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週間相場分析2018年05月28日


上値が重い一方で底固さも

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5/25 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は5月23日時点で852.04トン。メタルズ・フォーカスのディレクター、フィリップ・ニューマン氏は、『今四半期と恐らく次の四半期に向けても、金相場は引き続き苦戦するだろう。ただ、米経済に対する(前向きの)見方は大げさだ』と指摘。そのうえで、『かなりの規模の米国債務への懸念や11月の中間選挙もあり、ドルが弱含んで金相場が改善し始める可能性につながる材料は十分にある』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は15日時点で9万2443枚、前週比1万4997枚減。取組高は15日時点51万枚台、23日時点49万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉1000枚増・買い玉500枚減、非当業者は売り玉1500枚減・買い玉ほぼ変わらず。

総合分析

 引き続き米長期金利の高止まりやドル高地合、利上げが確実視されている6月12~13日のFOMC接近で、金相場は上値の重い展開を余儀なくされる公算が大きい。ただ、その一方で、中東地域や北朝鮮情勢の緊張、イタリアでの政治不安、英国での年内の総選挙実施観測浮上、トランプ政権に対する根強い不信感などがリスクヘッジの金買いにつながり、金相場を下支えているとも推察される。6月12日の米朝首脳会談見送りなどがプラスに働こう。

白金

上値が切り下がる

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5/25 15:15現在

海外情勢

 マレーシア自動車協会が発表した4月の同国新車販売台数は前年同月比10.2%増の4万7089台、生産台数は同11.1%増の4万1839台だった。一方、欧州自動車工業会が発表した4月の欧州主要18ヵ国の新車販売台数同9.1%増の122万台で、2ヵ月ぶりのプラスとなった。また、トランプ米大統領がロス米商務長官に対し、国家安全保障への影響について判断を下すため、自動車輸入を巡り通商拡大法232条に基づく調査開始の検討を指示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は15日時点で8196枚、前週比2192枚減。取組高は15日時点、23日時点ともに8万枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)は、当業者は売り玉1200枚増・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉2100枚減・買い玉900枚減。

総合分析

 東京白金先限日足を見ると、下値は4月6日の3143円、5月2日の3161円、5月17日の3160円と、ざっと3150円が支持線になっていることが窺える。一方、上値は4月20日の3306円⇒5月15日の3273円⇒5月23日の3256円と切り下がっており、上値の重さは否めない。世界白金需給が2年連続の供給過剰見通しにあるうえ、米長期金利高やドル高を受けたニューヨーク白金の軟調から、東京白金も頭重さが続きそう。

原油

米国内原油在庫の増加が抑制

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5/25 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の増加やシェールオイル増産、原油輸入量の増加などが弱材料となったが、集散地原油在庫は減少、中間留分在庫も減少し、石油製品出荷量は前週比で増加するなど米国内石油需要の旺盛さが在庫の圧迫感を感じさせないようで、米株価堅調が示す米景気回復と先行き見通しの明るさが原油相場の底固さに結びついている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは5月15日現在、77万2511枚の買いに対して12万8067枚の売り、差し引き64万4444枚の買い越し(前週67万9928枚の買い越し)と買い越しが減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは5月23日現在、6万2860枚の買いに対して、4万3824枚の売り、差し引き1万9036枚の買い越し(16日現在、1万9546枚の買い越し)と買い越し玉が減少。

総合分析

 米国内原油在庫が3週間ぶりの増加となり、年初来の最高水準となったが、それでも石油需要は旺盛で、世界石油需給はタイト化へ向かっている。欧米のほか、中国の石油需要も伸びており、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産が続いているほか、中東緊張の高まり、ベネズエラの減産に加え、イランへの制裁強化となれば世界の石油供給不安は強くなる。OPECが6月の総会でイラン、ベネズエラの減産をカバーすべく増産する動きながら、それが実施されるのは3~4ヵ月先との見方もある。

ゴム

米中貿易戦争懸念に乱高下

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5/25 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】5月18日~24日のタイ国原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり0~5トン、24日の価格はキロあたり48.80バーツ、RSS3号タイ主要港6月積は172.0~174.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(4月30日現在)16,702トンと前旬比96トン増、4月下旬の入庫は662トン、出庫は556トン。
【前検】5月後期ゴム品質検査には新規貨物300トン、再検査貨物650トンが申請された。

展開予想

 「米中両国が貿易戦争回避の姿勢を示した」ことで週明けの上海・東京両ゴム市場は急伸。タイ南部で爆弾テロ多発の報もあり、東京ゴム先限は1月30日以来の200円台を回復。今週の高値となる202.1円を付けたものの、週央、「中国が自動車輸入関税を7月1日から大幅引き下げる」との発表に、上海ゴム市場が反落、その後、「米国は自動車輸入関税の引き上げを検討」との報が続き、上海ゴム市場のみならず東京ゴム市場も下落。先限は今週の安値となる192.5円まで一気に崩れた。週末、当限5月限の納会を迎えた東京ゴム市場の動意は乏しく、金曜日午前の先限は193.5円を挟んだ展開となっている。週を通して産地市場の値動きは非常に緩慢であった。
 RSIは長・短期線共が50台前半に差し掛かり、目先の動意は乏しくなるが「下抜け」の可能性が出てきた。また、一目均衡表においては、相場は雲の上にあるものの、転換線を僅かに下回っており、相場の強さが見えない。目先、195.0円~190.0円のレンジでの動きを見せる可能性が高いが、190円の水準を割り込んだ場合、185円台への一段安が懸念される。
 在庫状況を考えると、当限5月限後も、当先の順鞘幅は依然15円前後で安定し、大きな当先の鞘に変化は予想しにくい。


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