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週間相場分析2018年07月23日


1200ドルがポイント

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7/20 15:15現在

海外情勢

 個人向けに金地金のオンライン取引を手掛ける英ブリオンボールトは7月12日、過去7日間の個人投資家による金の購入量が過去1年間の平均と比べて5倍に拡大したと発表。同社リサーチ・ダイレクター、エイドリアン・アッシュ氏は、『英国のEU離脱問題、米中貿易戦争、そしてトランプ米大統領によるNATO同盟国への批判が個人投資家による金需要急増の主因だろう』と指摘。世界情勢の先行き不透明感の高まりを背景に、金価格の下落を捉えて購入を進めていると見る。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で8万1434枚、前週比3107枚増。取組高は10日時点50万枚台、18日時点53万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1200枚減・買い玉800枚増、非当業者は売り玉2300枚増・買い玉400枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近の年初来最安値更新が続いている。1200ドル寸前まで水準を下げており、こうなると、1200ドル台割れを回避出来るかどうか、そして、台割れした場合はそれが一時的に終わるかどうか、1200ドル近辺で下げ渋るかどうかがポイントになろう。引き続きドル高地合が気懸りな一方、前述の海外情勢で触れた個人投資家の金需要増加はサポート要因になると考えられ、そうした強弱材料のバランスの変化を注視したい。

白金

ファンドの弱気姿勢続く

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7/20 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した欧州全体(EU+EFTA全30ヵ国)の今年1~6月新車販売台数は前年同期比2.8%増の869万5785台。一方、フィリピン自動車工業会と同国トラック製造業者協会が発表した6月の新車販売台数(小売台数ベース)は前年同月比21.7%減の2万9350台。前年同月割れは5ヵ月連続で、上半期(1~6月)は前年同期比12.5%減の17万1352台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット売り玉は10日時点で6867枚、前週比35枚減。取組高は10日時点、18日時点ともに8万1000枚台。東京市場の取組高は5万9000枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉600枚増・買い玉500枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金のファンドポジションは依然としてネットショート(売り越し)の状態で、そうした弱気な姿勢を映して、ニューヨーク白金期近は800ドル前後で低迷。それに追随して東京白金も2900円前後への下落を余儀なくされている。米中貿易戦争を受けた産業金属全般の需要減退懸念が根強いことや、金相場の上値の重さなどから、当面、白金相場は重い足取りを強いられそう。東京白金期先は7月3日の2844円を下回らずに推移出来るかがポイントに。

灯油

原油相場の反発に連動

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7/20 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアの増産が決まり、減産順守率を引き下げるなど供給不安が薄れているうえ、リビアの原油輸出再開やドルの堅調などが売り材料となり軟弱基調が続いていたが、米国内ガソリン在庫が予想に反して大幅に減少したことが反発のキッカケになった。米国経済の順調な回復に伴う石油需要増加、米国のドライブシーズンを迎えた需要増期待がサポート要因。半面、ドル高・金利高による国際商品離れの動きは抑制要因となっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは7月10日現在、75万5271枚の買いに対して10万0806枚の売り、差し引き65万4465枚の買い越し(前週65万6720枚の買い越し)と買い越し玉が減少。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは7月18日現在1797枚の買いに対して1084枚の売り、差し引き713枚の買い越し(11日現在889枚の買い越し)と買い越し玉が減少している。

総合分析

 7月14日現在の全国灯油在庫は前週比3万5893キロリットル増の154万8084キロリットルと生産増加を反映している。輸入原油価格上昇に伴うコストアップで卸値引き上げが続いているが、予想外に需要は強く、現物需給も引き締まっている。東京バージ灯油期先はニューヨーク原油の先高期待の強さを反映して押目買い人気が根強い。為替の動きに鈍感なのは目先の海外原油相場上げ一服が影響しているのか、為替相場に連動しにくくなっているため。

ゴム

過剰在庫懸念に売られるも産地の天候懸念は高まる

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7/20 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ原料シートゴム現物の主要市場の取引量は一日当たり約18トン~約66トン。7月19日の価格はキロあたり43.99~44.15バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は151.0~152.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫(6月20日現在)は16,175トン(前旬比422トン減)。
【前検】7月後期のゴム品質検査請求枚数は413枚、検査日は24日。

展開予想

 米利上期待が高まる中、円安ドル高が進行、連休明けの東京ゴム市場は、当限の玉整理一巡後に反発。相場全体が下げづらい展開で始まった。一方で、上海ゴム市場が「青島保税区在庫が3か月ぶりに20万トン台を回復」したことが嫌気され、軟調に推移し、東京ゴム市場も依然として、「受渡貨物の大量期限切懸念」に売られた。しかしながら、週後半にかけ「台風9号がベトナム北部に上陸し中国雲南省にかけてのゴム産地に豪雨をもたらしたこと」、「タイ北部から中部がモンスーンの影響を受けた豪雨に見舞われたこと」や「タイ政府が再びゴム農家へ有償転作を薦めている」との情報もあり、産地市場は比較的堅調に推移。週末を控えた東京ゴム市場先限12月限は171円を挟んでの狭いレンジで取引されている。(20日午前現在)週の高値は175.6円、安値は170.0円。
 RSIは長短共に40を中心とした狭いレンジにあり、依然、底堅い展開が予想され、一目均衡表においても、転換線が上昇、基準線である175.2円との距離は縮まっており、180円台への自律反発が予想される。
 当限の玉整理は完了したとみられ、先限12月限の「売られすぎ感」は益々強くなるだろう、「大量期限切懸念」は払しょくされていないが、表面化するまでは数か月あり、目先、当先の順鞘は再び拡大し、15円前後に落ち着くと考える。


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