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週間相場分析2017年12月04日


円高で押されたら買いチャンス!?

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12/01 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は11月29日時点で839.55トン。直近のボトムだった11月8~10日の843.09トンから13日に843.39トンへ増加し、その後、24日まで843.39トンで横ばいの状態が長く続いたが、そこから週明けの同27日に842.21トンへ減少し、翌28日には839.55トンへと更に減少する格好となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月21日時点で20万1827枚、前週比6743枚増。取組高は11月21日時点53万枚台、29日時点48万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(11月22日⇒29日)では、当業者は売り玉ほぼ1800枚増・買い玉400枚減、非当業者は売り玉2000枚減・買い玉200枚増。

総合分析

 円相場が一時、1ドル=110円台に突入する円高地合を継続したことや、米国の追加利上げ観測が圧迫要因となり、東京金期先は11月27日、12月1日に4600円台割れを余儀なくされた。ただ、それら台割れは一時的で、すぐさま4600円台へ復帰した動きから推して、4600円以下に強い抵抗感があるように思われる。更に急激な円高が進行したり、米国の12月利上げ観測が強まれば売り物優勢となろうが、そうした押目は長期的に見て買い妙味あり。

白金

ひとまず下値支持線を確認!?

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12/01 15:15現在

海外情勢

 インドネシア自動車製造業者協会が発表した今年1~10月の同国内自動車生産台数は前年同期比4%増の101万7100台。一方、半導体の業界団体、世界半導体市場統計が発表した今年の世界半導体市場見通しは前年比20.6%増の4086億ドル(約45兆3600億円)で、6月の予測値から200億ドル上方修正し、初めて4000億ドルの大台を突破した。なお、世界半導体市場統計によると2018年も市場の拡大は続き、2017年比で7.0%増を見込む。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月21日時点で2万6521枚、前週比1045枚増。取組高は11月21日時点、29日時点ともに7万7000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリー別(11月22日⇒29日)は、当業者は売り玉200枚増・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉300枚減・買い玉ほぼ変わらず。

総合分析

 円相場が1ドル=110円台に達するなど、相変わらず円高地合を継続したなかでも、東京白金先限は日足チャートでつけた"Wボトム" (10月19日の3340円と11月21日の3338円)を下回ることなく推移し、3400円台へ返り咲く場面も。こうした動きから、ひとまず3400円以下が下値支持線として意識されることが窺える。あとは、11月2日の3438円を抜くことが出来れば、9~10月の下げ幅(273円安)に対して半値戻しを達成出来るが...。

灯油

NY原油高を映して上昇

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12/01 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国で実施してきた協調減産体制は、OPEC総会で期限となる来年3月末から9ヵ月延長され、2018年末まで続けられる。また、米国内原油在庫が大幅に減少したこともあり、ファンドの買いに上昇した。しかし、減産延長で買われたあとは減産率が強化されたわけではなく、見送られ小幅高に終わった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは11月24日現在で74万2158枚の買いに対し、16万5080枚の売り、差し引き57万7078枚の買い越し(前週は59万6466枚の買い越し)と買い越しが減少。東京バージ灯油の非当業者売買バランスは11月29日現在で6142枚の買いに対し、4007枚の売り、差し引き2135枚の買い越し(11月22日は2209枚の買い越し)と買い越しが減少した。

総合分析

 海外原油高が続く間は堅調を維持しながら、チャンス次第で上値を狙う向きが買いを仕掛ける可能性がある。現物面を見ても全国在庫が大幅に減少するなど、需給タイト化による現物高で東京バージ灯油の期近限月を押し上げる力となりそうだ。原油の先高人気も根強く、これから冬の暖房需要期を迎えることも支援要因となり、原油やガソリンに先んじて買われる可能性もある。

コーン

反発してもアヤ戻りの域出ず

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12/01 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は先週29日に3.3550ドルへと値を下げた。11月16日の3.3625ドルをわずかとはいえ下回って約定新安値となった。11月22日の3.47ドルから12セント弱、9月29日の3.58ドルから22セント強の下げで、8月31日の安値3.2850ドルにあと7セントに迫っている。これを下回ってしまうと、次の安値は2016年8月31日の3.01ドルとなるが、問題はそれを下回る可能性があるのか。答えは、その可能性『有り』と予想する。
 というのも、米農務省が11月9に発表した米国のトウモロコシ単収予想は175.4bus、昨年の史上最高だった174.6busを上回った。しかも、2013年から5年連続の豊作となり、今年度末(2018年8月末)の在庫は24億8700万bus、在庫率は17.2%と、2005~06年度の在庫率17.5%に迫っている。
 当時のシカゴトウモロコシ期近の変動は高値2.6350ドル、安値1.8600ドルと低水準を余儀なくされた。まさか、今後のシカゴトウモロコシがそこまで下落するとは思えないが、一時的とはいえ3ドル割れがないとはいえない。
 2017~18年度のトウモロコシ輸出検証高(11月23日まで)累計の前年同期比42.3%減がショックである。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は11月28日に2万1120円まで下げ、10月4日の安値2万1160円をわずかとはいえ下回った。
 こうなると、次の安値は9月13日の2万0800円、8月30日の2万0590円となるが、シカゴトウモロコシに依然、下げ止まり感がないこと、一方で、為替が円高方向にある。南米の天候に問題がなく、シカゴトウモロコシが3ドルに向かっていることを考慮すると、2万円大台維持も難しくなってきそうだ。途中で反発しても、単なるアヤ戻りと見たい。

ゴム

戻り売りから基調転換出来るか?

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12/01 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり17トン~47トン。週末前(30日)の価格はキロあたり41.49~43.07バーツ、RSS3号タイ主要港1月積は156.0~157.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(11月10日現在)は7,125トンと前旬比863トン増加、同月上旬の入庫1,277トン、出庫799トン。
【前検】12月前期のゴム品質検査請求締切日は12月5日、検査日は同月11日。

展開予想

 先週金曜日に東京ゴム当限11月限が「実需筋の買い遅れ」により急伸したことを受け、今週月曜日に新圃先限5月限は196.9円と堅調に発会。先限としては2週間ぶりに199円台を回復したが、在庫の順調な入着と円高に東京市場の抑えられ、199円前後での取引が続いた。週末を前にして主要生産国が協調輸出制限の実施を発表したことから200円台を回復。週末現在の先限は202円前後で取引されている。週の高値は202.1円、安値は194.1円。産地価格は降雨と価格低迷に生産は減少しているものの政府介入在庫の流出の噂に反発の気配はなく、上海市場の在庫は急減したように見えるが、これは供用期限切となった貨物が出庫したに過ぎず、上海市場の産地価格に対する割高感を考えると、今後、大量の新規貨物が入着する可能性が高い。
 罫線は203円台への上伸が予想されるが、一目均衡表における雲の下限を突破するにはRSI等の水準が高く、目先は200.0円を挟んだ狭いレンジでの展開となり、依然、戻り売り優勢で、中期的には180~185円台への下落が懸念される。当先の鞘は、当限の底堅さに順鞘10円前後で推移しているが、在庫増加により順鞘幅は拡大、東京ゴムの順鞘幅は15円前後への常態となる可能性が高い。

為替

緩やかな利上げ観測でドル軟化

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12/01 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク市場は米利上げ観測の浮上、北朝鮮との対立はあるが、最悪な事態を避ける可能性が高いとの観測が目立った。米国の景気回復は緩やかながら確実に進んでいることは各種経済指標で明らか。また、大手企業の決算内容が好転しているとの強気な見方から、ドルの見直しが台頭し1ドル=112円台へ反発。

国内情勢

 『26年ぶりの高値を記録した日経平均株価の勢いは簡単に弱くなるまい』との市場関係者の見解が市場に浸透している。米国や欧州の株価上昇に遅れた格好であり、外国人投資家の買いもあって、株高が続くとの見方から、株高⇒円安という反応が認められ、当面、米金利情勢より日経平均株価の動きを優先的に反映する市場ムード。ドルが上昇したことで1ドル=112円台へと円安が進んだ。

総合分析

 米利上げ観測によるドル高期待は薄れつつある。これはパウエル新FRB(米連邦準備制度理事会)議長がイエレン議長の路線を踏襲するハト派とされ、利上げに慎重な姿勢を示しているだけに、2018年の利上げは3回にとどまるとの見方が大勢を占める。このほか、トランプ米大統領の発言によるドルへの信頼低下などドルが一段安を演じる恐れが強い点に注意。1ドル=110~111円のドル安円高基調が続く可能性あり。


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