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週間相場分析2018年10月29日


ファンドが買い越しに転換

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10/26 15:15現在

海外情勢

  BMOキャピタル・マーケッツの非鉄・貴金属取引責任者、タイ・ウォン氏は、『金相場の見通しは非常に明るい。金相場は非常に底固い』、『金を売らなければならないような大きな材料はない』との見方を示した。また、キャピタル・エコノミクスのアナリストは、『サウジアラビアとロシア、米中貿易摩擦に関連した一連の非常に多くの問題がある。これらは、株価に大きな影響を与えており、金相場には強材料だ』と指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は16日時点で1万7667枚と、前週の3万8175枚の売り越しから転換。取組高は16日時点、24日時点ともに47万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)では、当業者は売り玉900枚減・買い玉2000枚増、非当業者は売り玉1600枚減・買い玉4500枚減。

総合分析

 "内部要因"で触れたように、ニューヨーク金市場のファンドポジションが売り越しから買い越しへと転換した。8月14日から10月9日まで9週続いた売り越しが、一気に1万枚超の買い越しへと転じたことは基調の引き締まりを裏付けており、一定の評価が出来ようが、今後、このまま買い越しポジションを維持するのか、それとも、再び売り越しへ転じるのかが問題に。買い越し継続ならば、ファンドが金相場を"買い妙味アリ"と判断しているといえ、長期上昇を期待出来ようが...。

白金

上下にカンヌキがかかる!?

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10/26 15:15現在

海外情勢

 中国工業情報省の辛国斌次官は23日に開いた1~9月の工業・通信業の動向を説明する記者会見で、『中国自動車産業の高成長時代は既に終わった可能性があり、将来は低成長がおそらく常態になる』との見方を示した。辛氏は中国メディアの質問に答え、自動車生産台数と新車販売台数が7月から3ヵ月連続でマイナス成長と振るわないことについて、『正常なこと』との認識を表明。原因の一つに生産、販売とも既に規模が相当膨らみ、比較対象が大きくなり過ぎている点を挙げた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は16日時点で1万3080枚、前週比4854枚増。取組高は16日時点7万5000枚台、24日時点7万4000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉100枚減、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉100枚増。

総合分析

 日足チャートを見ると、ニューヨーク白金期近、東京白金期先とも値動きが小さくなっており、膠着感を強めていることが窺える。為替のドル高一服や円高一服感、金価格の堅調が下値を支えている一方、世界的な株安地合を受けた景気後退懸念から連想される産業金属需要の減退懸念が上値を抑制しており、相場の上下に"カンヌキ"がかかったような状態にあると推察される。この強弱の微妙な力関係が、今後、どう変化するのか、その成り行きを注視する必要があろう。

ガソリン

底固さあるが不安定な動き

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10/26 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油はニューヨークダウ工業株30種平均が反発したほか、中国国有石油大手の中国石油天然ガス集団が米国のイラン制裁に抵触することを恐れてイラン産原油の購入を手控えているとの報道で買われて堅調地合となったが、米国内原油在庫の増加やシェールオイル増産、サウジアラビア情勢が深刻化を回避しつつあることなどが上値抑制要因となっている。世界の株価回復はサポート要因だが、世界石油需給に対しての見方は強弱に分かれておりマチマチの商状となりやすい。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月16日現在、61万4423枚の買いに対して12万1194枚の売り、差し引き49万3229枚の買い越し(前週は52万8051枚の買い越し)と買い越し玉が減少した。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは10月25日現在、5850枚の買いに対して3907枚の売り、差し引き1943枚の買い越し(19日は2047枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 わが国の10月20日現在全国ガソリン在庫は前週比8万8538キロリットル増の160万1526キロリットルと原油処理量の増加を映す。販売不振なわけではなく現物需給は緩和していない。当面は輸入原油価格上昇に伴うガソリン小売価格の上昇が話題に。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油市場の写真相場が続いており、先高人気は低下しつつあり、不安定な動きを強いられよう。

ゴム

世界的な景気減退懸念の2年ぶりの安値圏に沈む

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10/26 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイの主要市場取引量は、一日当たり約6トン~約16トン。10月25日の価格はキロあたり40.55バーツ(政府介入による下支えにてハジャイ、シャンディー、スラタニの3市場とも同一値段)、RSS3号タイ主要港11月積価格は141.5~142.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(9月20日現在)は12,850トン(前旬比349トン減)、9月中旬の入庫777トン、出庫1,126トンのまま更新されていない。

展開予想

  中国政府による減税を含む経済政策発表に上海株式が堅調に推移、上海ゴム市場も上伸したことで東京ゴム市場も買われ、RSS先限は170円台を回復する場面もあったが、週央、EUが「中国産トラック・バス用タイヤ」にアンチダンピング課税を適用したことで上海ゴム市場が急落、原油市場安や株式暴落による世界的な景気懸念も再燃、東京ゴム市場も急落。RSS先限は2016年10月3日以来、2年ぶりに163.0円まで沈んだ。大量期限切れ還流の噂に懸念されていた東京RSS3号当限は大きくさげることもなく平穏に納会したことから、週末を控え、RSS新甫2019年4月限は、正午現在、167円前後で取引されている、一方で、TSR20号は150円前後。週の高値はRSS170.7円/TSR153.0円、安値はRSS163.0円/TSR148.0円。
 東京RSS3号のRSIは長・短期線共に46台で推移、相場も移動平均線をわずかに下回っており、一目均衡表においても雲に下限近くの170円が上値抵抗となる可能性が高く、将来の在庫不安に目先170~172円への反発が短期的に予想されるが、本格的な底入れ確認には時期尚早と考える。
 当先の順鞘幅は20円前後で落ち着いているが、当限を含む、期近2限月は依然として「期限切貨物の還流懸念」を払拭できず、一方で、新規貨物入着が可能な水準は遠く、順鞘幅は更に拡大すると予想する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引453,000円(平成30年12月17日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成30年12月17日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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