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週間相場分析2018年12月10日


基調が更に引き締まる

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12/07 15:15現在

海外情勢

 ゴールドマン・サックス・グループのジェフリー・カリー氏らアナリストは11月26日付のリポートで、『米国の景気が来年、予想通り減速すれば金は需要増加から恩恵を受ける』と指摘し、商品市場の取引アイデアのベスト10の一つとして金を支持。また、スプロットの米部門のシニアマネーマネジャー、トレイ・レイク氏は、『米利上げは終了かもしれないとのコンセンサスに至れば、ドルは厳しい圧力にさらされる可能性があり、金相場は高騰するだろう』と予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月27日時点で1871枚、前週比7025枚減。取組高は11月27日時点44万枚台、12月5日時点39万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(11月28日⇒12月5日)では、当業者は売り玉4000枚減・買い玉1200枚増、非当業者は売り玉3100枚減・買い玉8300枚減。

総合分析

 東京金期先は12月4日と6日にそれぞれ、一時、4493円まで上昇、4500円まであと一歩に迫った。指標であるニューヨーク金期近も10月の高値を上回る上昇を演じており、内外ともに金相場の基調は引き締まっているといえよう。米中貿易戦争は"一時停戦状態"になったものの、先行きの見通しは不透明、米国の利上げ観測はトーンダウンし、ロシアとウクライナの関係緊張など世界的に地政学的リスクも不変とあれば、リスクヘッジ役として金の需要は根強いと考えられる。

白金

基調が軟化してきた!?

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12/07 15:15現在

海外情勢

 マークラインズが12月4日時点で集約した11月の米国新車販売台数(GM推定値を含む速報値)は前年同月比0.8%減の138万7077台で、季節調整済み年率換算は1750万台。一方、英調査会社LMCオートモーティブが発表した11月の西欧圏の自動車販売は前年同月比8.3%減の105万台。販売の落ち込みは、9月に"乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)"が義務化された影響が続いていると見られる。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月27日時点で2万2815枚、前週比1030枚増。取組高は11月27日時点7万2000枚台、12月5日時点7万7000枚台。東京市場の取組高は4万5000枚台。カテゴリー別(11月28日⇒12月5日)は、当業者は売り玉700枚増・買い玉100枚減、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉800枚増。

総合分析

 東京白金先限は2900円を下回り、12月7日に一時、2825円の安値をつけた。日足チャートを見ると、8月16日の2680円を起点に11月15日の3008円まで下値を切り上げてきた線型が崩れた格好で、相対力指数が中立ラインの50ポイントを下回ったことからも、基調の軟化は否めない。米中貿易戦争の行方が依然として混沌としていることや米株価の急落など、経済の先行き不安が産業金属全般の需要減退懸念を連想、上値を重くする一因になっているようだ。

ガソリン

原油急落に連動する

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12/07 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)総会で非OPEC産油国との協調減産が一応、合意に達したが、具体的な減産幅が決まらず、ロシア次第で減産幅が小幅にとどまるとの懸念が広がった。手仕舞売りが集中して一段安を演じ、辛うじて50ドル大台割れは回避したが、市場の心理は弱気に傾いている。カタールがOPECを脱退する意向を示していることも弱材料でニューヨーク原油市場におけるファンドの買い越し玉が減少していることは気掛り。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは11月27日現在、51万1679枚の買いに対して16万3558枚の売り、差し引き34万8121枚の買い越し(前週36万7187枚の買い越し)と買い越し玉が減少している。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは12月6日現在、5788枚の買いに対して3900枚の売り、差し引き1888枚の買い越し(11月30日現在1752枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 12月1日現在の日本国内ガソリン在庫は前週比3万6087キロリットル減の175万7644キロリットルと減少、販売量が伸びたことが一因で、石油会社の生産調整傾向が見える。ニューヨーク原油の先安不安が増大するなか、原油輸入価格の大幅安でガソリンの卸値引下げが続いており、先安懸念が増大中だ。今後も手仕舞売りが続くと予想され、戻りは売られるパターンを想定するべきで、突っ込んだところも買いにくい状況が見込まれる。原油の4万円割れは割安との見方もあるが、値崩れしたムードは無視出来ず警戒が必要。

ゴム

在庫過剰感は払しょくされつつあり相場は底堅い

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12/07 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要3市場取引量は、一日当たり約9トン~約38トン。12月6日付の価格は、キロあたり37.82~38.25バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は136.5~137.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は、11月10日現在の12,120トン(前旬比423トン減)、11月上旬の入庫は862トン、同期間の出庫は1,285トン。

展開予想

 米中首脳会談で「来年早々予定されていた米国の対中報復関税発動に90日間の猶予が設けられた」との報道で、米中貿易戦争回避によって需要回復が期待できるのでは?との思惑が入り、週初から東京ゴム市場は急騰、RSS市場の先限は10月23日以来の168円を付けた。上海ゴム市場も堅調に始まったもののエネルギー市場の下落に東京・上海両ゴム先物市場は上値を抑えられ反落。しかしながら「タイ政府によるゴム農家救済策や、天然ゴム入りアスファルト開発による需要喚起政策の実施」が好感され、週末を控え東京ゴム市場は下値の堅い動きを見せている。12月7日の正午現在、RSS先限は164円前後、TSR先限は145円後半で取引されている。週の高値はRSS168.0円/TSR152.7円、安値はRSS159.8円/TSR144.3円。
 東京RSS市場の移動平均は、相場が自立反騰局面入りを示唆しており、162円前後への修正安が入る可能性はあるものの、相場は既に一目均衡表における雲の下限に近接、雲の中に入ってしまえば、取引レンジは165~170円に切り上がると考えられる。
 当先の順鞘幅は20円~25円で推移しており、当限12月限が「期限切れ貨物の中国への再輸出」を下値支持材料として買い戻しを誘発しているが、実際、再輸出が実施されても同国到着が旧正月休暇明けとなるため、11月限ほど受腰は強いと考えられず、当先の順鞘幅は再び拡大していくと予想する。



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