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週間相場分析2018年01月15日


まだ修正安の余地を残す!?

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1/12 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイター傘下の英貴金属調査会社GFMSによると、2017年のインドの金輸入量は855トンで、前年比では67%の大幅増となった。小売需要の回復を背景に、宝飾品業者による在庫補充の動きが強まったことが背景と考えられる。 インドは中国に次ぐ、世界第2位の金消費国であり、インドの金輸入回復は、既に3ヵ月ぶりの高値近辺にある金相場の下支えとなる可能性があると見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で16万3268枚、前週比2万7320枚増。取組高は2日時点50万枚台、10日時点55万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(4日⇒10日)では、当業者は売り玉1万2300枚減・買い玉1600枚増、非当業者は売り玉7700枚増・買い玉6200枚減。

総合分析

 地政学的リスクの高まりやドル安地合を受けて、ニューヨーク金期近が1300ドル台へと続伸。これに追随して東京金期先は9日の4793円まで約2年半ぶりの高値水準へと上放れた。その後、日銀が国債買い入れオペで超長期債を減額したことを受けて量的緩和縮小の思惑が浮上、円相場が1ドル=111円台へ急伸し、東京金期先は急反落を余儀なくされた。しかし、昨年12月の安値からの上げ幅に対して3分の1押しに過ぎず、むしろ、まだ修正安の余地を残しているといえそう。

白金

金の上昇率を上回る

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1/12 15:15現在

海外情勢

 ノルウェー道路連盟が発表した2017年の同国新車販売は電気自動車とハイブリッド車が合計で全体の52%を占めた(※前年は40%)。また、英自動車製造販売協会が発表した2017年の同国新車登録台数は前年比5.7%減の254万0617台と6年ぶりに減少。電気自動車などは好調だったが、排ガス問題への懸念からディーゼル車が急減、足を引っ張った。一方、オーストラリア自動車工業会が発表した2017年の同国新車販売台数は過去最多の118万9116台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で1万7415枚、前週比1102枚増。取組高は2日時点8万1000枚台、10日時点8万枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリー別(4日⇒10日)は、当業者は売り玉9600枚減・買い玉400枚増、非当業者は売り玉2700枚増・買い玉7400枚減。

総合分析

 日足チャートが示すように、金や原油などと同様に白金も大幅続伸場面を演じた。その上昇率をみると、東京金期先の6.3%高(昨年12月13日4511円⇒1月9日4793円)に対し、東京白金期先は10.7%高(昨年12月15日3182円⇒1月9日3523円)と上回っており、金に対する出遅れ感、割安感を取り戻す動きを見せ始めたといえそう。この動きが今後も継続するか要注目。なお、相対力指数が70ポイントを上回ったことで、当面は修正安が続く可能性。

原油

需給タイト化で上昇

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1/12 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫は1月5日現在で8週連続減少と米国内石油需要の旺盛さを裏付けた。石油製品出荷量も日量で2000万バレルを超す需要好調ぶりで、加えて、世界経済成長見通しが上方修正されるなど、世界的な石油需要の伸びが原油価格を支えている。OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産効果も無視出来ないとの見方から、強基調継続の観測が主流。ここは65ドル台へ向かう。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは76万2666枚の買いに対し13万8451枚の売り、差し引き62万4213枚の買い越し(前週63万2161枚の買い越し)と買い越し玉は減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは1月10日現在、7万8389枚の買いに対し、6万3441枚の売り、差し引き1万4948枚の買い越し(12月29日現在、7929枚の買い越し)と買い越し玉が大幅に増加。

総合分析

 ニューヨーク原油高の理由は米国内原油在庫と米国内原油生産量の減少。米国内石油需給は需要増加で供給不足の状態が続いている。石油製品出荷量も大幅に増加しており、原油価格堅調が続く可能性大。米シェールオイル企業の採算は好転しても零細企業も多く、一気に増産することは難しい。そのため、ファンダメンタルズの強さが上昇理由であるだけに、上げ相場の息は長いと判断するべきだ。東京ドバイ原油期先も上値目標を切り上げよう。

コーン

例年より早い"春高"のパターン!?

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1/12 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近が底固い動きを続けており、1月3日には3.5475ドルと昨年10月25日の3.5525ドル以来の高値を維持している。こうしたなかで、シカゴ大豆期近はアルゼンチンの天候懸念後退を映して昨年12月5日の10.15ドルから12月28日には9.4325ドルまで下落、一時的に切り返す場面があったものの、先週11日には9.40ドルと安値を更新。それでも、トウモロコシ期近が、3.50ドル前後で底固いのは、昨年で米国の5年連続大豊作を織り込んだと理解して良いだろう。  トウモロコシと大豆の比価を期近ベースで見ると、11日のシカゴトウモロコシ3月限が3.4875ドル、大豆が9.4050ドルで、その比価は2.70倍と次第に大豆の割高感が修正されつつある。  当面のポイントは先週末12日(現地時間)に米農務省から発表された米国の穀物最終生産予想が、市場にどのような影響を与えるか、市場の事前予想平均はトウモロコシが単収175.4bus、生産量145億7900万busで、米農務省が昨年11月に発表した内容とほとんど変化がない。仮に、単収が上方修正されても市場がさほど反応を示さなければ完全に"春高相場"に移行したと見たい。

国内市場

 シカゴトウモロコシが底値を確認した形で底固く推移していることから、東京トウモロコシ期先が予想以上に強い展開となっている。すでに、1月9日には2万2290円まで上昇し、昨年10月27日の高値2万2140円を突破している。こうなると、当然、踏みを誘って上げ幅も大きくなる。例年のパターンでは冬場に安値をつけて、春高に移行する例が多いが、今年は早くも高値を形成している。ただ、強弱の人気のバロメーターである相対力指数が70ポイントに接近中で、ここは買い玉は"利食千人力"といえよう。

ゴム

年末失敗した200日線を抜き切れるか

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1/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり17.0トン~33.5トン。週末前(12日)の価格はキロあたり44.58~44.69バーツ、RSS3号タイ主要港2月積は168.0~170.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(12月20日現在)は10,739トンと前旬比1,001トン増加。
【前検】1月後期のゴム品質検査請求締切日は1月18日、検査日は同月24日。

展開予想

 東京ゴムは週を通じて堅調に推移、週末を控え、現在は210円前後で取引されている。週の高値は211.0円、安値は204.4円。昨年末に発表されたタイ、インドネシア、マレーシアのゴム生産3カ国による輸出制限策や、競合品である合成ゴムの原料である原油価格が強含みの展開となっていることを受けて、東京ゴムは年明けから底堅い展開となっている。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線は一目均衡表の雲の上限を上抜け、また200日移動平均である212円付近へ接近しており、強気相場への転換であるかどうか注目される。RSIは60付近と若干、買われ過ぎ感はあるものの、12月27日の高値213.8円を上抜けた場合、220円付近への上昇も予想される。まずは212~215円付近を上抜けるかどうか、注視したいところである。
 当先の鞘は、投機筋の期近限月における買居座りに、5円前後の順鞘で推移しているが、在庫増加及び保管料の上昇によって順鞘幅は拡大し、15円前後が常態となる可能性が高い。

為替

ドルへの信頼低下を警戒

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1/12 15:15現在

海外情勢

 中国が米国債購入を縮小あるいは停止するとの報道が響き、ドル需要が後退するとの見方がドル売り・円買いに結びつき、加えて、IMM(国際通貨市場)における円のショートカバーが出たことなどドル安・円高へ振れた。このほか、米トランプ大統領のロシアゲート疑惑もドルが売られる要因となった。米経済の回復がドルの支えとなっていたが、ややその流れに微妙な変化も。

国内情勢

 日経平均株価の基調は強いものの、米株価の調整安を見て利益確定の売りが出て反落、これを見て為替も円高へ振れる動き。前日から中国の米国債購入縮小への懸念でドル安・円高のムードとなり、その地合を引き継いだ。海外勢は様子を見るスタンスながら、邦銀筋は円売り買戻しの動き。

総合分析

 内外市場ともに"過剰なドル高"との共通心理がドル安を招いている。中国の米国債購入縮小の報道は中国が投げた牽制球ともいえるため、再びドル見直しの動きを想定する必要がある。ただ、米大手IT企業のM&A規制なども想定されるため、米株価の調整安に伴うドル安も市場参加者のシナリオにある。ドルの戻りを売るのも一手で1ドル=108円までのドル安覚悟の場面か。


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