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週間相場分析2018年05月01日


次回は2018年5月14日号になります。

金利高はマイナスの側面だけではない!?

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5/1 15:15現在

海外情勢

 オーストラリア産金最大手ニュークレスト・マイニングは26日、2018年6月期通期の金生産見通しを225万~235万オンス(≒70~73トン)とし、従来予想の240万~270万オンス(≒75~84トン)から下方修正した。第3四半期(1~3月)の生産は57万5791オンス(≒18トン)。前年同期は59万8602オンス(≒19トン)だった。国内最大規模のカディア金鉱山は昨年4月に起きた地震の被害で操業を停止していたが、今月初めに生産を再開した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で16万3069枚、前週比7697枚増。取組高は17日時点51万枚台、25日時点50万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉1万2800枚減・買い玉400枚減、非当業者は売り玉7700枚増・買い玉4700枚減。

総合分析

 米長期金利の上昇やドル高などを背景にニューヨーク金期近は上値の重い展開が続いている。ただ、日足チャートを見ると1300ドル台を維持する底固さも見せており、『金利高は利息の付かない金にはマイナス要因であると同時に、金利高によるインフレ懸念はインフレヘッジの金買いを促す側面もある』(市場関係者)という点が下値を支える一因になっていると推測される。東京金は為替の円安も下支えになっており、金相場は内外ともに引き続き底固さを維持しよう。

白金

パラジウム反落も嫌気

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5/1 15:15現在

海外情勢

 タイ工業連盟が発表した3月の同国自動車生産台数は前年同月比9%増の19万5257台。バンコク国際モーターショーの開催を受け、国内向けの生産が拡大し、9カ月連続で前年同月を上回った。一方、米財務省は23日、ロシアの富豪オレグ・デリパスカ氏がロシアのアルミ大手ルサールの株式を譲渡、つまり、経営権を放棄すれば、同社に対する制裁措置を緩和すると表明、企業に求めているルサールとの取引打ち切りの期限を延長した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で1万7647枚、前週比1353枚減。取組高は17日時点7万6000枚台、25日時点7万7000枚台。東京市場の取組高は5万8000枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)は、当業者は売り玉900枚減・買い玉2200枚減、非当業者は売り玉1100枚減・買い玉200枚増。

総合分析

 ドル高や米長期金利上昇に加え、前述の"海外情勢"で触れたルサールに対する制裁措置緩和の可能性を受けたパラジウム価格反落が嫌気され、ニューヨーク白金期近は900ドル台割れ寸前まで売られた。こうなると、900ドル大台を維持出来るかどうかが今後の焦点で、その成り行きが注目される。東京白金は円相場が1ドル=109円台へと続落、円安地合にあることが下支えになろうが...。

原油

NY原油高と円安で強い

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5/1 15:15現在

海外情勢

 イラン制裁強化の問題や協調減産継続、シリア紛争激化による中東地域の地政学的リスクの高まりなどが原油相場の強材料となった。米国内原油在庫が増加したことに対してはファンド筋が買い玉を手仕舞うなど、反落商状となる場面はあったが、米株価次第の動きとなり、株価が戻すと原油価格も反発するといった動きとなった。一方で、協調減産継続によるサポートの強さも再認識した格好。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは4月17日現在、84万9993枚の買いに対して12万1862枚の売り、差し引き72万8131枚の買い越し(前週は70万7080枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは4月25日現在、6万0533枚の買いに対して4万9314枚の売り、差し引き1万1219枚の買い越し(4月18日現在、1万0884枚の買い越し)と買い越し玉が増加した。

総合分析

 5月12日に米国議会がイラン制裁を見直すことになったが、トランプ米大統領の意向が制裁強化であり、欧州は現状据え置きのスタンスながら、強硬策へ傾けば、イランからの原油輸出量が大幅に減少する可能性がある。また、シリアにおける紛争激化で中東地域全体の地政学的リスクが高まり、同地域全体からの原油積み出しリスクも高まる恐れから、強材料として受け取られやすい。海外原油高で国内原油輸入価格も大幅高になり、加えて、円安も追い風になるなど、先高人気が高まる可能性が高く、強調相場継続と見るべき。

ゴム

連休を控え狭いレンジでの取引が続く

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5/1 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり約2トン~10トン。26日の価格はキロあたり47.83~49.09バーツ、RSS3号タイ主要港5月積は172.0~174.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(4月10日現在)は16,357トン(3月31日から758トン増加)。
4月上旬の入庫は1,601トン、出庫は843トン(注:3月31日の在庫は15,599トンに訂正された)
【前検】5月前期ゴム品質検査申請締切日は5月2日(検査日は5月10日)

展開予想

 タイ南部の降雨、北部の煙害懸念に産地市場が下げづらい展開となったことから、週初の23日、東京ゴム市場当限4月限は比較的堅調なムードの中、178.7円で納会、3月限納会値から11.7円高となった。一方、受渡枚数は3月限と同枚数の338枚(1,670トン)と、年度始めの受腰は弱くはなかった。翌日24日、新圃10月限は188.8円で発会、その直後189.8円まで上昇したものの、中国の主要産地である雲南省が好天に恵まれ天然ゴムの採取が順調とのことから上海ゴム市場が軟調に推移。東京ゴム市場も上値の重い展開に陥る。日本、中国、産地市場が5月第一週の連休を控え、現物市場の流れも緩慢となり、当業者筋が様子見を続ける中、金曜日午前の先限は187円を挟んだ展開となっている。週の高値は189.8円、安値は185.0円。
 RSIは短期線が60前後で「買い人気」の終焉には至っていない。一目均衡表においては、わずかであるが雲に突入しており、転換線である185円を下値とし、目先、雲の中での185円~195円の範囲で動くと予想する。
 当限5月限と2番限である6月限との鞘は4円前後の順鞘、7月限以降は、ほぼ鞘の無い状態。当先の順鞘幅は8円前後に縮小しているが、5月限から6月限への持ち高調整後は、保管料の上昇や日本国内の需要低迷を反映し、当先の順鞘幅15円程度へ拡大すると予想する。


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