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週間相場分析2018年11月19日


実需買いやリスクヘッジの買い!?

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11/16 15:15現在

海外情勢

 資産家で金相場の強気派として有名なジョン・ポールソン氏が率いるヘッジファンド運営会社ポールソン・アンド・カンパニーが、今年第3四半期も金関連投資の規模をほぼ維持したことが、14日開示された米証券取引委員会への届出書類で明らかになった。具体的には金ETF"SPDR Gold Shares"の持ち分に変更がなかったほか、アングロゴールド・アシャンティやアイアムゴールド、ノバゴールド・リソーシズの株式保有高も据え置いた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6日時点で1万9026枚、前週比5832枚増。取組高は6日時点49万枚台、14日時点53万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉900枚減・買い玉2200枚減、非当業者は売り玉3100枚増・買い玉4400枚増。

総合分析

 米ドル高を受けて、ニューヨーク金期近は一時、1200ドル台を割り込んだ。しかし、すぐさま1200ドル台を回復する動きを見せており、1200ドル以下で買いが活発化する様子が窺える。安値を買っているのは、中国やインドなどを中心にした実需と推察されるほか、欧州の政治不安や経済不安、米中貿易摩擦に対する不安などを背景にしたリスクヘッジの金買いも促されていると考えられる。そうした安値買いによって、このまま底固さを維持出来るか、要注目。

白金

底固い基調を維持

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11/16 15:15現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が発表した10月の同国新車販売台数は前年同月比11.7%減の238万台で、4ヵ月連続で前年の水準を下回った。同協会は、年間で異例の前年割れとなる可能性が高いとの見通しを示した。関係者によると、前年比マイナスとなれば1990年以来28年ぶり。また、欧州自動車工業会が発表した10月のEUの新車販売台数(乗用車、マルタを除く)は同7.3%減の108万3612台で、2ヵ月連続のマイナス。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6日時点で2万3924枚、前週比9201枚増。取組高は6日時点7万4000枚台、14日時点6万9000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)は、当業者は売り玉400枚増・買い玉300枚増、非当業者は900枚減・買い玉800枚減。

総合分析

 ドル高を受けて下落場面となったニューヨーク白金期近だが、しかし、日足チャートが示すように、8月の安値を起点にした下値切り上げ型の線型を維持している。ニューヨーク白金市場のファンドポジションの買い越しが増加していることや、相対力指数が中立ラインの50ポイントを大きく下回らず、50弱~70ポイントの強気の勢力圏で推移していることも、基調の底固さを裏付けているといえようか。

ガソリン

OPEC減産なら先高期待もあるが

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11/16 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)総会(12月6、7日)で日量140万バレルの協調減産が協議される予定が、先行き原油供給量の減少見込みに結びつき、短期間で大幅に下げた反動もあって地合は引き締まっている。それでも50ドル半ばの水準にとどまっていることは、依然として世界石油需給が供給過剰のままであるとの不安が根強いことを示している。ファンドの買い控えなど、米シェールオイル増産継続の圧迫感が拭えないことは上値抑制要因として無視出来ない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは11月6日現在、55万4562枚の買いに対して15万0779枚の売り、差し引き40万3783枚の買い越し(前週は43万2638枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは11月15日現在、5040枚の買いに対して3490枚の売り、差し引き1550枚の買い越し(9日は1326枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 日本国内の11月10日現在のガソリン在庫は前月比6万8403キロリットル増の178万8247キロリットルと製油所稼働率のアップ(前月の90・1%から93・6%へ)や需要の減少を反映している。生産調整の動きはなく、小売価格の引き上げで販売量を増やして利益増を図る石油会社は多いが、コスト圧迫で利益率も低下している。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油急落に連動して大幅安を演じたことから、売られ過ぎの反省もあって反発しているが、強材料不足もあり戻り足は鈍い。

ゴム

当限は3年ぶりの安値に沈むも先限は値ごろ感に底堅い

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11/16 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要3市場取引量は、一日当たり約13トン~約51トン。11月15日付の価格は、キロあたり37.69~37.89バーツ(今週、政府介入はなし)、RSS3号タイ主要港12月積価格は134.5~135.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(10月20日現在)は12,212トン(前旬比169トン減)、10月中旬の入庫は653トン、出庫は822トン。

展開予想

 エネルギー市場の急落、株安・ドル安に東京ゴム市場は週明から売られ、東京RSS先限は今年の安値を更新し、2016年9月15日日中節以来の156.6円に沈んだ。また、当限も期限切在庫還流懸念に2015年11月18日の夜間節以来となる131.0円まで下落した。しかしながら、「約50万トンの受渡在庫のうち、その半分が今月で期限切」といわれていた上海ゴム当限が「場外取引で大量の期限切貨物が処分された」とのことで、平穏に納会、上海ゴム市場は緩やかに反発しはじめ、週末を控えた東京ゴム市場に対し下値支持材料として作用した。東京のRSS先限は158円前後、TSR20号は145円前後で取引されている。週の高値はRSS161.4円/TSR146.4円、安値はRSS156.6円/TSR142.9円。
 東京RSS3号のRSIは長・短期線共に40前後で推移、相場は長期の移動平均線を下回っており、一目均衡表においても雲との乖離は10円近くあり、目先は先限にて167~168円への自立反発が予想される。
 当先の順鞘幅は24円前後に拡大、当限11月限納会までは20円~25円で安定すると考えられるが、納会後は再び「期限切貨物」の圧迫を受け順鞘幅は更に拡大すると予想する。


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