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週間相場分析2018年11月26日


売り越しに再転換したが...

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11/22 15:15現在

海外情勢

 ロシア財務省が発表した今年1~7月の同国金生産量は157.19トンとなり、前年同期と同水準だった。このうち鉱山生産量は129.34トンで前年同期(126.39トン)から増加。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は21日時点で762.92トン。12日の762.00トンを直近のピークに、13~15日の761.15トン⇒16日の759.68トンと減少していたが、19日に760.86トンへと増加に転じた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット売り玉は13日時点で9247枚と、前週の1万9026枚の買い越しから売り転換。取組高は13日時点53万枚台、20日時点52万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉700枚減・買い玉1800枚増、非当業者は売り玉400枚増・買い玉2000枚減。

総合分析

 前述の"内部要因"で触れたように、ニューヨーク金のファンドポジションが再び売り越しに転換した。この売り越しに転換した13日にニューヨーク金期近は一時、1200ドル台を割り込んだが、注目したいのは台割れが瞬間的に終わり、その後、反発へ転じて1200ドル台割れを回避していること。こうした動きを見て、売り玉を増やしたファンドが今後、どう出るのか...。引き続き底固い相場展開となれば、売り玉の手仕舞を余儀なくされ、ファンドが再び買い越す公算も。

白金

内外ともに底固い

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11/22 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した10月の同国新車販売台数(乗用車と商用車の合計)は37万1371台で、前年同月比6%増。新型車の投入が寄与して乗用車が4ヵ月ぶりにプラスとなったほか、商用車は好調が続いた。一方、タイ工業連盟は20日、同国自動車生産の2018年の年間目標を前年実績比6%増の210万台に引き上げた。同国内では車の買い替え需要が膨らんでおり、10月の生産台数も前年同月比21%増と好調で、5年ぶりの200万台超えが見えてきた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は13日時点で2万1991枚、前週比1933枚減。取組高は13日時点7万枚台、20日時点6万9000枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリー別(14日⇒21日)は、当業者は売り玉300枚増・買い玉100枚増、非当業者は1600枚減・買い玉1300枚減。

総合分析

 東京白金先限は11月15日の3008円を直近の安値に底固く推移している。東京白金先限が15日に3000円大台割れを回避して、8月16日の2680円以降続いている下値切り上げの足取りを維持していること、同様に、ニューヨーク白金期近も8月の安値以降、下値を切り上げ続けていることから、基調が引き締まっていることは明らか。更なる上昇には、需給ひっ迫によるパラジウムの高騰という外部要因だけではなく、白金独自の新規の強材料が欲しいところだが...。

灯油

協調減産の行方に注目

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11/22 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油はOPECの協調減産の行方が不透明ながら、米中貿易摩擦が戦争状態から両国が歩み寄りへ向かう可能性が取り沙汰されるなど中国の石油需要減少懸念が後退している。最大のポイントは12月6日のOPEC総会でOPECと非OPEC産油国の協調減産がどの程度の減産幅で合意するのか注目され、結果が出るまで動きにくいという心理状態のなか、下げ過ぎの警戒で反発場面となったものの、今後、ファンドの玉整理が続くと圧迫感が再び強くなる恐れあり。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは11月13日現在、56万1445枚の買いに対して18万0247枚の売り、差し引き38万1198枚の買い越し(前週40万3783枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは11月21日現在、1571枚の買いに対して907枚の売り、差し引き664枚の買い越し(14日現在731枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 11月17日に終わる週の全国灯油生産量は前週比9万5460キロリットル減の25万2963キロリットルと需要期入り前で生産量は絞られている。秋口の低温で販売量が伸びているため現物の需給は引き締まっているが、原油相場の大幅下落で小売価格も下がるなど地合は弱い。東京バージ灯油期先も海外原油安を反映して先安懸念が強くなっている。為替相場の影響力より原油相場自体の先安懸念が弱気な見通しに傾いている要因。基調の弱さが続こう。

ゴム

再輸出懸念の下値は堅くなる

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11/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要3市場取引量は、一日当たり約16トン~約33トン。11月21日付の価格は、キロあたり37.19~37.84バーツ(今週の政府介入はRSS3号市場で散見された)、RSS3号タイ主要港12月積価格は135.5~136.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(10月31日現在)は13,043トン(前旬比831トン増)、10月下旬の入庫は1,782トン、出庫は951トン。

展開予想

 APEC会議で米中貿易戦争に関する両者の歩み寄りが見られず、世界的な景気低迷が懸念される中、原油市場と株式市場は一段安となり、東京RSS先限は再び安値を更新。2016年8月26日の夜間節以来の151.0円に沈んだ。しかしながら、当限11月限は「再輸出用の新規買いが入る可能性がある」との噂に下値の堅い展開となり、「タイ政府が天然ゴム農家救済資金と価格介入資金を用意している」との報道や、「週末にタイ、マレーシア、インドネシアが対策会議を開催する」との噂に、連休前の東京ゴム市場は反発、22日正午現在で、RSS先限は155円前後、TSR先限は142円前後で取引されている。週の高値はRSS156.8円/TSR142.8円、安値はRSS151.0円/TSR137.4円。
 東京RSSのRSIは長・短期線共に40を割り込んでおり、相場は長期の移動平均線を大きく下回っている。一目均衡表においても雲との乖離は依然10円近くあり、目先、先限167~168円への自立反発が予想される。
 当先の順鞘幅は19円前後に縮小、当限11月限納会後は、再び「12月限で大量に貨物が期限切となる」懸念30円程度まで、再び拡大していくと予想する。


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