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週間相場分析2018年11月12日


改めてリスクヘッジを意識

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11/09 15:15現在

海外情勢

 WGCが発表した今年第3四半期(7~9月)の世界金需給推計は、供給合計が1161.5トン(前年同期比2%減)、需要合計が1013.0トン(同2%増)、差し引き148.5トンの供給過剰(同25%減)。しかし、金地金・金貨需要が同28%増、公的機関の金購入が同22%増とそれぞれ急増したことが、前年同期比での供給過剰幅縮小に大きく貢献した格好。なお、国別の金地金・金貨需要はイランで同240%増と3倍以上も急増した。米国の経済制裁に対する不安が背景。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月30日時点で1万3194枚、前週比1万6194枚減。取組高は10月30日時点47万枚台、11月7日時点49万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(10月31日⇒11月7日)では、当業者は売り玉1000枚増・買い玉4500枚増、非当業者は売り玉2000枚減・買い玉5500枚減。

総合分析

 "海外情勢"で触れたWGCの今年第3四半期の世界金需給リポートでは、新興国での株価のボラティリティー低下や通貨安、イタリアの経済不安や英国のEU離脱問題、イランに対する米国の経済制裁、トランプ米大統領と米政権に対する不信感などを背景に、世界的に金の投資需要が堅調だったことが明らかになった。米長期金利上昇や米ドル高といったマイナス要因を織り込み、改めて"リスクヘッジの金買い"が意識されている表れと評価したいところ。

白金

高値警戒のシグナルが点灯

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11/09 15:15現在

海外情勢

 モーターインテリジェンスが発表した米国における10月の新車販売台数は年率換算(季節調整済み)で2018年最多の1757万台となった。また、1月から10月までの新車販売年率換算台数の月平均は、2017年末から2018年初に発表された専門機関による年間販売台数予測(エドマンズ・ドット・コムが1680万台、IHSマーキットが1690万台)を上回る1715万台となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月30日時点で1万4723枚、前週比3061枚増。取組高は10月30日時点7万5000枚台、11月7日時点7万4000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリー別(10月31日⇒11月7日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉600枚増、非当業者は400枚増・買い玉200枚減。

総合分析

 日足チャートが示すように、ニューヨーク白金期近は800ドル台後半、東京白金期先は3100円台後半へと続伸してきた。こうなると、当面の焦点は、ニューヨーク白金期近で900ドル大台、東京白金期先で3200円台へもう一段高を演じるかどうかで、仮に実現すれば、それ以前の長期下落の起点である6月の高値水準へとUターンする格好となる。ただ、内外ともに相対力指数が70ポイント台に到達、高値警戒のシグナルが点灯しており、まずは目先的に修正安か。

原油

米原油在庫の増加が圧迫

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11/09 15:15現在

海外情勢

 10月の中国の原油輸入量が4080万トンと9月の3721万トンを上回って、需要好調を示したが、11月2日現在の米国内原油在庫が前週比580万バレル増と大幅に増加、ガソリンや中間留分在庫も増加したうえ、米国内産油量も増加を続けていることが嫌気されて下落した。ドル高による商品全般の下げ圧力も影響しているが、60ドルまで下落したことで、ここで下げ渋るか、それとも50ドル台に突入するかで人気に変化も。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月30日現在、56万5671枚の買いに対して13万3033枚の売り、差し引き43万2638枚の買い越し(前週45万5278枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは11月7日現在、4万7928枚の買いに対して3万0012枚の売り、差し引き1万7916枚の買い越し(10月31日現在、2万2662枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 アジアスポット市場のオマーン原油は11月5日現在、バレル当たり71.72ドルと1週間で4ドル弱下落しており、ニューヨーク原油相場連動の動きだが、それでもそのまま下放れる動きとならない。これは、米国のイラン制裁開始や産油国が協調減産を再強化する動きが認められるからだ。相変わらずタンカー不足が続いているうえ、ペルシャ湾における海上航路の安全性が低下するなど先行きの供給不安は解消していない。

ゴム

ドル高商品安の流れで年初来安値更新

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11/09 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要3市場取引量は、一日当たり約50トン。11月8日の価格は、キロあたり39.00バーツ、RSS3号タイ主要港12月積価格は136.0~137.0セント。 【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(10月31日現在)は10,068トン(前旬比331増)、10月下旬の入庫940トン、出庫609トン。

展開予想

 先週末の米中貿易戦争緩和期待は続かず、ドル高進行による原油をはじめとする商品安の流れに引きずられ上海・東京ゴム市場ともに下落。東京市場は週明けから売られ、RSS先限は年初来安値を更新、158.8円を示現した。週央には米中間選挙が終了し、株式市場は反発となる中、安値圏から小反発も上値は限定的。週末を控え、RSS先限は161.0円前後、TSR20号は146.0円前後で取引されている。週の高値はRSS163.4円/TSR148.4円、安値はRSS158.8円/TSR145.0円。
 東京RSS3号のRSIは長・短期線共に30台で推移も反発基調、相場は移動平均線を依然として下回っており、一目均衡表においても雲との乖離も大きく、166~167円への自立反発が予想される。本格的な底入れ確認は、その自律反発の後となるだろう。
 当先の順鞘幅は22円前後まで再度拡大、当限を含む、期近2限月は依然として「期限切貨物」の圧迫を受けているが、中限以降はその圧迫を受けないことから順鞘幅は更に拡大すると予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引115,000円・損失限定取引453,000円(平成30年12月3日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成30年12月3日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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