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週間相場分析2018年10月15日


NY金が売り玉の手仕舞で続伸

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10/12 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shears"の保有残高は10月10日時点で738.99トンと、10月5~9日の730.17トンから8トン以上急増した。フィッチ・ソリューションズのコモディティーズ・アナリスト、サブリン・チョードゥリー氏は、『2018年の残りにおいて金は伸び悩むだろう』、『力強い米経済成長に加え、FRBの金融政策正常化とドル高の同時進行は、投資対象としての金の魅力を抑えると見られる』と予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット売り玉は2日時点で2万1822枚、前週比4174枚増。取組高は2日時点、10日時点ともに45万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)では、当業者は売り玉1900枚増・買い玉3000枚減、非当業者は売り玉2500枚減・買い玉2400枚増。

総合分析

 ニューヨークダウの続落を受けて世界同時株安の様相を呈するなか、ニューヨーク金相場は9日から3日続伸し、11日には全限月が前日比で34ドル以上の急伸を演じた。取組高を見ると、9日の46万5253枚から10日の45万8607枚へと6646枚減少、売り玉の手仕舞が相場続伸を牽引していると推察される。"内部要因"で触れたように、2日時点でファンドの売り越しが2万枚超へ膨らんでいることから、この売りポジション整理が進むのか要注目。

白金

金に比べて上昇力乏しい!?

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10/12 15:15現在

海外情勢

 ブラジル全国自動車販売業者連盟が発表した9月の同国新車販売台数は乗用車、軽商用車、トラック、バスの合計で前年同月比7.1%増の21万3339台だった。対前月比では14.2%減。一方、英自動車工業会が発表した9月の同国新車登録台数は前年同月比20.5%減の33万8834台となった。大幅に減少したのは新排出ガス基準の導入が背景にあり、1~9月累計では前年同期比7.5%減となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で7049枚、前週比4359枚増。取組高は2日時点7万3000枚台、10日時点7万4000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(3日⇒10日)は、当業者は売り玉100枚減・買い玉100枚減、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉100枚減。

総合分析

 ニューヨークダウの続落をキッカケに世界同時株安の様相を呈するなか金価格が急伸。これに連動して、同じ貴金属の白金も上昇した。ただ、白金については、世界同時株安⇒世界的な景気に対する先行き不安⇒産業金属需要減退懸念の連想から、金に比べて上昇力がやや乏しい印象。以前から内外ともに白金の相対力指数は70ポイント超で推移、高値警戒感が強まっていたことも上昇力の乏しさに影響しているのだろうが...。いずれにせよ今後の株価の動向と白金の反応を注視。

灯油

米株価急落連動の原油下落を映す

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10/12 15:15現在

海外情勢

 米株安と米国内原油在庫の増加が圧迫材料となり、イラン制裁問題もサウジアラビアの増産でイラン産原油供給減をカバー出来るとの見方が弱材料だ。リビアが減産懸念をハネ返すように増産へ向かうなど、世界石油需給のひっ迫懸念が薄れる要因となっている。このほか、米中貿易摩擦で中国の石油需要が萎縮する恐れが弱材料ながら、イラン制裁など強材料健在から、押目買い人気は根強い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月2日現在、65万3899枚の買いに対して10万4990枚の売り、差し引き54万8909枚の買い越し(前週56万0085枚の買い越し)と買い越し玉は減少している。東京バージ灯油の非当業者バランスは10月10日現在、3220枚の買いに対して1863枚の売り、差し引き1357枚の買い越し(3日現在1385枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 10月6日に終わる週の原油処理量は前週比47万5900キロリットル減の281万9172キロリットルと生産調整が反映された。製油所の稼働率は86・1%(前週94・3%)と大幅に低下。在庫は前週比7万8415キロリットル増の259万8958キロリットルと不需要期で販売が不調であったことを示す。東京バージ灯油はニューヨーク原油が大幅な調整安を演じたことを受けて買い玉の手仕舞先行となったが、下値不安は予想外に強くなく、下げたところを買い拾う強気勢の動きが認められる。

ゴム

再輸出の噂に期近限月が買い戻される

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10/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ原料シートゴム現物の主要市場の取引量は、一日当たり約6トン~約45トン。10月11日の価格はキロあたり40.23~40.55バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は144.5~145.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(9月20日現在)は12,850トン(前旬比349トン減)、9月中旬の入庫は777トン、出庫は1,126トン。

展開予想

 日本市場が休場の8日、中国政府が11月より「輸出用タイヤ製造に供される天然ゴムの増値税還付率を引き上げる」と発表したことでが「中国国内の天然ゴム消費が促進される」との思惑を呼び上海ゴム市場が急伸。連休明けの東京ゴムRSS3号もツレ高となった。原油市場がメキシコ湾へのハリケーン襲来に上伸したことも追風となり、先限3月限は173.3円まで上昇。9日に上場された東京TSR20も堅調に始まった。しかしながら、週後半、米国の株式市場暴落に世界的な景気不安が台頭、金を除く商品市場は下落。東京RSS3号・TSR20号共に失望売りに反落。10月12日正午現在、先限価格はRSS3号で169円前後、TSR20号で154円前後にて推移。週の高値はRSS173.3円/TSR163.5円、安値はRSS167.0円/TSR152.3円。
 東京RSS3号のRSI及び移動平均線は、長・短期線共に反落したものの、売りサインが出るには至らず、目先は下値の堅い展開が予想される。一目均衡表においては雲の上限となる173.3円には及ばず、反発は失敗に終わり、相場が底入れするにはまだ、時間が必要と考える。
 当先の順鞘幅は14円前後にまで回復。当限価格の反発に再輸出の採算性が低下したとの観測もあり、期近限月は依然として「期限切貨物の還流懸念」による圧力を払拭できそうにない、また、先限限月は新規貨物入着が可能な水準までは達しておらず、順鞘幅は再び拡大傾向にあると予想される。


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