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週間相場分析2019年4月1日


ドル高で下押されたが...

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3/29 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は3月28日時点で784.26トン。3月4~8日の766.59トンを直近のボトムに増加傾向を続け、3月26日に784.26トンまで増加、その後は横ばいの状態が続いている。3月28日はニューヨーク金期近が1300ドル台を割り込む急落に見舞われたが、金ETFの保有残高は横ばいだったことから、今後、どう変化するのかが注目されるところ。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3月19日時点で8万8396枚、前週比9577枚増。取組高は3月19日時点51万枚台、27日時点50万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(3月20日⇒27日)では、当業者は売り玉1800枚増・買い玉1400枚減、非当業者は売り玉900枚減・買い玉2300枚増。

総合分析

ニューヨーク金期近が3月28日に1300ドル台を割り込む急落に見舞われた。ニュージーランド準備銀行が前日27日、政策金利の次の動きは下向きになる公算が大きいとの見方を示すなど、世界経済の減速の兆候を受けて各国中央銀行がよりハト派的な論調になっていることや、ECBが低金利を続けるとの見方が強まっていることを受けて、ドルが他通貨に対して上昇したことが背景。ただ、世界経済の減速を警戒する姿勢は、長期的に見てリスクヘッジの金買い要因にもつながる。

白金

パラジウムの急落に連動

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3/29 15:15現在

海外情勢

 英自動車工業会が発表した2月の同国自動車生産台数は前年比15.3%減の12万3203台と9ヵ月連続で減少。重要なアジア・欧州市場の需要が減少したことが響いたとし、合意なき英国のEU離脱による打撃が業界に与える影響について改めて警告した。また、日本自動車工業会発表した2019年度の国内新車販売台数の見通しは2018年度見込み比で2.0%減の522万3400台。前年割れは2015年以来4年ぶりで、景気の拡大傾向が緩まることが需要減の要因。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3月19日時点で1万7581枚、前週比1233枚増。取組高は3月19日時点7万5000枚台、27日時点6万9000枚台。東京市場の取組高は3万8000枚台。カテゴリ別(3月20日⇒27日)は、当業者は売り玉600枚減・買い玉600枚増、非当業者は売り玉300枚増・買い玉900枚減。

総合分析

 パラジウム相場急落を受けて、東京白金期先も再び3000円大台割れ。ICBCスタンダード銀行のアナリスト、マーカス・ガーベイ氏によると、英鉱業大手アングロ・アメリカンのキューティファニCEOがパラジウム相場を『バブル』と指摘、需要の8割を占める自動車メーカーがパラジウムの代わりに、より安価な白金を使う可能性があるとの見方を示したことがパラジウム相場の急落の引き金となったというが、白金への需要シフトの可能性は先々、白金相場のプラス要因に。

原油

トランプ発言を嫌気して下げたが...

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3/29 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近はトランプ大統領の、『原油は高過ぎる』とのツイッター発言を嫌気され下落した。米シェールオイルが増産を続け、米国内原油在庫が増加するなど弱材料はあるが、それ以上に産油国の協調減産は徹底されており、石油関連企業の相場予測も強気な見解が多く、スイス資源大手グレンコアは、『北海原油が60ドル台半ばで推移』と予想している。需要面の弱さは中国経済の減速や欧州経済の先行き不透明感が背景にあるものの、すでに市場に織り込み済みであり、当面、産油国の減産を評価して底固さを維持するとの見方は少なくない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは3月19日現在、53万4563枚の買いに対して11万9817枚の売り、差し引き41万4746枚の買い越し(前週36万2265枚の買い越し)と買い越し玉は増えた。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは3月27日現在、4万5296枚の買いに対して2万9431枚の売り、差し引き1万5865枚の買い越し(3月22日現在1万6340枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 米国内原油在庫は3月22日現在、前週比280万バレル増と170万バレル減少予想に対して増加したことや、トランプ米大統領の原油が高過ぎるとのツイッターを嫌気して原油価格は下げたが、産油国の協調減産が予定を大きく上回るペースで進んでいる。特にサウジ(サウジアラビア)の減産は徹底しており、世界石油需給の均衡化が早めに達成出来るとの見方が台頭している。まだ、米中貿易協議が続いており、結論が出ていないことから、中国経済減速の懸念を弱材料と捉える向きは少ない。東京ドバイ原油市場では買い玉の利食いが先行しての下げであり、調整一服後の反騰を期待する声が多い。

ゴム

下げ止まりを見極める

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3/29 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約1~20トン。3月28日の価格はキロあたり49.57~50.01バーツ、RSS3号タイ主要港4月積価格は173.0~174.0セント。 【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月10日現在14,106ン(前旬比1,603トン増)。
3月上旬の入出庫は入庫2,436トン、出庫833トン。

展開予想

 前週末の米国で長期金利が短期金利を下回ったことで米国景気後退懸念が台頭、上海ゴム市場の大幅安につれて東京ゴム市場も大幅安、187.0円、185.0円の節目を割り込み売りが加速した。上海市場では5月限に大量の渡し貨物が存在するとの噂が上海ゴム市場を圧迫しているようだ。東京市場においても指定倉庫在庫が12,095トンまで増加する中、売り方優勢の展開となっている。しかし、東京、上海ゴム市場ともに産地市場・シンガポール市場対比での割安幅が拡大しており、産地価格の下落、もしくは消費地市場の上昇によって価格差の修正が生じよう。
3月29日正午現在RSS先限は182.0円前後、TSR先限は162.0円前後の取引。週の高値はRSS190.4円/TSR168.1円、週の安値はRSS180.2円/TSR160.4円。
 東京RSSの先限は200日移動平均まで下落、また11月末以来のトレンドラインを明確に下抜けたもののRSIは30を下回る水準であり、「突っ込み売り」はリスクが高そうだ。目先は180.0~185.0円のレンジを想定する。
 4月からはインドネシア・マレーシアの輸出削減が実施される予定だ。タイの輸出削減は時期が遅れるものの、実施されれば強材料となろう。目先は下げ止まり位置を見極めながら押し目買いを狙う時期と考える。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引254,000円・損失限定取引495,000円(2019年11月18日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復26,840円(2019年11月18日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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