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週間相場分析2019年4月15日


底固い動きを続けるか!?

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4/12 15:15現在

海外情勢

 英国のEU離脱延期で安全資産としての魅力が後退、米経済指標が良好なことで利益確定売りが出たが、下げると買われる動きが続こう。世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は10日時点で757.85トン。3月26~29日の784.26トンを直近のピークに、4月1日の772.80トン⇒2日の768.10トン⇒3日の764.29トン⇒4日の762.55トン⇒5日の761.67トン⇒8日の760.49トン⇒9日の757.85トンと減少が続き、2018年12月3~6日の758.21トン以来の低水準となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で9万4556枚、前週比2万5382枚減。取組高は2日時点44万枚台、10日時点45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)では、当業者は売り玉1200枚減・買い玉800枚減、非当業者は売り玉400枚減・買い玉900枚減。

総合分析

 英国のEU離脱問題は離脱期限を10月末と半年延長することで落ち着いた。この結果、"合意なき離脱"を回避して米中通商交渉に対する楽観的な見通しと合わせて、リスクヘッジの金買いを一服させる要因となりそう。加えて、4月も折り返しに入って、月末の接近が意識されることや、東京市場は"10連休"を前に積極的な売買が控えられる可能性があることも、目先、金相場の値動きを鈍くしようか。そうしたなかで、内外ともに底固い動きを続けるか注意深く見守りたい。

白金

底固く推移するなか新たなサポート要因も

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4/12 15:15現在

海外情勢

 NY白金は金下落連動で900ドル割れるも底固さを維持する動き。インド自動車工業会が発表した2018年度(2018年4月~2019年3月)の新車販売台数は前年度比6%増の438万4563台で、伸び率は過去4年間で最低だった(2015~2017年度は同8~10%増)。また、中国乗用車市場情報聯席会が発表した3月のセダン・SUV(スポーツ用多目的車)・MPV(多目的車)の新車販売台数(小売ベース)は前年同月比12.1%減の174万0300台で、マイナスは9ヵ月連続となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で2万3355枚、前週比852枚減。取組高は2日時点6万8000枚台、10日時点7万5000枚台。東京市場の取組高は4万2000枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)は、当業者は売り玉2400枚減・買い玉3000枚増、非当業者は売り玉5400枚増・買い玉ほぼ変わらず。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は900ドル前後、東京白金期先は3100円台半ば~3200円台で底固く推移。そうしたなか、10日のEU首脳会議で英国のEU離脱期限を10月末まで延長することが決定、米中通商交渉の楽観見通しと合わせて、世界景気の先行き不透明感が後退したことは白金相場をサポートする公算が大きい。また、南アフリカ共和国では5月8日の総選挙以降、白金鉱山各社で賃金交渉が始まる見通しで、同国の電力不足問題ともに供給懸念を強める恐れも。

灯油

原油先高に追随する展開

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4/12 15:15現在

海外情勢

 NY原油は利益確定売りで下げる場面はあるが、押目は強気ファンドが買い玉を仕込んでいる。イラン、ベネズエラ、リビアの減産が続き、産油国全体が強調減産体制を維持する方向にあって、供給不足が見込まれている。米中貿易協議についても楽観的な見通しが多く、これは原油価格にとってはプラス要因。これは中国経済の減速懸念が薄れて石油需要見直し機運が高まる要因となるからだ。目下、供給面の強材料先行のパターンを想定する向きが多い。

内部要因

 ニューヨーク原油は強気ファンド主導の展開となっており、4月2日現在の大口投機玉(ファンド)ポジションを見ると、59万0312枚の買いに対して10万8951枚の売り、差し引き48万1361枚の買い越しとなった。3月5日現在の買い越し玉が34万8801枚で、13万2560枚増と大幅に増えた。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは4月10日現在、1130枚の買いに対して991枚の売り、差し引き139枚の買い越し(4日現在139枚の買い越し)と買い越し玉は変わらずの横ばい。

総合分析

 4月6日現在の全国灯油在庫は前週比14万8966キロリットル減の118万2200キロリットルと、季節外れの寒の戻りなど暖房需要の増加を反映している。また、週間生産量は同11万0892キロリットル減の22万7358キロリットルと減少したが、これは生産調整によるものだ。なお、販売量は好調な伸びを示しているように、寒の戻りなど季節外れの低温が響いている。東京バージ灯油期先はNY原油高を背景に強気筋が買い進めば、更に一段高が見込める。

ゴム

東京ゴム急上昇、190.0円台を回復

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4/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。4月11日の価格はキロあたり51.15~51.35バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は174.0~176.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月20日現在15,286トン(前旬比1,178トン増)。
3月中旬の入出庫は入庫2,227トン、出庫1,049トン。

展開予想

前週末の良好な米雇用統計・株高・原油高等の外部要因の支援を受けて大幅上昇スタート、東京ゴム先限は190.0円台を回復した。短期的な上昇に対する戻り売りも散見されたが、木曜日には上海ゴム市場が主導する形で再度上昇、東京市場は9月限で一代高値を更新、194.7円まで上値を伸ばした。ただ、週末を控えて上値は抑制されている。4月12日正午現在RSS先限は192.0円前後、TSR先限は172.5円前後の取引。週の高値はRSS194.7円/TSR174.2円、週の安値はRSS184.7円/TSR167.2円。
 東京RSSの先限は一目均衡表の雲の中で推移、RSIは50台で推移し加熱感等はない。200日移動平均は横ばいから上昇に転じるかの節目に差し掛かっている。
 今週の東京ゴム市場は絶対値としては上昇となったが、産地価格も歩調を合わせるように緩やかに上昇しており、主要産地対比での東京・上海ゴム市場の"割安感"は解消されていない。今後産地価格が下落に向かうようであれば戻り売りが有効となるが、それまでは押し目買い姿勢が無難と言えるだろう。目先は188.0~198.0円のレンジを想定する。


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