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週間相場分析2018年10月09日


先高を示唆する線型に

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10/5 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shears"の保有残高は10月3日時点で731.64トンと、2016年2月19日(732.96トン)以来の低水準へと減少した。9月18~28日まで742.23トンと横ばいの状態が続いていたが、10月に入ると、1日の740.17トン⇒2日の737.17トン⇒3日の731.64トンと減少が続いている格好。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット売り玉は9月25日時点で1万7648枚、前週比6804枚増。取組高は9月25日時点46万枚台、10月3日時点45万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(9月26日⇒10月3日)では、当業者は売り玉1300枚増・買い玉3000枚増、非当業者は売り玉600枚減・買い玉2200枚減。

総合分析

 1ドル=114円台へと為替の円安が進んだことを受けた輸入コストアップで、東京金期先は4400円台へと返り咲いた。これで、日足チャートは、下値を8月16日の4112円⇒9月10日の4237円⇒9月28日の4290円と切り上げるとともに、上値も8月30日の4325円⇒9月25日の4374円⇒10月3日の4408円と切り上げる、先高を示唆する線型となり、基調の回復と下値不安の後退が窺える。ただ、短期的には円相場の修正高への警戒感も。

白金

ファンドが買い越しへ転換

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10/5 15:15現在

海外情勢

 マークラインズが10月3日時点で集約した9月の米国新車販売台数(ゼネラル・モーターズ推定値を含む速報値)は前年同月比6.0%減の143万2069台となった。9月の季節調整済み年率換算は1744万台。同社は、『好調な経済、安定した労働市場、高い消費者心理というプラス要因もあるが、金利が上昇傾向にあること、ガソリン価格の上昇、高年式中古車の供給増、新車価格の上昇などのマイナス要因が需要に影響を与え始めている』と分析している。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月25日時点で2690枚と、前週の2210枚の売り越しから買い越しへ転換。取組高は9月25日時点7万5000枚台、10月3日時点7万3000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(9月26日⇒10月3日)は、当業者は売り玉300枚減・買い玉100枚減、非当業者は売り玉800枚減・買い玉1100枚減。

総合分析

 前述の"内部要因"で触れたように、ニューヨーク白金市場のファンドポジションが売り越しから買い越しへと転換した。依然としてニューヨーク金市場のファンドポジションが売り越しのまま(しかも、売り越しが増加傾向)なのとは対照的で、ニューヨーク白金期近が800ドル台を維持して底固さを見せていることと併せて、基調の引き締まりを裏付けているといえようか。ただ、短期的には相対力指数が70ポイントを突破していることから、高値警戒感が強く、応分の修正安も。

ガソリン

買われ過ぎの反動懸念あり

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10/5 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の増加よそにイラン制裁による供給不安が先行、需要面の弱材料とされた米中貿易戦争による中国石油需要萎縮懸念が後退したとされ、市場は強気筋の買い進みで売り玉手仕舞を余儀なくされるなど、一気に上昇して80ドル挑戦可能な水準まで噴き上げたが、さすがに買われ過ぎの反省もあり、高値圏から推し戻されているが、依然として先高人気は強く、ファンドの買い越し増加も影響して堅調推移を見込める。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは9月25日現在、64万7214枚の買いに対して8万7129枚の売り、差し引き56万0085枚の買い越し(前週53万0366枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは10月3日現在、6097枚の買いに対して4271枚の売り、差し引き1826枚の買い越し(9月26日は1918枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 9月29日に終わる週の原油処理量は前週比11万6016キロリットル減の329万5072キロリットルと製油所稼働率が95%から94%台へ低下したことを映したもの。個人消費は悪くないものの、日本列島全体で災害が多発したことから、自動車の稼働率が大幅に低下するなどガソリン小売が伸び悩むとの見方もあり、生産制限を行った結果となったが、在庫は増加して現物の需給は緩和した。それでも小売価格は上昇を続けており、東京バージガソリン期先については原油先高人気を背景に更に一段高を見込めそうだ。

ゴム

再輸出の噂に期近限月が買い戻される

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10/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ原料シートゴム現物の主要市場の取引量は、一日当たり約22トン~約63トン。10月4日の価格はキロあたり40.33~40.56バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は143.5~144.5セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(9月10日現在)は13,199トン(前旬比321トン減)、9月上旬の入庫は277トン、出庫は598トン(9月20日現在のデータは未発表)。

展開予想

 上海ゴム市場が国慶節休暇で週を通して休場となる中、青島保税区在庫が9月下期で約20%も減少したことが伝えられ、「東京ゴム市場から安い現物を現受けして中国へ再輸出するのではないか?」との噂が流れ、東京ゴム市場は市場流動性の極めて小さい期近限月に買い戻しが入り、期近限月主導で堅調に推移し、先限は174.2円まで上昇した。しかしながら、再輸出先の中国が休暇中ということもあり、噂に関しての具体的な続報が入らず、最大の輸入国である中国からの引き合いの途絶えた産地市場は目立った上昇を見せなかったことで、東京ゴム市場は反落。10月5日正午現在、先限は169円前後で推移。週の高値は174.2円、安値は167.9円。
 RSI及び移動平均線において、短期線が長期線を上に抜け。目先、買われやすい展開となりそうだが、一目均衡表における雲の下限となる172.7円が上値抵抗線となる可能性が高く、中期的には、相場が底入れするにはまだ、時間が必要と考える。
 当先の順鞘幅は「当限の上昇」に10円前後にまで急激に縮小したが、たとえ「再輸出」が実行されるとしても相当量の貨物が輸出されない限り、「期限切貨物の還流懸念」による圧力を払拭できそうになく、また、先限限月が新規貨物入着のめどが立つ水準までは達していないことから、順鞘幅は「期限切貨物の還流懸念」が払しょくされるまで、再び、拡大していくと予想される。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引115,000円・損失限定取引453,000円(平成30年10月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成30年10月1日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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