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週間相場分析2019年1月15日


リスクヘッジを強く意識

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1/11 15:15現在

海外情勢

  中国人民銀行が1月7日に公表した統計で、昨年12月末時点の同国の金保有高が5956万トロイオンスと(1852.52トン)と、2016年10月末(5924万トロイオンス≒1842.57トン)から2年超ぶりに増加したことが明らかとなった。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は1月9日時点で799.18トン。1月4日の798.25トンから増加を続け、800トン大台目前に迫った格好。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は昨年12月18日時点で7万5960枚、前週比1万5461枚増。取組高は昨年12月18日時点41万枚台、今年1月8日時点45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(1月4日⇒9日)では、当業者は売り玉2600枚増・買い玉700枚減、非当業者は売り玉1800枚増・買い玉5200枚増。 (*一部政府機関閉鎖のため最新のファンドポジションは未発表)。

総合分析

 昨年後半から今年初にかけてニューヨーク金期近が続伸、1300ドル台に迫った。米中貿易戦争、米政府機関の一部閉鎖の長期化、米株安や米ドル安に対する不安、米国の利上げペース鈍化観測、中国経済の冷え込み懸念、世界経済全体の減速懸念、英国のEU離脱を巡る先行き不安など様々な不安を受けてリスクヘッジが強く意識され、金へと資金がシフトしていると考えられる。東京金は円高進行が気懸りだが、その一方で、ニューヨーク金の堅調がサポート、底固さ維持か。

白金

割安感や出遅れ感は強いが...

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1/11 15:15現在

海外情勢

 中国乗用車市場情報連合会が発表した昨年の同国自動車販売台数は前年比6%減の2270万台で、約20年ぶりに前年割れとなった。また、ドイツ連邦自動車局が発表した昨年12月の同国新車登録台数は前年同月比6.7%減の23万7058台。一方、マークラインズが1月4日時点で集約した昨年12月の米国新車販売台数(GM推定値を含む速報値)は同1.5%増の162万7481台で、1~12月の累計販売台数は前年同期比0.3%増の1727万4250台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は昨年12月18日時点で1万1387枚、前週比396枚増。取組高は昨年12月18日時点8万2000枚台、1月8日時点8万6000枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリー別(1月4日⇒1月9日)は、当業者は売り玉200枚減・買い玉300枚減、非当業者は売り玉300枚減・買い玉200枚減。 (*一部政府機関閉鎖のため最新のファンドポジションは未発表)。

総合分析

 需給ひっ迫を材料に投機的な動きも加わって、ニューヨークパラジウムが過去最高値を更新、ニューヨーク金をも上回る水準へと暴騰しており、ニューヨーク白金はますます割安感や出遅れ感が強まっている。とはいえ、白金の世界需給はひっ迫しておらず、白金独自の強材料も乏しいうえに世界経済や米中経済の先行きに不安があることも需要減退を連想させ、白金の市場環境は芳しくないといわざるを得ない。割安感や出遅れ感だけで上昇するのは限界ありといえそう。

ガソリン

当面は小幅往来相場

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1/11 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内原油在庫の減少や、米中貿易協議に対する楽観的な見方が台頭、更にサウジアラビアが減産を実施するなど好感されて安値から戻している。それでも、世界石油需給は供給過剰を解消出来そうにないとの見方は根強く、中国経済の先行き不安も拭えないためにファンドも買い控えて様子を窺っている。下げ過ぎによって米シェールオイル企業の増産意欲が削がれていることがサポート要因とされているが先高期待は盛り上がらず、当面は小幅な往来相場と見る向きが多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の昨年12月18日現在の大口投機玉(ファンド)ポジションは50万2715枚の買いに対して19万3107枚の売り、差し引き30万9608枚の買い越し(前週30万9506枚の買い越し)とわずかながらも買い越し玉が増えている。東京バージガソリン市場の非当業者の売買バランスは1月9日現在、4365枚の買いに対して2860枚の売り、差し引き1505枚の買い越し(12月28日現在1372枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。 (*一部政府機関閉鎖のため最新のファンドポジションは未発表)。

総合分析

 1月5日に終わる週の全国ガソリン生産量は前週比9万4009キロリットル減の97万0586キロリットルとガソリンの生産得率を下げ、灯油の得率を上げる冬季シフトを反映している。国内景気は悪くないが、ガソリンの販売量はいまひとつ伸びない。輸送量の増加は軽油など中間留分需要を増やすが、ガソリンの販売は景気を反映するものの、足元の景気動向が不鮮明なため大きな動きがない。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油に連動する写真相場が続いており、目下、原油の下値固めと見て突っ込んだところは買われるが、反発力の弱さから買い玉を増やすより、利食い先行のスタンスが目立つ。当面、小幅往来相場か。

ゴム

南タイへの台風襲来と原油高に急騰

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1/11 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の取引量は、一日当たり約1.5トン~約17トン。1月10日付の価格は、キロあたり43.17~43.87バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は156.5~157.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月20日現在の11,963トン(前旬比157トン減)。

展開予想

 日本市場の年末休暇中、南シナ海で台風1号が発生。タイ南部への上陸が確実となり、上海・産地市場が悪天候による供給懸念に上伸。東京ゴムRSS市場は大発会から急騰した。台風1号による天然ゴム生産への被害は軽微であったものの、米中通商協議が始まり貿易戦争終結への期待に原油市場が高騰、東京ゴムRSS市場も一段高となり、先限は昨年6月6日以来の187.2円まで上昇した。しかしながら、米国の利上げ観測後退に米国ドルが軟化、為替は円高傾向に振れ、東京ゴムRSS市場の割高感が広まり「大量の新規貨物の入着懸念」に反落。1月11日の正午現在、RSS先限は184.0円前後、TSR先限は153.0円前後での取引となっている。週の高値はRSS187.2円/TSR158.3円、安値はRSS172.1円/TSR151.3円。
 東京RSSの単純移動平均は短期線が80近くまで上昇した後、60台前半まで反落。更なる下落が予想され、また、一目均衡表においても雲との乖離は30円近く、目先、この急騰局面に対しての修正安が継続すると考えられる、短期的な取引レンジは173~183円となるだろう。
 12月限納会で供用期限在庫が一掃されたことで、当限1月限の受越が比較的強く、その一方で、2月限以降が新規貨物の入着懸念に上値を抑えられ全限がフラットな状態となっている。1月に入り約2千トン程度の新規受渡貨物が確認されていることで当限の上値は圧迫され、また、2月限以降に順次新規入着貨物が到来するようであれば、2月限以降の限月の鞘は拡大し、当先の順鞘幅も再び20円台に拡大する可能性が高い。



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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引200,000円・損失限定取引453,000円(平成31年1月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成31年1月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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