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週間相場分析2018年09月10日


売り越しが減少したが...

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9/7 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイター傘下の英貴金属調査会社GFMSが公表した暫定統計によると、8月のインドの金輸入量は前年同月比116.5%増の100トンと倍増し、1年3ヵ月ぶりの高水準となった。GFMSのアナリストによると、8月は国内価格が7カ月ぶり安値となったことを受け、宝飾業者の購入が増加。ムンバイを拠点とするディーラーは、ルピー安による過去数日の金価格の反発などから、9月の金需要は穏やかになるとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット売り玉は8月28日時点で3063枚、前週比5647枚減。取組高は8月28日時点47万枚台、9月5日時点46万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(8月29日⇒9月5日)では、当業者は売り玉700枚減・買い玉1700枚増、非当業者は売り玉2900枚増・買い玉500枚増。

総合分析

 前述の"内部要因"にあるように、ニューヨーク金市場でのファンドの売り越しが減少。ただ、その後のニューヨーク金は上値重く推移、再び1200ドル台を割り込む場面もあることから、ファンドのポジションは依然として売り越しのままと推察されるが実際にどうなのか、引き続きファンドのポジションは要注目といえよう。9月のFOMC接近で、米国の追加利上げが意識されやすくなるだけに、ドル高地合に上値を抑制される恐れがある点を念頭に置いておきたい。

白金

上昇の材料が乏しい

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9/7 15:15現在

海外情勢

 トルコ自動車販売協会が発表した8月の同国新車販売台数(乗用車・小型商用車)は前年同月比53%減の3万4346台。また、米マークライン・データ・センターが発表した8月の米国自動車販売台数速報値は同0.1%減の148万2268台。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した8月の日本国内新車販売台数は同2.5%増の36万4216台となり、2ヵ月連続で前年実績を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット売り玉は8月28日時点で1万976枚、前週比16枚減。取組高は8月28日時点8万9000枚台、9月5日時点9万枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリー別(8月29日⇒9月5日)は、当業者は売り玉500枚減・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉1500枚増・買い玉1100枚増。

総合分析

 東京白金先限の日足チャートを見ると、8月28日の2887円で戻り一巡となって小反落後、2800円を挟んでの揉合に終始していることが判る。8月16日の2680円は行き過ぎた安値との見方はほぼ確定したといえそうだが、かといって、米ドル高地合、米株高地合のなか、貴金属全般の上値が重い以上、東京白金も上昇の材料は乏しく、揉合を余儀なくされている状況。こうしたなか、突如、円相場が反発すると、思わぬ下げに見舞われる恐れもあるだけに為替に注意。

原油

供給不安強く先高人気

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9/7 15:15現在

海外情勢

 米中貿易摩擦で中国経済の減速懸念による石油需要減退懸念は根強いが、すでに相場に織り込まれ、米国のイラン制裁問題が石油供給不安を招き、サウジアラビアも原油価格80ドル実現の意向を示している一方で、同国が増産する体制にあるが抑制要因となるまい。米国内石油製品在庫の増加もパイプラインの迂回輸送による集積地在庫の増加では圧迫要因にならない。米戦略石油備蓄から石油会社が原油を購入する動きは原油在庫減少という強材料となる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは8月28日現在、65万4384枚の買いに対して10万4071枚の売り、差し引き55万0313枚の買い越し(前週53万8785枚の買い越し)と買い越し玉が増加へ転じた。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは9月5日現在、5万2823枚の買いに対して3万4001枚の売り、差し引き1万8822枚の買い越し(8月29日は2万1284枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 9月1日に終わる週の国内原油処理量は前週比9万9663キロリットル減少の358万7558キロリットルと過剰設備調整のための自主減産の結果で設備稼働率も低下しているが、輸入原油価格は上昇しており、東京ドバイ原油期先も先高人気が強い。米国内原油在庫の減少が続き、米国のイラン制裁による世界的な供給不安も原油価格のサポート要因。中長期では5万5000円が視野に入る。

ゴム

米中貿易戦争激化懸念による原油・株安に、天然ゴムも下落

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9/7 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ原料シートゴム現物の主要市場の取引量は、一日当たり約22トン~約40トン。9月6日の価格はキロあたり41.69~41.99バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は145.0~146.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(8月10日現在)は13,855トンが最新。
【前検】9月前期のゴム品質検査請求締切日は4日。検査日は10日。

展開予想

 米国が第三弾の対中国制裁関税実施を検討し始めたことや、8月の中国山東省青島地区のタイヤ工場の稼働率が台風の影響で通常の50%程度まで落ち込んでいたとの報道に、8月31日の上海ゴム夜間市場が急落。9月3日(月)の東京ゴム市場は寄付から売られ、先限月限は2週間ぶりに170円を割り込んだ。天然ゴムの主要産地である中国雲南省からインドシナ半島にかけての地域が、モンスーンによる豪雨で、依然、洪水懸念に晒されていることから東京・上海市場共に下値は当業者に買い拾われるものの、「大量の期限切れ貨物の環流」懸念が上値を抑え、週を通じて動意の乏しい展開の中、じりじりと下値を切り下げていった。週末を控え、新興国株式市場の下落から世界的な「原油をはじめとした産業資材の需要低下懸念」が天然ゴム市場にも影を落とし一段安。9月7日の正午現在、東京ゴム先限は167.0円前後で推移。週の高値は174.8円、安値は166.8円。
 RSIは、短期線は30台に沈み、長期線は40前後と相場は徐々に売られすぎになりつつあるが、一目均衡表においては、雲の下限を割り込み、「上値の重い」展開にある。当面165.0円~175.0円のレンジでの取引が予想される。
 当先の順鞘幅は13円前後に縮小しているが「期限切れ貨物」の還流が懸念される期近の下値は堅く、新規貨物入着のめどが立っていない先限が割安なことから順鞘幅は再び拡大することが予想される。


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