳しさが増していると指摘している。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9日時点で3万1844枚、前週比8489枚増。取組高は9日時点7万4000枚台、17日時点7万3000枚台。東京市場の取組高は4万2000枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)は、当業者は売り玉2800枚増・買い玉300枚増、非当業者は売り玉1900枚減・買い玉700枚増。

総合分析

 投資家のリスク選好意欲の強まりや米ドル高を受けて、金を中心に貴金属全般は軟調を余儀なくされた。とはいえ、中国の今年1~3月期のGDP成長率が前年同期比6.4%増と前期比で横ばいとなり、4四半期ぶりに減速に歯止めがかかったことなど、中国の主要経済指標の底固い内容は産業金属需要にとってプラス材料であり、当然、白金にとっても同様。そのことが、日足チャートの姿にも表れている内外白金相場の底固さにつながっているといえそうだ。

原油

米国内原油在庫の減少も強材料

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4/19 15:15現在

海外情勢

 米国内石油在庫動向だが、4月12日現在で原油は前週比140万バレル減(うちオクラホマ州クッシングは同160万バレル減)、ガソリンは同110万バレル減、中間留分は同120万バレル減と軒並み減少。週間原油供給量合計日量1809万2000バレル、原油需要量合計は同1847万9000バレルで差し引き同38万2000バレルの供給不足。イラン、ベネズエラ、リビアの減産も続いており、先高人気は強いまま。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは4月9日現在、62万1766枚の買いに対して10万5104枚の売り、差し引き51万6662枚の買い越し(前週48万1361枚の買い越し)と買い越し玉が増えて差し引きで50万枚を超えた。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは4月17日現在、4万5107枚の買いに対して2万6522枚の売り、差し引き1万8585枚の買い越し(11日現在1万9155枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 米国内石油在庫は原油在庫が70~230万バレル増加の予想に反して140万バレル減少で、原油集散地であるオクラも摩周クッシング在庫も160万バレル減と予想外な取り崩しとなり、石油需要が旺盛であることを裏付けた。米国の原油輸入量が減少しているのはベネズエラからの輸入をカットしているほか、カナダからのパイプライン輸送が停滞するケースもあるからだ。こうした状況下で米シェールオイル生産は過去最高記録を更新中だが、それが圧迫材料となっていない。これも米国内原油需要が強いからだ。先高人気は強い。

ゴム

上海ゴム主導で急反落、先限190.0円割れ

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4/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。4月18日の価格はキロあたり50.89~51.16バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は174.0~176.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月20日現在15,286トン(前旬比1,178トン増)。
3月中旬の入出庫は入庫2,227トン、出庫1,049トン。

展開予想

 前週末の中国貿易統計(3月)が良好な結果となり、株高・円安等から東京ゴムも堅調にスタートし、195.7円まで上伸するも指定倉庫在庫が約13,000トンに近づく中、買い手の利益確定売りが強まった。上海ゴム市場においても9月限で一時12,000元を上回るも、上海ゴム指定倉庫在庫は前週比増加、中国国産ゴム収穫が本格化する時期でもあり、新規売り圧力が強まると下げ幅を拡大し一時11,380元まで下げ幅を拡大しながら4日続落。東京市場も追随する形で先限190.0円を割り込むと、186.3円まで下げ幅を拡大したが、週末を控えて売りが一巡し反発となっている。4月19日正午現在RSS先限は188.5円前後、TSR先限は169.0円前後の取引。週の高値はRSS195.7円/TSR176.3円、週の安値はRSS186.3円/TSR167.0円。
 東京RSSの先限は19日昼時点で、一目均衡表の雲の中に再度突入、RSIは50台で推移し加熱感等はない。200日移動平均は横ばいから小幅に上昇に転じたが大きな変化はなし。
 今週の東京ゴム市場は上海市場の下落に大きく影響を受け下落となったが、産地対比での"割安"解消に至っていない。その傾向は期近限月程強く、価格差修正が起きない限り現受け見合い買いは続くだろう。ただ、上海市場の下落が継続するようであれば東京市場も調整局面が長引く可能性がある。現状では目先レンジ188.0~198.0円に大きな変更はないが、上海市場次第では下振れに警戒する必要があるだろう。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引235,000円・損失限定取引474,000円(平成31年4月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成31年4月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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