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週間相場分析2018年06月18日


米中貿易摩擦などを受け引き続き神経質!?

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6/15 15:15現在

海外情勢

 米大手資産運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの金戦略責任者、ジョージ・ミリングスタンレー氏は、金価格が年内に1400ドル台を付ける可能性があるとの見方を示した。中国やインドなど通貨安が進む新興国で、資産目減りを防ぐために金への投資が増加していることが背景にある。同氏は中国では金ETFへの需要が増えているほか、インドでは宝飾品需要に加えて投資需要も伸びていると指摘。タイでも金のETFへの投資が増えているという。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5日時点で11万1416枚、前週比3714枚減。取組高は5日時点、13日時点ともに45万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉2800枚減・買い玉400枚減、非当業者は売り玉3000枚増・買い玉600枚増。

総合分析

 6月12~13日のFOMCでは0.25%の追加利上げを決定。、マーケットの予想通りだったこともあり、金相場の反応も思いのほか限定的だったといえ、東京金期先については、4600円台を回復するなど、堅調な動きも見られた。こうしたなか、欧州中銀理事会で年内の量的緩和策終了を決定したことを受けた為替動向や米中貿易摩擦の行方などを巡り、引き続き市場のムードは神経質な状況になろうか。

白金

米国の自動車輸入関税の行方に要注目

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6/15 15:15現在

海外情勢

 メキシコ自動車工業会が発表した5月の同国自動車生産台数は前年同月比3.9%増の35万2860台。一方、中国汽車工業協会が発表した5月の同国新車販売台数は同9.6%増の228万7700台。大都市のガソリン車の販売規制を追い風に電気自動車など新エネルギー車の販売は2倍以上となった。また、インド自動車工業会が発表した5月の同国新車販売台数は同23.8%増の37万7700台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5日時点で2146枚、前週比1870枚減。取組高は5日時点8万4000枚台、13日時点8万6000枚台。東京市場の取組高は6万5000枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)は、当業者は売り玉400枚増・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉300枚減・買い玉100枚増。

総合分析

 調査会社LMCオートモーティブによると、トランプ米大統領が自動車に25%の輸入関税を課した場合、自動車メーカー各社が輸入関税のコストの半分以上を吸収しても年間100万台の販売を失う恐れがあり、メーカーが輸入関税25%を全て消費者に転嫁すると米国内の年間販売台数の1割強に相当する約200万台の販売喪失の可能性がある。実際にこうした影響が出た場合、当然、白金相場にとってマイナスに作用するだけに、今後の自動車輸入関税の行方は要注目といえる。

原油

弱材料消化して基調強い

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6/15 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想外に大幅減少となり、ガソリンや中間留分の在庫も軒並み減少、石油需要のバロメーターである石油製品出荷量も週間ベースで年初来の最高水準を記録するなど石油需要が旺盛であることが明らかになり、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国が6月22日にウィーンで協調減産の緩和を協議する動きも弱材料とならない。米国の景気回復も順調なことから株価は堅調でナスダックが史上最高値を記録するなど、企業業績の伸びから石油需要増加への連想もあり原油価格は堅調。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは6月5日現在、70万9364枚の買いに対して12万5788枚の売り、差し引き58万3576枚の買い越し(前週は60万7828枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは6月13日現在、6万7235枚の買いに対して5万2473枚の売り、差し引き1万4762枚の買い越し(6月6日現在は1万5347枚の買い越し)と買い越し玉は減少している。

総合分析

 イランやベネズエラの大幅減産をカバーすべくサウジアラビアや他の加盟国及びロシアが増産することをOPEC総会で協議する動きながら、すでに協調減産縮小は材料として織り込まれた。IEA(国際エネルギー機関)も世界の石油需給はタイト化していると分析しており、短期間でイラン、ベネズエラ、リビア、ナイジェリアの減産を補填することは難しいとの見方が多い。中東地域の地政学的リスクは後退しておらず、堅調な需要と供給不安材料の存在から先高人気が高まって不思議ない。期先が5万円大台に返り咲くのは時間の問題として、大台を維持することが出来るかどうか注目したい。

ゴム

需給の悪さが表面化し急落

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6/15 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり約3トン~約10トン。6月14日の価格はキロあたり45.00~45.53バーツ、RSS3号タイ主要港7月積は166.0~168.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(5月31日現在)は16,943トン(前旬比271トン増)5月下旬の入庫は1082トン、出庫は811トン。
【前検】6月後期のゴム品質検査申請締切日は18日、検査日は22日。

展開予想

 6月8日の米国原油市場下落に、週明け11日の東京ゴム市場は上値の重い展開で始まった。「G7サミットでの欧米の対立」と「米朝会議を控えて」米国ドルが反発したことで、一時的に東京ゴム市場の下値は支えられていたが、上海ゴム市場が「5月度の中国へのゴム輸入量が前月比50%増となった」ことを嫌気した売りに暴落。東京ゴム先限も178.3円まで売られた。週末を控えイスラム教の「断食月明けの祝日」でシンガポール、マレーシア、インドネシアが休場となり「売り手不在を懸念した」買戻しに僅かに反発を見せたが、18日の上海市場が「端午節」にて休場となることから、金曜午前の東京ゴム先限は、商い閑散の中、180円丁度を挟んで狭いレンジでの取引となっている。週の高値は(現時点で)187.0円。
 RSIは、短期線が30を割り込み「売られ過ぎ」が懸念されるが、一目均衡表において、雲を大きく割り込んでしまい「軟調相場」に突入した感がある。185円近辺への自律反発は予想されるが、下値目標が今年4月5日の176.1円、3月26日の173.3円となることから、目先の取引レンジを175円~185円と予想する。
 当先の鞘は、目先、当限6月限の玉整理遅れに、依然、20円近くまで拡大する可能性があるが、保管料上昇や高い在庫水準を考慮すると、本来の当先の鞘は15円前後が妥当と考える。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引125,000円・損失限定取引453,000円(平成30年10月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成30年10月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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