商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2018年  >  2018年01月22日

週間相場分析2018年01月22日


円高下でも高止まりしているが...

gold.jpg

1/19 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shears"の保有残高は17日時点で828.96トン。昨年12月22~29日の837.50トンを直近のピークに、1月2~3日の836.32トン⇒4日の836.04トン⇒5~8日の834.86トン⇒9日の831.91トン⇒10~17日の828.96トンと減少傾向が続いていたが、18日に急増し、840.76トンと今年最高の保有残となった。なお、この間、ニューヨーク金期近は1260~70ドル台を経て1330ドル台へと続伸している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9日時点で20万3288枚、前週比4万0020枚増。取組高は9日時点55万枚台、16日時点58万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉500枚減・買い玉200枚増、非当業者は売り玉3300枚増・買い玉2700枚増。

総合分析

 円相場が1ドル=110~111円台の円高水準にあるなかでも、東京金先限は4700円台で高止まりを続けている。まさに、『押目待ちに押目なし』の様相を呈してきたが、しかし、昨年12月12日の4511円から今年1月9日の4793円まで1ヵ月足らずで282円高(6.3%高)は高値達成感とともに高値警戒感が強いことも確か。少なくとも上げ幅の半値押し水準(141円安)で4600円台半ばがあっても不思議ないといえそうだが...。

白金

南ア情勢と通貨動向を注視

platinum.jpg

1/19 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した昨年の欧州新車販売台数は前年比3.3%増の1560万台と、2007年に過去最高の1600万台を記録して以来、10年ぶりの高水準となった。また、昨年12月の欧州新車販売台数は前年同月比4.8%減の114万台。一方、オーストラリア統計局が発表した昨年12月の同国新車販売台数は前月比4.1%増の10万2820台で、12月としては過去最高を更新。なお、2017年通年の販売台数は119万台と、こちらも過去最高となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9日時点で2万8654枚、前週比1万1239枚増。取組高は9日時点8万枚台、16日時点8万5000枚台。東京市場の取組高は4万3000枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)は、当業者は売り玉3900枚減・買い玉1000枚増、非当業者は売り玉2900枚増・買い玉2000枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は1000ドル大台超での高止まりが続いている。南アフリカ共和国の通貨"ランド"の上昇を背景にした生産コストアップが主因となっているほか、原油や金といった主要国際商品の堅調も影響している。南アフリカ共和国の情勢については、ズマ現政権が終了する2019年以降に経済の立て直しが進むとの見方から同国通貨ランドが買われているが、問題はこの材料が一巡買い切られた際に、ランドがどう変動するか。引き続きランドの動向を注視したい。

ガソリン

海外原油高で先高人気

oil.jpg

1/19 15:15現在

海外情勢

 世界石油需要の増加期待からニューヨーク原油は65ドル水準をクリアし、ドル安もあって原油市況は堅調推移を見込む向きが多い。弱気投機筋が売り玉を手仕舞ってドテン買い越しへ転じるなど激しい動きが認められる。上値警戒感は拭えないが、下値不安も薄れており、売り込まれると反発するなど強気有利な市場ムード。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは1月9日現在、80万1494枚の買いに対し、14万3904枚の売り、差し引き65万7590枚の買い越し(前週62万4213枚の買い越し)と買い越しが増加。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは1月17日現在、5121枚の買いに対し、6137枚の売り、差し引き1016枚の売り越し(11日現在916枚の売り越し)と売り越し玉が増加。

総合分析

 国内ガソリン在庫は増加傾向を示す。これは生産調整をしているものの、売れ行きが伸びないからだ。それでもレギュラーガソリン小売価格は上昇中。理由は輸入原油価格が上昇して卸値が引き上げられたため。ただ、東京バージガソリン期先は海外原油価格連動で先高人気が強い。期先は6万2000円を固めて更に上値を狙う。

大豆

ブラジル産大豆増産が圧迫

grain.jpg

1/19 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆はすでに納会した1月限が1月12日に9・3725ドルまで値を下げた。
 これは、12日の米農務省生産予想で大豆の単収が49・1bus(市場予想平均49・5bus)、43億9200万bus(同44億2700万bus)と市場予想平均を下回ったものの、同時に発表された2017~18年度の米国大豆需給見通しが嫌気されたものだ。
 具体的には生産量は前に述べた通り、43億9200万busと前月の米農務省予想の44億2500万busを下回ったものの、一方で輸出を21億6000万busと前月予想を6500万busも下方修正、その結果、期末在庫(2018年8月末)が4億7000万busと前月予想の4億4500万busを2500万bus上回るものとなった。
 一方で、12日に米農務省が発表した昨年12月1日現在の大豆在庫は31億5700万busと市場予想平均の31億8100万busを下回ったが、さほどの強材料とはならなかったようだ。
 シカゴ大豆の中心限月は3月限となったが、アルゼンチンの乾燥天候懸念だけでは10ドル回復は難しく、せいぜい9・80ドル台が高値の限界との見方が多く、支援材料が不足している状況だ。

国内市場

 東京一般大豆期先は1月11日に4万7290円まで買われたが、昨年12月27日の4万7300円にあと10円と迫りながらも、それを抜けなかった。当面は前述の4万7300円を抜くか、それとも昨年12月19日の4万6500円を下回るかで、市場の人気は強くも弱くもなるが、17日には4万6400円まで下げて、その安値を下回った。
 しかも、市場では、『アルゼンチンの減産を織り込んでもお釣りがくるブラジルの増産が嫌味』との声が強く、トウモロコシに比べての大豆割高(トウモロコシの約2・8倍)を考慮すると、戻り売り有利と見たい。

ゴム

在庫の増加懸念が上値を抑える

20rubber.jpg

1/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり7.0トン~33.0トン。週末前(19日)の価格はキロあたり46.00~47.00バーツ、RSS3号タイ主要港2月積は174.0~176.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(12月31日現在)は12,367ンと前旬比1,547トン増加。
(2017年12月20日現在の同在庫は10,739トンから10,720トンに下方修正された。)
【前検】1月後期のゴム品質検査には186枚(930トン)の検査請求あり、検査日は同月24日。

展開予想

 1月12日に「タイ政府が独自に、主要三カ国協調輸出制限策のタイ削減割当量を増やす計画である」と発表したことから、今週の東京ゴムは急伸して始まった。先限限月は昨年9月28日以来の216円台を回復したものの、踏み一巡後は、上海・東京といった消費地市場で急速に在庫が積み上がる中、「輸出削減策が更なる産地在庫の積み上げに繋がり、削減期間終了後に大量の在庫が行き場を失うのではないか?」との懸念に反落。当限・期近限月が伸び悩んだこともあり、先限限月は209円を割り込んだが、週末を前に211円を中心として狭いレンジでの取引を続けている。今週の高値は216.3円、安値は208.8円。
 罫線は一目均衡表の雲の上限を上抜け、また200日移動平均の上にあり、下値の堅い展開になっているものの、買われ過ぎ感があり、25日に納会を控え、目先210~215円のレンジでの神経質な動きが予想される。
 当先の鞘は、投機筋の期近限月における買居座りに、5円前後の順鞘で推移しているが、中長期的に在庫増加及び保管料の上昇によって順鞘幅は拡大し、順鞘15円前後が常態となる可能性が高い。

為替

米株価堅調でドル高地合へ

20usdjpy.jpg

1/19 15:15現在

海外情勢

 米景気回復と賃金引上げ期待強くドル買い人気へ。1ドル=111円台半ばの小幅な動き。米株価の反発に連動してドル上昇。ポジション調整のユーロ売りはドル上昇要因となった。欧州の金融政策の行方が不透明なことから気迷い商状を示す。日銀の政策動向も市場の関心事となり、金利動向を見ながら神経質な動き。

国内情勢

 ニューヨークダウ堅調を見て日経平均株価も底固い動きながら、日本株を外国人投資家が売り越し、警戒感台頭で円が上昇する場面も。ニューヨーク市場の動きを追いかける展開で円・ドル相場はドル堅調地合へと変化。しかし、ドルが戻ると売られるあたり、方向性が定まらず新規の手掛かり出現を待つ格好。

総合分析

 ドルへの不安が増大している。米トランプ大統領のロシアゲート疑惑や、北朝鮮対策への不安がドルへの信頼を低下させる要因となりやすい。中国経済の先行き不安が後退しているほか、欧州は出口戦略へ向かっているなど欧州経済への不安も後退し、ユーロ高・ドル安へ振れる可能性が高い。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引115,000円・損失限定取引453,000円(平成30年12月3日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成30年12月3日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp