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週間相場分析2018年08月20日


ファンドの動きに注意

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8/17 15:15現在

海外情勢

  GFMSが公表したデータによると、インドの7月の金輸入量は前年同月比44.2%増の75トンだった。輸入が増えたのは過去7ヵ月間で初めて。国際宝石見本市の開催を前に、価格が安くなっていた金を業者が積極的に購入したことが影響した。GFMSによると、1~7月の金輸入量は前年同期比28%減の406.2トン。ムンバイの金取引業者は、フェスティバルシーズンの最盛期が近づいているため、8月も金需要は堅調を保つと見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7日時点で1万2688枚、前週比2万2649枚減。取組高は7日時点45万枚台、16日時点47万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)では、当業者は売り玉1万400枚減・買い玉1400枚増、非当業者は売り玉2300枚減・買い玉1万4100枚減。

総合分析

 トルコ・ショックを受けたドル高進行でニューヨーク金期近は1160ドル台へと続落。ファンドのネット買い玉は"内部要因"で示した7日時点の1万2688枚から更に減少しているものと推察され、ファンドがこのまま買い玉を減らすのか、そして、売りポジションへ転換するのか、その動向が注目される。東京金期先は16日に4112円まで売られ、2016年10月11日の4111円と顔合わせしており、これを下回ると、同年1月15日の4046円が視野に入ってくる。

白金

内外で下値模索続く!?

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8/17 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した7月の同国自動車生産台数は前年同月比0.7%減の204万3000台。また、7月の同国新車販売台数は前年同月比4.0%減の188万9100台。米中貿易戦争を受けて米国製品を敬遠する消費者心理が芽生えているうえ、景気の先行きへの不安が買い控えにつながった。新車販売が前年同月実績を割り込むのは、旧正月休暇の時期ずれの影響を受ける1~2月を除くと、2017年5月以来1年2ヵ月ぶり。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット売り玉は7日時点で8143枚、前週比40枚減。取組高は7日時点7万9000枚台、15日時点8万5000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(8日⇒15日)は、当業者は売り玉1400枚減・買い玉100枚増、非当業者は売り玉700枚減・買い玉2300枚減。

総合分析

 6月以降、日足チャートで"下降ペナント型"を形成していた東京白金先限だが、ついに16日に一時、2680円の安値をつけて下放れた。さすがにその直後は、売られ過ぎ感から2700円台へと切り返しているものの、まだ底値を確認出来たとはいい難い。トルコ・ショックでドル高地合が強まるなか、9月の米利上げも意識され始めることから、当面ドル高が続くであろうことを考慮すると、ニューヨーク白金期近も下値模索を継続することになろうか。

原油

米国内原油在庫増の圧迫織り込む

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8/17 15:15現在

海外情勢

ニューヨーク原油市場は米国内在庫の増加を嫌気して下げたあと、米中貿易協議再開期待で売り圧力が弱まった。米国内原油在庫は増加したものの、石油需要全体は落ち込んでいないことなど、下げ過ぎを警戒されたほか、米株価の急上昇を好感して安値から切り返し、65ドル台をキープする底固さを見せた。安値買い拾いの動きからファンドの買い気が根強くあることを裏付けた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは8月7日現在、69万1708枚の買いに対して8万2781枚の売り、差し引き60万8927枚の買い越し(前週は61万3400枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは8月15日現在、5万1892枚の買いに対して3万2336枚の売り、差し引き1万9556枚の買い越し(8月8日現在1万9453枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 米国内の原油在庫増加や中国が米中貿易戦争で先行きエネルギー需要が後退するのではないか...との懸念から世界石油需給が供給過剰になる不安が広がり、リビアからの原油輸出が回復するなど圧迫材料が続いたものの、サウジアラビアの増産ペースは緩慢で、一方のベネズエラやアンゴラなどの減産をカバーし切れない状態が続いている。また、米国とイランの対立で対イラン制裁強化の影響からイラン産原油の供給量減少は避けられず、見直し相場で反発する余地は十分ある。今週22~23日に開かれる米中通商交渉に注目したい。

ゴム

産地の底堅い動きに、踏み上げが始まる

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8/17 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ原料シートゴム現物の主要市場の取引量は、一日当たり約36トン~約80トン。8月16日の価格はキロあたり43.00~44.00バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は152.0~153.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(7月31日現在)は14,909トン(入庫616トン、出庫803トン、前旬比187トン減)が最新データ。
【前検】8月後期のゴム品質検査請求締切日は20日。検査日は24日。

展開予想

13日(月)が王太后誕生日にてタイが休場となったことで、週明けの東京・上海両ゴム市場は現物市場の流れが緩慢となったことを受け、底堅く始まったものの、米国による対トルコ経済制裁による金融危機が米中貿易戦争と共に世界的な景気後退懸念を深め、全商品市場が軟化。また、カタールによるトルコ金融支援が米国とトルコの対立を長期化させるとの思惑で懸念は一層高まり15日(水)の夜に非鉄市場の崩落を誘発。上海ゴム市場もツレ安となり急落、16日(木)朝の東京ゴム市場は一時5円以上の大きな下げを見せた。しかしながら、中国南部からインドシナ半島北部にかけて強い台風が連続して襲来したことで、各地で洪水が多発、天然ゴム収穫・流通にも支障が出ており産地価格は大きな下落を見せず、上海・東京市場は反発。週末を控えた東京ゴム市場先限は168円前後で取引されている。週の高値は172.7円、安値は164.6円(8月17日午前現在)
 RSIは、短期線が35に落ち込み、長期線も40台に沈んだ。一目均衡表においても、相場は基準線・転換線を大きく下回り、再び「自立反騰局面」に突入に失敗したが、更なる下げは予想しにくく、次週の取引レンジは、170円~175円と予想。日本国内の在庫は1万5千トンを下回り、新規貨物の入着の気配はなく、当先の順鞘幅は拡大傾向を続け、再び15円前後に達すると考える。


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