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週間相場分析2017年11月27日


円高進行でも台割れ回避

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11/24 15:15現在

海外情勢

 金価格は底入れしたとの見方を、金業界の強気派の1人、マキューエン・マイニングのロブ・ マキューエンCEOが示した。同氏は現在1オンス当たり約1280ドルの金価格について、5年以内に5000ドルを上回る可能性があると予想。低金利政策が続き、金が地政学的及び金融リスクからの資金の逃避先として利用されるなか、投資家が金投資によるリターンを追求するためと説明した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は14日時点で19万5084枚、前週比706枚減。取組高は14日時点、21日時点ともに53万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)では、当業者は売り玉ほぼ5200枚増・買い玉600枚減、非当業者は売り玉200枚減・買い玉5500枚増。

総合分析

 ロシアによる米大統領選介入疑惑の再燃や米税制改革を巡る先行き不透明感、米長期金利低下などを背景に為替市場ではドル安が進行、その結果、円相場が1ドル=111円台の円高に突入したことで、東京金期先は4600円台割れ寸前まで売られる格好となった。ただ、円高地合が続きながらも、11月21日の4602円以降は台割れを回避しており、これはニューヨーク金の下値切り上げがサポートしているためと推察される。その底固さを重視したいところ。

白金

そろそろ反転の可能性も!?

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11/24 15:15現在

海外情勢

 南アフリカ共和国の白金生産団体WPICが公表した四半期リポートによると、2018年の世界白金需給は27万5000オンス(≒8.55トン)の供給不足と、2017年(1万5000オンス≒0.47トンの供給不足)から不足幅が大きく拡大する見通し。予想通りなら6年連続の供給不足となり、地上在庫は2018年中に160万5000オンス(≒49.92トン)まで減少すると見られる。宝飾品や産業需要が高まる一方、生産量は減少すると見ている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は14日時点で2万5476枚、前週比3272枚増。取組高は14日時点で7万8000枚台、21日時点で7万7000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリー別(15日⇒22日)は、当業者は売り玉300枚増・買い玉100枚減、非当業者は売り玉1800枚減・買い玉1400枚減。

総合分析

 円相場が1ドル=111円台に達する急伸に見舞われたことで、東京白金先限は11月21日に、一時、3338円まで売られた。ただ、日足チャートを見ると、10月3日の3303円には至らず、10月19日の3340円と併せて"Wボトム"を形成していることから、10月3日の3303円が大底である可能性が高いこと、そして、長い下ヒゲ陰線を引いていることから、そろそろ相場が反転する可能性があることが窺え、こうしたチャート要因を評価したい。

ガソリン

需要増期待で原油先高人気

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11/24 15:15現在

海外情勢

 中国が内需を上回るペースで原油輸入量を拡大しているのは石油戦略備蓄の積み上げが主因で、世界石油需給の改善期待に結びつく。OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は期限である3月以降、9カ月延長で合意が形成されつつあり、OPEC総会(30日にウィーンで開催)で決定されるとの前提からニューヨーク原油相場の基調は強い。中東の地政学的リスクの高まりも支援材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは11月14日現在、77万8738枚の買いに対し、18万2272枚の売り、差し引き59万6466枚の買い越し(前週54万5206枚の買い越し)と買い越しが増加。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは11月22日現在、7423枚の買いに対して6452枚の売り、差し引き971枚の買い越し(15日現在1045枚の買い越し)と買い越し玉が減少。

総合分析

 11月8日に終わる週の国内ガソリン生産量は前週比5万8658キロリットル減の103万7263キロリットルと製油所稼働率がアップし、原油処理量が増加したが、石油会社の一部が生産調整を行ったことが影響した。このほか、在庫積み上げ期を過ぎて過度な生産量を絞る傾向が認められる。現物市況は底固く、東京バージガソリン期先は海外原油相場の動きを反映して先高人気が根強い。目先、6万円大台突破が目標。

大豆

東京一般大豆は"三尊天井型"の姿!?

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11/24 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は11月14日に9.5850ドルまで下げたが、その後に反発へと転じた。材料的には中国向けに米国産大豆13万トンの大口成約が報告されたこと、更に、アルゼンチンがラニーニャ現象の影響か、高温に襲われて穀物の初期生育に不安が広がったことがキッカケとなった。ブエノスアイレス穀取発表の11月15日現在の大豆作付進捗率が23.8%と前年同週の24.2%に比べると若干の遅れにとどまっているが、北部産地では最高気温が35度まで上昇、向こう7日間もコルドバやサンタフェ北部、エントレリオス北部で30~40ミリ程度の降雨にとどまる見通しだ。
 ちなみに、米農務省によると2017~18年度のアルゼンチンの大豆生産予想は5,700万トン(前年度は5,780万トン)と、世界全体の16.4%ながらも、高温・干ばつが長引くとシカゴ大豆の押し上げ材料になり得る。ただ、『一時的に10ドルを突破しても米国産大豆の割高感が強まって長続きはしない』との見方が多く、当面は11月9日の9.9450ドルを抜いて、10月13日の10.0325ドルにチャレンジ出来るかどうか。逆に、この高値を抜けないと、10ドルカサムードを強めて市場のムードは弱まりそうだ。

国内市場

 東京一般大豆は10月中旬以降、4万8,000円中心で揉合、安値が10月31日の4万7,550円、高値が11月9日の4万8,800円で、その変動幅は1,250円にとどまっている。問題はこの揉合がどちらに放れるかだが、ケイ線(日足)を見ると、10月19日の4万8,400円、11月9日の4万8,800円、21日の4万8,610円で"三尊天井型"の姿になっている。10月31日の4万7,550円、11月15日の4万7,580円の支持線を下回ると足取りが悪化するので注意したい。

ゴム

200円を上値に戻り売りか

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11/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり17トン~47トン。週末前(23日)の価格はキロあたり40.50~42.29バーツ、RSS3号タイ主要港12月積は153.8~154.5セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(10月20日現在)は5,784トンと前旬比482トン増加、同月中旬の入庫1,454トン、出庫972トンのまま。
【前検】12月前期のゴム品質検査請求締切日は12月5日、検査日は同月11日。

展開予想

 休み明けの東京ゴム市場は、先週から「米国税制改革実施への懸念」によるドル安・株安・商品安に軟調に始まり、先限は6月20日以来の187円台に下落したが、更なるドル安に海外エネルギー及び非鉄金属が持ち直し始め、上海ゴム市場も堅調に推移、つられて東京ゴム市場も反発。納会を控えた当限11月が市場流動性の低さから急騰したこともあり、週末現在の先限は195円前後で取引されている。週の高値は196.0円、安値は187.8円。産地価格は政府介入により下支えられているものの需給状況に改善はなく、上海・東京両消費地市場の反発により、両市場へは、今後、大量の貨物が入着してくる恐れが高い。
 罫線は売られ過ぎ感から自立反発局面に入ったとみられるが、RSIは50付近と更なる上昇は200円台回復があり得るも、それ以上の反発は困難と見る。今後は200円を上値の目途とした、戻り売り優勢の展開が予想される。中期的には先限にて180~185円台への下落が懸念される。
 当先の鞘は、依然、順鞘10円前後で推移しているが、上海・東京両市場の取引所在庫が増加による拡大が予想され、東京ゴムの順鞘幅は15円前後が常態となる可能性が高い。

為替

ドル安基調が続く

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11/24 15:15現在

海外情勢

 米感謝祭(23日)をはさんで商い低調のなか、手掛かり材料難もあり様子を窺う神経質で小幅な動き。1ドル=111円台から112円台へとドルが小浮動しながら、日米金利動向、米国内ではロシアゲート問題、北朝鮮情勢など不透明な状況が続いているため狭いレンジの動きを強いられた。地政学的リスク高まると安全資産の円買いとの見方もあり、不安要素の多いドルが売られる傾向が認められる。ECB(欧州中央銀行)議事内容の「資産買入れ延長」見て1ドル=111円台前半へ。

国内情勢

 世界の株高よそに日本株は周回遅れの印象があり、最後に飛び乗った不安から、戻りを売られる格好。ニューヨークダウ工業株30種平均が史上最高値を更新すると連動するものの独自の材料が乏しく、日経平均株価が底固い動きながら、素直に円安を見込むアナリストは少ない。こうした状況が市場心理にも反映され、ECBの資産買入れ延長方針見込みでユーロ高・ドル安、ドル安・円高への動きで24日は1ドル=111円36銭まで円が上昇。

総合分析

 米税制改革案の成立難航や結論先延ばしの状況はドルの弱材料となり、トランプ米大統領のツイッター発言に対する不安もあり、ドルは戻ると売られるパターンが続きそうだ。日米金利差拡大は織り込まれ、国内はアベノミクスの破綻に対する不安、政府与党の経済政策の不鮮明さも株安、円高懸念に結びつく。日銀のスタンスは変わりようもなく、新規の材料が不足するなか、他動的な展開を強いられそうで、1ドル=111~114円台後半のレンジ相場継続。


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