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週間相場分析2017年11月13日


4700円以下が上値抵抗線になる!?

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11/10 15:15現在

海外情勢

 中国黄金協会によれば、2017年第1~3四半期の中国の金の販売量は前年同期比15.49%増の815.89トンだった。このうち金の延べ棒の販売量は引き続き大幅に増え、同44.45%増の222.07トンで、金のアクセサリーの販売量も回復し、同7.44%増の503.87トンだった。同協会は、『市場関係者は金市場を楽観しており、重要な投資手段の一つとなっている』と指摘。なお、同期の中国国内における金の生産量は同9.98%減の約313トンだった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月31日時点で19万3095枚、前週比1710枚増。取組高は10月31日時点、11月8日時点ともに53万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(11月1日⇒11月8日)では、当業者は売り玉800枚減・買い玉400枚増、非当業者は売り玉600枚減・買い玉1800枚減。

総合分析

 東京金期先は10月16日の4682円、11月2日の4678円、11月9日の4684円...と、上値が4700円手前で何度も抑えられている。円相場が円安地合にあることが下支えになっている一方、ニューヨーク金期近の頭重さが圧迫要因となっている格好。当面のポイントは、この上値の重さが嫌気されて失望売りを浴びないかどうか。前述の海外分析で指摘した中国での金需要好調や地政学的リスクの高まりなどを考慮すると弱気出来ないと思われるが。

白金

新規材料が欲しい

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11/10 15:15現在

海外情勢

 メキシコ自動車工業会が発表した10月の国内自動車生産台数は前年同月比11.1%増の36万5111台で、1~10月累計は前年同期比10%増の319万台となった。10月単月、1~10月累計とも過去最高。一方、経営不振に陥っている南アフリカ共和国の白金大手ロンミンの労組ソリダリティ(※主に熟練作業員が加盟する労組)が12月、もしくは来年1月のスト実施を支持していると述べた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月31日時点で1万9612枚、前週比1336枚減。取組高は10月31日時点で7万7000枚台、11月8日時点で7万8000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリー別(11月1日⇒11月8日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉100枚増、非当業者は売り玉100枚増・買い玉100枚減。

総合分析

 東京白金先限は引き続き3400円台前半を維持しているものの、依然として8月9日の3459円を抜くには至っていない。為替の円安地合がサポート要因になっているものの、ニューヨーク白金の頭重さや白金独自の新規材料不足がネックとなって上昇力が乏しい。このまま8月の高値突破に手間取るようだと、以前も指摘した通日足チャートで"三尊天井"を形成、失望売りを浴びる恐れもある点に注意したい。南アの鉱山スト懸念が強まるなど、新規材料が欲しいところだが...。

灯油

原油高によるコスト転嫁で高い

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11/10 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビア情勢の悪化が中東からの原油供給量減少懸念に結びつき、協調減産の期間延長合意の可能性が高いことも買い材料となり、ニューヨーク原油はファンドの買いが主導して上値を狙う展開となった。上げ過程では利益確定の売りが待ち構えているうえ、米国内原油在庫の増加や中国の原油輸入量減少懸念が上値を抑える要因となるが、世界石油需給のタイト化を見込む声が多く、60ドル挑戦の構えは変わらない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月31日現在、73万4763枚の買いに対し、23万1814枚の売り、差し引き50万2949枚の買い越し(前週は44万6827枚の買い越し)と買い越しが増えている。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは11月8日現在、6242枚の買いに対し、4037枚の売り、差し引き2205枚の買い越し(11月1日現在2098枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 現物市況の強さは原油高による石油会社の卸値引き上げが主因だが、地域によっては季節外れの低温などから販売量が伸びているうえ、生産調整による原油処理量の減少など、需給改善要因も反映されている。東京バージ灯油期先は海外原油相場の上昇基調が崩れず、先高人気が高いことから、更に上値を狙う展開を期待出来る。目標値は6万円大台突破。

大豆

押目を形成しながら慎重な上げ

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11/10 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は11月9日に9.74ドルまで下げたが、10月27日の安値9.6975ドルを下回らなかった。この間にはブラジル、アルゼンチンの天候が作付に適したものとなり、大豆の作付は順調に進んだが、それでも下げ渋ったのは、9日に発表される米農務省の米国産大豆単収が10月予想の49.56busを下回るとの見方が広がったこと、更にはファンドが再びドテン買い、11月7日時点で2万枚台(推定)を突破したと伝えられたからだ。
 その米農務省発表による大豆単収は49.50bus、生産量は44億2500万busと、10月の同省予想の単収49.50busと変化なかったが、生産量44億3100万busを下回った。
 問題はこれをどう評価するかだが、『生産量が若干減少したものの、2017~18年度の大豆需給に大きな狂いは生じない』は確かだが、肝心なのは市場のセンチメント。『12月は生産予想発表がなく、1月の最終生産予想を待つ形になる』が、市場が更なる減産人気を強めると上放れる可能性も。
 また、中国はトランプ米大統領の訪中に合わせるように中国が米国産大豆輸入拡大で合意しているだけに、今一度、シカゴ大豆期近は10ドル大台に挑戦すると見るべきか。

国内市場

 東京一般大豆期先は11月9日に4万8800円まで水準を切り上げた。振り返ると、8月16日の安値4万5250円からの上げ幅は3550円となるが、この間には8月21日の4万5530円、9月8日の4万5800円、10月5日の4万5920円、10月31日の4万7550円と、上げ過程でこのように押目を形成、慎重な上げ相場を演出している。一気に値を上げれば踏み上げて急落するケースにつながるが、そうした動きは見られない。先週末はシカゴ安から売られたが、売り一巡すると反発へ。

ゴム

失速し戻り売りか

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11/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり36トン~68トン。週末前(10日)の価格はキロあたり43.69~44.89バーツ、RSS3号タイ主要港12月積は161~162セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(10月20日現在)は5,784トンと前旬比482トン増加、同月中旬の入庫1,454トン、出庫972トン。
【前検】11月前期のゴム品質検査請求枚数は164枚。検査日は10日。

展開予想

 連休明けの東京ゴム市場は、サウジアラビアの政情不安による原油高騰と、東南アジアを襲った豪雨に堅調に始まり、先限は一カ月ぶりの207円台を回復。しかしながら、上海ゴム市場指定在庫の増設と約20万トンの年内期限切在庫の存在が上値を圧迫。東南アジアの豪雨被害も軽微であったことから東京ゴム市場も失望売りに反落。週末現在の先限は200円前後で取引されている。週の高値は207.0円、安値は198.3円。産地価格が低迷する中、上海・東京両消費地市場は下げ渋り、両市場には、今後、大量の貨物が入着してくる恐れがある。
 罫線は反発の機会を逸したように見え、一目均衡表の転換線である199.1円を下に抜けると、更なる下落が予想される。RSIは45前後と買われ過ぎではないものの、買える水準ではない。今後は205円を上値の目途とした、戻り売り優勢の展開が予想され、195円台への急落の恐れも出てくるだろう。
 当先の鞘は、依然、順鞘10円前後で推移しているが、上海・東京両市場の取引所在庫が大きく増加に転じる様であれば、東京ゴムの順鞘幅は15円近くまで拡大する可能性が高い。

為替

ドルの強基調が続く

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11/10 15:15現在

海外情勢

 決め手となる材料が乏しく、米株価の堅調を映してドルの地合は引き締まって推移した。米追加利上げは12月実施の予定通りとの見方や、トランプ米大統領の国内での失点より、アジアでの外交がどうなるか、一部に経済面での成果を期待する声もありドルの下値は限定されているとの見方から、総じて底固い動きで終始、1ドル=113円台後半での動き。

国内情勢

 日経平均株価が26年ぶりの高値水準を窺う動きとなったのは企業の好業績を買われたからだ。しかし、上昇速度が速すぎるとの警戒感から利益確定の売りが出る銘柄も多く、日経平均株価も反落場面となり、円安に限界ありとの市場心理が広がった。前日の欧州市場で1ドル=114円台をつけたこともあり、114円台を再現する可能性大だ。

総合分析

 日銀が金融政策を据え置き、米国が追加利上げを予定しているため、日米金利差拡大は避けられず、ドル高・円安の基調を維持するとの見方が多い。米国におけるロシアゲート問題の再燃や税制改革の難航などがドルの下落に結びつくものの、下げると国際通貨先物市場でドルのショートカバーが出て反発へ転じるなどドル高基調を維持しよう。ドルの下値ではオプション絡みの買いが認められるため、ドルの反発力は強い。


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