商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2018年  >  2018年12月03日

週間相場分析2018年12月03日


ファンドが再び買い転換

gold.jpg

11/30 15:15現在

海外情勢

 香港政府統計局が公表した統計によると、10月の香港経由による中国の金純輸入量は29.63トンと、9月実績(11.06トン)から増加。価格低下で需要が回復したことが主因。9月は2011年5月以来の低水準だったが、これは中国が銀行の輸入枠を制限したためと見られている。中国政府が金の貿易統計を公表していないため、香港当局のデータが指標となるが、ただ、上海と北京経由でも輸入しており、香港の数字が中国全体の動きを反映していない可能性もある。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は20日時点で8896枚と、前週の9247枚の売り越しから買い転換。取組高は20日時点52万枚台、27日時点44万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(21日⇒28日)では、当業者は売り玉7900枚減・買い玉4500枚減、非当業者は売り玉1800枚増・買い玉1500枚減。

総合分析

 前述の"内部要因"で触れたように、ニューヨーク金のファンドポジションがまたもや買い越しに転換。この間、ニューヨーク金期近が1200ドル台割れから1200ドル台前半へと続伸しており、売り玉の手仕舞が進んだことを裏付ける。そして、取組高が20日の52万枚台から、1週間後の27日に44万枚台へとざっと8万枚も急減したが、この間、ニューヨーク金期近は1200ドル台前半を底固く推移しており、ファンドは引き続き買い越している公算大といえそうだ。

白金

白金市場に暗い影!?

platinum.jpg

11/30 15:15現在

海外情勢

 WPICによる2019年の世界白金需給予想は総供給量が252.1トン(2018年248.1トン)、総需要量が237.9トン(同232.4トン)、供給過剰14.2トン(同15.7トン)と産業需要の増加と供給過剰分の減少がポイントで明るい材料。同期間は、「2019年は供給量が前年比1.6%増、需要量が同2.4%増と供給過剰分が同10%減となる。需要増加は経済成長を反映すると予測したもので、主に化学及び石油業界が牽引すると見込まれる』と需要面の堅調を強調した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月20日時点で2万1785枚、前週比206枚減。取組高は11月20日時点6万9000枚台、27日時点7万2000枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリー別(11月21日⇒28日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉100枚増、非当業者は1600枚減・買い玉1600枚減。

総合分析

 東京白金先限は11月29日に3000円大台を割り込んだ。これは、為替が円高に振れたことが直接的な主因といえる。インドでの自動車販売不振(インド自動車販売店協会連合によると、年間最大の商戦時期"ディワリ"(ヒンズー教の新年)含む10月10日~11月20日の42日間の車両販売数が約205万台で、前年同期比の商戦期(11%減少)、更にはGMの北米工場一部閉鎖計画の発表、トランプ米大統領による自動車関税導入の恐れ、米中貿易戦争の影響など弱気な材料はあるが、WPICの需給予想などファンダメンタルズで明るい材料が出てきたことは無視出来まい。

原油

在庫圧迫で低迷続くとの見方

oil.jpg

11/30 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の10週連続増加と米国内産油量が過去最高を記録するなど供給圧迫の増大をキッカケに売られて50ドル台割れを演じた。OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国との協調減産を実施するかどうかOPEC総会で協議され、合意が見込まれているものの、それでも供給過剰の状態が続くとの見方が多いことから、下値不安はなかなか解消しない。なお、ロシアは減産容認に傾いており、これを伝えて原油価格は50ドル台割れあと急反発した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは52万8849枚の買いに対して16万1662枚の売り、差し引き36万7187枚の買い越し(前週は38万1198枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは11月29日現在、4万6675枚の買いに対して3万0114枚の売り、差し引き1万6561枚の買い越し(21日1万6481枚の買い越し)と買い越し玉は増加している。

総合分析

 11月24日に終わる週の米国内石油需給のうち、石油製品総出荷量は日量2048万5000バレル、前週比同77万9000バレル減となったが、前年同週(2000万2000バレル)を上回り、3週連続で前年同週を上回っている。日量で2000万バレルを超えると石油需要が好調であると判定されるため、原油在庫が増加していることで圧迫感が強くなっているものの、米国経済の成長に伴う個人消費の伸びによる石油製品需要の増加は下支え要因。東京ドバイ原油期先はニューヨーク原油に追随し、下げ過ぎの反動高となったが、まだ波乱が続きそうだ。

ゴム

相場は自律反発局面に差し掛かる

20rubber.jpg

11/30 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要3市場取引量は、一日当たり約4トン~約33トン。11月29日付の価格は、キロあたり37.29~38.05バーツ(今週も政府介入はRSS3号市場で散見され、USS市場での介入はなかった。)、RSS3号タイ主要港12月積価格は134.0~135.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は、10月31日現在の13,043トン(前旬比831トン増)が最新情報。

展開予想

上海ゴム市場にて大量の期限切貨物の還流圧力にさらされていた11月限が納会した後、指標限月となる1月限が底堅い動きを見せたことで、26日の東京ゴム11月限納会は「中国への再輸出」の噂に予想以上に受腰の強い納会となり、その後、タイ政府が「180億バーツ規模のゴム農家救済及びゴム価格押上政策は承認」したこともあり、東京ゴム市場は緩やかな反発を見せている。今後は、同政策の実施方法及びその効果の程度が期待される。30日正午現在で、RSS先限は160円前後、TSR先限は146円後半と、今週の高値圏で取引されている。週の高値はRSS160.2円/TSR146.9円、安値はRSS154.0円/TSR141.0円。
 東京RSSのRSIと移動平均が共に長期線が短期戦を上方に抜いてきており、技術的に自立反騰局面に差し掛かったと考える。目先は一目均衡表における雲と下限となる165~168円あたりが上昇目標と思われる。
 当先の順鞘幅は20円前後で推移しているが、当限12月限の「供用期限切在庫の圧力」は依然重く、中国へ再輸出するとしても同国到着が旧正月休暇前後となるため、11月限ほど受腰は強いと考えられないことから、当先の順鞘幅は再び拡大していくと予想する。



このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引453,000円(平成30年12月17日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成30年12月17日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp