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週間相場分析2018年07月02日


年初来の最安値を更新

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6/29 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月27日時点で821.69トンと、前日(26日)の824.63トンから3トン弱減少。RJOフューチャーズのストラテジスト、ボブ・ハバーコーン氏は、『商品相場は概して、"関税への恐怖"によって圧迫されている』と指摘。USバンク・ウェルス・マネジメントのストラテジスト、ロブ・ハワース氏は、『(金相場は)ドル高主導というよりも、むしろ投資家が"降伏"しているため下げている』と指摘。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月19日時点で9万6512枚、前週比2万3728枚増。取組高は6月19日時点46万枚台、27日時点47万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(6月20日⇒27日)では、当業者は売り玉7200枚増・買い玉900枚減、非当業者は売り玉1800枚減・買い玉6300枚増。

総合分析

 東京金期先は6月29日に4420円の安値をつけて年初来の最安値を更新。相変わらず米中貿易摩擦などを背景にドル高地合が続き、ニューヨーク金が続落場面を強いられていることから東京金も売られた格好。人気のバロメーターである相対力指数が、ニューヨーク金期近、東京金期先ともに下値警戒ラインの30ポイントを大きく下回っており、目先的には修正高場面も予想されるが、インパクトのある強材料が浮上しない限り、当面、本格的な反発は困難か。

白金

過去最多の売り越しに

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6/29 15:15現在

海外情勢

 自動車業界向けコンサルタントのJDパワーとLMCオートモーティブによると、6月の米自動車販売は前年同月比2.5%増加する見込み。増加すれば2ヵ月連続のプラスとなるが、1~6月期では2014年以来の低水準にとどまるという。一方、米国の主要自動車メーカーでつくる2つの業界団体はトランプ政権が検討する輸入車に対する最大25%の関税について、米業界で多数の雇用が犠牲になるほか、価格の急上昇や自動運転車の開発費減額にもつながると懸念を示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネットポジションは6月19日時点で5161枚の売り越しに転じた(前週は3561枚の買い越し)。取組高は6月19日時点8万8000枚台、27日時点8万6000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリー別(6月20日⇒27日)は、当業者は売り玉1500枚減・買い玉200枚減、非当業者は売り玉1200枚減・買い玉2500枚減。

総合分析

 前述の"海外情勢"で述べたように、ニューヨーク白金市場のファンドポジションが売り越しに転じた。ニューヨーク白金のファンドポジションが売り越しだったのは、2004年7月13日(170枚の売り越し)以来。しかも、5000枚台の売り越しというのは、1998年10月13日(5016枚の売り越し)以来で、CFTCが公表している1986年以降のデータで最多の売り越し枚数。それだけ白金市場でファンドは弱気に傾斜したといえ、下値模索が続きそう。

灯油

原油高で先高人気が台頭

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6/29 15:15現在

海外情勢

 米政府高官によるイラン産原油輸入停止要請に加え、米国内原油在庫の予想を上回る大幅な減少を反映してニューヨーク原油期近は74ドル台へと上昇を続け、OPECの増産ではイラン、ベネズエラ、リビアの減産分をカバー出来ないとの見方が広がり、ファンドの買い気も強く先高人気が高まっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは6月19日現在、69万4421枚の買いに対して11万3474枚の売り、差し引き58万0947枚の買い越し(前週59万5293枚の買い越し)と買い越しは減少した。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは6月27日現在、1918枚の買いに対して1120枚の売り、差し引き798枚の買い越し(20日現在は774枚の買い越し)と買い越し枚数は増えている。

総合分析

 6月23日現在の全国灯油在庫は前週比2万0599キロリットル減の152万1365キロリットルと生産調整と販売好調を反映している。輸入原油価格が上昇中で、石油会社の卸値引き上げから小売価格も堅調となり、東京バージ灯油期先はニューヨーク原油の先高見通しを反映して堅調に推移し、更に上値を狙う動きへ。

ゴム

今年の安値を更新するも原油高に反発

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6/29 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり約1トン~約6トン。6月28日の価格はキロあたり43.88~44.33バーツ、RSS3号タイ主要港7月積は154.0~155.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(5月31日現在)は16,943トン(前旬比271トン増)のまま。
【前検】7月前期のゴム品質検査請求締切日は4日、検査日は10日の予定。

展開予想

  東京ゴム当限は堅調に納会を終えたものの、米中貿易戦争激化懸念による円高ドル安と、OPEC増産による米原油市場の軟化に、東京ゴム先限は売られ、新圃12月限は、天然ゴム生産国会議(ANRPC)月報に「今年1月から5月までの天然ゴム生産が昨年比7.7%増加したにも関わらず、消費は同比6.2%しか増えなかった」とあったことで発会から売られ、先限としては2016年10月6日以来の170.2円まで下落。しかしながら、原油在庫の減少に米原油市場が急反発、米中貿易戦争回避への楽観論に円安ドル高となったことで、週後半の東京ゴム市場は底堅い展開となり反発し、先限は175円丁度を挟んでの狭いレンジで取引されている。週の高値は(現時点で)177.9円。一方で、今週の上海ゴム市場は動意に乏しく、狭いレンジでの売買に終始した。
 RSI短期線は今週も30を下回り「売られ過ぎ」懸念はいよいよ高まっている。一目均衡表においては、厚い雲の下で「軟調相場」にあることに変わりないが、既に、転換線である174.1円を上回っており、更なる自律反発が予想され、目先の取引レンジは先限で175円~185円と予想する。
 当先の鞘は、当限6月限は平穏に納会し、7月限もサヤ滑りしなかったにも関わらず、先限の売り圧力が強く、順鞘幅は7円前後まで縮小している。先限に「期限切れ貨物懸念」はあるものの、保管料等のコストを考えると、当先の鞘は再び拡大していく可能性がある。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引125,000円・損失限定取引453,000円(平成30年7月17日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成30年7月17日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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