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週間相場分析2018年12月25日


次回は2019年1月15日号になります。

円高でも底固い!?

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12/21 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF(上場投資信託)である"SPDR Gold Shares"の保有残高は12月19日時点で771.79トン。11月27~30日の761.74トンから、月末の玉整理もあって週明け12月3日に758.21トンへと減少したが、その後、再び増加傾向へと転じ、12月10日に760.32トンと760トン台を回復。更に、12月17日の763.56トンから翌18日には771.79トンへと一気に770トン台を回復するに至った。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は12月11日時点で6万499枚、前週比1万1498枚増。取組高は11日時点40万枚台、19日時点41万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉200枚減・買い玉5400枚減、非当業者は売り玉3600枚減・買い玉1600枚増。

総合分析

 12月18~19日のFOMCの結果は予想されたほど利上げに慎重なハト派寄りではなかったものの、政策金利の引き上げペースが鈍化する見通しに変わりないこと、米連邦政府の暫定予算案を巡りトランプ米大統領が態度を硬化させたことを受け、一部の米政府機関が閉鎖される可能性が高まったことなどから、為替はドル安・円高となる一方、ニューヨーク金が続伸。東京金は円高の輸入コスト低下分をニューヨーク金上昇が相殺、引き続き底固い動きを継続する可能性。

白金

上値の重さが目を引く

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12/21 15:15現在

海外情勢

 世界の自動車業界は金融危機以降で初めての継続的な生産減に向かっていると、RBCキャピタル・マーケッツが指摘した。具体的に、同社のアナリスト、ジョセフ・スパック氏は19日付のリポートで、世界の自動車生産台数は第3四半期(7~9月)に前年同期比2.9%減少し、第4四半期(10~12月)には同約4%の減少を見込むとしたうえで、2四半期連続の減少は2009年以降で初めてになるとした。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で1万991枚、前週比3635枚減。取組高は11日時点、19日時点ともに8万2000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリー別(12日⇒19日)は、当業者は売り玉600枚増・買い玉200枚増、非当業者は売り玉800枚減・買い玉500枚減。

総合分析

 内外の白金相場の日足チャートを見ると、ニューヨーク白金期近は780ドル台を維持する一方で、なかなか800ドル大台を回復出来ず、東京白金期先も2800円台前半で下げ渋る動きを見せるものの、2900円台には定着出来ないという、上値の重さが目を引く。やはり米株価の軟調や米中貿易戦争の不透明感などから、景気に対する先行き不安が産業金属全般の需要減退懸念につながっていると推察される。頭重さに対する嫌気売りを警戒する必要もあろうか。

原油

更に一段安の恐れも

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12/21 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は世界的な景気後退懸念を背景に世界的に石油需要が減少する不安をハヤして売られ、昨年8月以来の安値まで下げた。このほか、米国内の原油生産量が増加を続けており、ガソリン在庫が大幅に増加するなど需要減退とシェールオイル増産圧迫などが弱材料となっている。ファンドの買い気も後退するなど下値不安が増大している。産油国の減産体制の行方が不透明なことも下支え要因が乏しい一因との見方が多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは12月14日現在、50万4584枚の買いに対して19万5078枚の売り、差し引き30万9506枚の買い越し(前週33万0146枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは12月20日現在、4万8118枚の買いに対して3万2815枚の売り、差し引き1万5303枚の買い越し(14日現在1万5140枚の買い越し)と買い越し玉は増えている。

総合分析

 12月15日現在の日本国内週間原油処理量は前週比5万7311キロリットル減の352万9638キロリットルと石油会社の生産調整が実施されたことを映している。今冬は暖冬予報などから石油製品需要が減退する恐れもあるため、石油会社は原油処理量を絞り、製品小売価格の下支えも考えている模様。東京ドバイ原油期先はニューヨーク市場連動の写真相場で、当面、世界的な原油需給の供給過剰懸念を背景に先安不安が広がっているだけに更に一段安を演じる恐れがある。

ゴム

期限切在庫の圧迫から解放された市場は価格水準を切り上げる

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12/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の取引量は、一日当たり約4トン~約32トン。12月20日付の価格は、キロあたり41.00~41.21バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は148.5~149.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は、11月20日現在で11,963トン(前旬比157トン減)。11月中旬の 入庫は862トン、出庫は1,089トン。

展開予想

 米国利上期待にドルが堅調となったことで東京ゴム先物市場は底堅く始まる。タイ、マレーシア、インドネシアの主要3か国による天然ゴム政策会議では何等かの合意はなされなかったものの、次回開催を年内との報道が流れたことで材料視されなかった。東京ゴムRSS当限12月限は148円丁度で平穏に納会、受渡は1500トン程度。当限納会後、受渡供用在庫の急減を懸念した買いが相場全体を持ち上げ、先限は8月27日以来の175.9円まで買われた。一方で、価格の上昇が新規入着貨物を呼び込むとの思惑に先限は売られ始め、連休前の新甫先限6月限と当限との順鞘幅は2円程度まで縮小。12月21日の正午現在、RSS先限は174円台半ば、TSR先限は148円前後の水準にある。週の高値はRSS175.9円/TSR150.2円、安値はRSS168.7円/TSR146.9円。
 東京RSSの移動平均は長短とも60を超えており、目先168~170円台への修正安が入る可能性は高いものの、相場自体は一目均衡表における雲を上に抜け、取引レンジは170~180円に切り上がると考えられる。
 12月限の納会によって当先の順鞘幅は2円台まで縮小したものの、新規貨物の入着及び受渡供用品として承認されるまでは期近の堅調は継続し、過度に売り込まれた先限は踏み上げによって急騰する危険があり、当先の順鞘幅も再び20円台に拡大する可能性が高い。



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