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週間相場分析2019年4月8日


根本的な基調は底固い!?

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4/5 15:15現在

海外情勢

 英貴金属調査会社メタル・フォーカスは1日付のリポートで、2019年の世界金需要量が4370トンと、2018年の4364トンを上回り、2015年以来、4年ぶり高水準に達するとの見通しを示した。2019年の宝飾向け需要は前年比3%増の2351トンで、インドが同7%、中国が同3%それぞれ増加する見通し。また、2019年の金価格は年間兵平均で1オンス=1310ドルと、2018年の1268ドルを上回り、2013年以来の高値水準になると予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3月26日時点で11万9741枚、前週比3万1345枚増。取組高は3月26日時点50万枚台、4月3日時点44万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3月27日⇒4月3日)では、当業者は売り玉4000枚増・買い玉1600枚減、非当業者は売り玉100枚減・買い玉5500枚増。

総合分析

英国のEU離脱問題に対して"合意なき離脱"は回避出来るとの楽観的な見方が広がっていること、米中通商交渉について進展期待が高まっていることが米株価の上昇や米ドルの高止まりにつながり、これにより、ニューヨーク金は上値の重い展開を余儀なくされている。しかし、英国のEU離脱も米中貿易摩擦も冷静に長期的な視点で見れば、依然として政治的・経済的リスクを多分に孕んでおり、リスクヘッジ先として金が選好される環境に変わりないともいえよう。根本的な基調は底固いまま。

白金

ニューヨーク白金900ドル突破

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4/5 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク白金期近は4日に900ドルを突破した。投資マネーがパラジウムからシフトするなど超割安な白金に関心が集まっているためだ。マークラインズが4月3日時点で集約した3月の米国新車販売台数は前年同月比2.7%減の160万8662台。季節調整済み年率換算は前年同月並みの1750万台で、2ヵ月続いた1700万台割れから回復。一方、カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチが発表したEVの世界市場動向レポートによると、2025年までにEVの年間販売台数が1000万台を超え、2030年には新車市場におけるEVのシェアが最大で50%に達すると予想。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3月26日時点で2万4207枚、前週比6626枚増。取組高は3月26日時点7万2000枚台、4月3日時点6万9000枚台。東京市場の取組高は3万9000枚台。カテゴリ別(3月27日⇒4月3日)は、当業者が売り玉500枚増・買い玉200枚増、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉300枚増。NYパラジウムに追加証拠金徴収(25%アップ、91万6000円から114万5000円へ引き上げ)が決まり、白金市場へ投資家がシフトする動きが加速されよう。

総合分析

 東京白金期先は4月5日に3200円台を回復。3月1日の3127円、更には昨年11月9日の3177円を抜いて、昨年第2四半期(4~6月)の水準に返り咲いた格好で、昨年8月16日の2680円を起点にした下値切り上げの線型と併せて、チャート的に基調が好転したといえそうだ。目先的には急伸に対する修正安の可能性もあるが、その修正安で2900円近辺で下げ渋る動きとなれば、3月11日の2889円と併せて2900円前後が新たな下値支持線に。

ガソリン

協調減産による原油先高人気が支え

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4/5 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想外の大幅増加となり、米国内産油量が過去最高を記録したが、OPECと非OPEC産油国の協調減産に加えてイランとベネズエラからの原油供給量減少が強力なサポート要因となっている。米中貿易協議が進展する楽観的な見通しも中国経済の減速回避により石油需要の伸びが続く可能性があるとされ、米国内石油需要の旺盛さもあって支援要因となる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは3月26日現在、56万0552枚の買いに対して11万1933枚の売り、差し引き44万8619枚の買い越し(前週41万4746枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは4月3日現在、4477枚の買いに対して2532枚の売り、差し引き1945枚の買い越し(3月28日現在1756枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。

総合分析

 3月30日現在の全国ガソリン在庫は前週比9609キロリットル増の161万8649キロリットルと増加、原油処理量は減少したが、ガソリンは小売段階の売れ行きが伸びず在庫増加となった。それでも4月末から5月上旬のゴールデンウィーク10連休向け需要に備えた在庫の積み増しと考えれば、むしろ在庫量としては不足する可能性がある。東京バージガソリン期先は海外原油高期待もあって、一段高を見込む向きが多く、すでに強気勢は買い玉を仕込み始めているので先高は必至の情勢。

ゴム

産地価格じり高を受け反発

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4/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。4月4日の価格はキロあたり50.15~51.05バーツ、RSS3号タイ主要港4月積価格は174.0~176.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月20日現在15,284トン(前旬比1,178トン増)。
3月中旬の入出庫は入庫2,227トン、出庫1,049トン。

展開予想

 前週までは新着貨物入着増加を受け売り圧力が強かったものの、産地価格対比での割安幅が拡大したことから上海・東京ゴム市場共に買戻しの動きが優勢となった。また、世界的な株高や原油価格上昇も支援材料となった。週後半にかけては産地原料価格のじり高傾向に、消費地市場の価格も後追いで反応、東京ゴム市場は先限で185.0円を回復した。また、東京ゴム市場においては年度替わりを経て「受渡供用期限切れ貨物」が減少傾向にあるとみられ、産地対比で割安傾向が続けば、現受け意欲も高まろう。4月5日正午現在RSS先限は185.0円前後、TSR先限は172.0円前後の取引。週の高値はRSS187.8円/TSR169.1円、週の安値はRSS181.3円/TSR162.7円。
 東京RSSの先限は200日移動平均で下げ止まり反発、RSIは40近辺で推移。テクニカル面では中立の水準に回帰している。目先は180.0~190.0円のレンジを想定する。
 今週は期限切れ貨物の減少を受けて期近中心に買い意欲が見られた。今後も価格水準によっては現受け意欲が強まる局面も想定され、順鞘幅の大幅な拡大は期待し辛いと思われる。


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