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週間相場分析2018年06月11日


利上げ実施の場合の変化を注視

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6/8 15:15現在

海外情勢

 TDセキュリティーズの商品戦略グローバル責任者、バート・メレク氏は、『時間の経過と共にドル買いの理由は薄れていくだろう。それが一部の資金フローを逆転させる可能性が高い』、『我々は結局のところ、2019年にかけてドルが軟化し、それが金に極めて強力な追い風になると考える』とし、金価格が今年第4四半期に回復し始め、来年第4四半期には平均で1375ドルに持ち直し、1400ドルの高値を付ける可能性もあると予想している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月29日時点で11万5130枚、前週比2万4173枚増。取組高は5月29日時点46万枚台、6月6日時点44万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(5月30日⇒6月6日)では、当業者は売り玉5000枚減・買い玉400枚減、非当業者は売り玉6800枚増・買い玉2200枚増。

総合分析

 12~13日のFOMCでは追加利上げの実施が確実視されている。このことが為替のドル高地合の一因となり、ニューヨーク金の上値抑制要因になっていると考えられるが、実際に利上げが実施された場合、更にドル高が進行するのかどうか、そして、ニューヨーク金が下押される事態となるのかどうか、その成り行きを注視したいところ。また、為替のドル高地合に変化が生じた場合、その結果、円相場がどう変化するのかも要注目といえよう。

白金

中国での需要が不振!?

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6/8 15:15現在

海外情勢

 オートデータが発表した5月の米自動車販売台数は季節調整済みの年率で1691万台と、4月の1717万台から小幅に減少。また、ドイツ自動車工業会が発表した5月の同国自動車生産台数は前年同月比8%減の44万2800台。一方、英自動車工業会が発表した5月の同国新車登録台数は同3.4%増の19万2649台となり、2ヵ月連続で増加。豪連邦自動車産業会議所が発表した5月の同国新車販売台数は同2.1%減の10万0754台と、2ヵ月連続で減少した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月29日時点で4016枚、前週比2554枚増。取組高は5月29日時点8万1000枚台、6月6日時点8万3000枚台。東京市場の取組高は6万4000枚台。カテゴリー別(5月30日⇒6月6日)は、当業者は売り玉100枚増・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉400枚減・買い玉200枚減。

総合分析

 WGCによると、中国でのプラチナジュエリー販売は、現金に換金する際の手数料の高さなどにより低迷を続けており、2017年に4年連続の減少を記録したほか、WGCの暫定データによると、今年第1四半期も引き続き落ち込んだという。JM社のデータ(2018年予測)によれば、プラチナの需要量は世界全体で241.6トン。そのうち、中国での宝飾品向け需要量は40.1トン、シェアは16.6%と低くない。需要の不振は相場の上値を抑制する一因に。

灯油

様子を窺う市場心理

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6/8 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は米国内原油在庫の増加をよそに、ドル安やベネズエラの不可抗力条項申請による原油船積不能の正当化など供給不安増大に結びつくとされ堅調となった。サウジアラビアなどがベネズエラ減産をカバーするためOPEC(石油輸出国機構)はその分を増産する見通しが弱材料となっていたが、これも織り込まれた形で基調の底固さを示す動きとなっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは5月29日現在、72万9699枚の買いに対して12万1871枚の売り、差し引き60万7828枚の買い越し(前週63万3386枚の買い越し)と買い越し玉が減少。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは6月7日現在、2242枚の買いに対して1390枚の売り、差し引き852枚の買い越し(前週956枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 6月2日に終わる週の灯油生産量は前週比9万5855キロリットル減の92万217キロリットルと原油処理量の減少を反映したほか、季節的な需要減を考慮した得率調整を示している。東京バージ灯油期先はニューヨーク原油連動ながら、まだ様子を窺う向きが多い。原油の先高人気が高まるまで強気勢は守勢に回るしかなさそうだ。なお、為替の円安による下支え要因は話題となりにくく、あくまでもニューヨーク原油に連動するスタンスの投機家が多い。

ゴム

需給は改善しないものの他商品高に底堅い展開

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6/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり1トン~10トン。6月7日の価格はキロあたり47.59バーツ、RSS3号タイ主要港7月積は168.0~170.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(5月20日現在)は16,672トンのまま更新されていない。
【前検】6月前期ゴム品質検査には申請貨物なし。

展開予想

 米国雇用統計の強さに米国ドルは対円で反発したが、原油協調減産の緩和懸念に米国原油市場が続落したことで、今週の東京ゴム市場は軟調に始まる。6月5日、上海ゴム市場が「ここ数か月減少を続けた青島保税区在庫が増加に転じた」ことを嫌気し一段安となり、東京ゴム先物も186.3円まで売られたが、週後半、チリ最大の銅鉱山であるエスコンディダ銅山でのストライキ懸念に非鉄市場が高騰、安値低迷の上海ゴム市場が買い拾われ反発、東京ゴム市場先限も190円台を回復した。しかしながら、タイでの原料ゴム生産が「価格低迷に農家が採集を自粛している」ものの、「今年1~3月の輸出制限の影響で製品(RSS)在庫には余裕がある」との報に、上海・東京両市場の反発の上値は抑えられ、失望売りに再び軟化。金曜午前の東京ゴム先限は188円を中心とした狭いレンジでの取引となっている。週の高値は(現時点で)191.4円。
 RSIは、短期線が一旦35まで下落するも現在は50近くまで回復し「売られ過ぎ」感は払拭されつつある。一目均衡表において、下方にある雲を割り込むことは回避されたものの、相場は依然として基準線を下回る水準にあり、反発局面に入ったとは考えにくく、目先の取引レンジは、188円~193円と予想する。
 当先の鞘は、目先、当限における一般玉の整理遅れに20円近くまで拡大する可能性がでてきたが、保管料上昇や高い在庫水準を考慮すると、本来の当先の鞘は15円前後で推移すると考える。


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