商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2017年  >  2017年10月30日

週間相場分析2017年10月30日


1250~1260ドル台を維持出来るか!?

gold.jpg

10/27 15:15現在

海外情勢

 ワールド・ゴールド・カウンシルが行った調査によると、2016年の金地金、コインに対する国民1人当たりの需要量はドイツが1.4gで世界一となった。2位はトルコ(0.9g)、3位は中国(0.7g)。国全体の需要としては世界1位が中国、2位がインド。ドイツ全体の年間の金需要は1995年から2007年まで、金ETF(上場投信)を含め平均17トンで推移していたが、リーマン・ショックの2008年を皮切りに、以降はほぼ100トンを超えている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で20万0724枚、前週比612枚増。取組高は17日時点、25日時点ともに52万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉1100枚減・買い玉700枚増、非当業者は売り玉500枚減・買い玉2200枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は一時、1270ドル割れへと売られて、10月の最安値に接近する場面があった。こうなると、当面の焦点は1260ドル台から節目となる1250ドル台の水準を維持出来るかどうか。米株価の絶好調、米追加利上げ観測、米上院の予算決議案可決などのマイナス要素がありながら、売りが活発化していないこと、取組高が52万枚台を維持して資金流出が限定的なことは、基調の底固さを裏付けているといえそうだが...。いずれにせよ、まずは成り行きを注視。

白金

伸び悩みを懸念

platinum.jpg

10/27 15:15現在

海外情勢

 南アフリカ共和国の労組ソリダリティは10月23日、同国白金大手ロンミンが、クリスマスまでに1000人超の雇用削減を計画していることを明らかにした。商品相場の低迷や経費増加が理由で、ソリダリティは、『コスト面での圧力から、ロンミンは複数の立て坑を保存整備とすることを決めた。それが1139人の雇用削減の理由だ』と述べた。ソリダリティに加盟しているのは熟練作業員が多い。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で2万4085枚、前週比2070枚増。取組高は17日時点で7万5000枚台、25日時点で7万7000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)は、当業者は売り玉200枚増・買い玉200枚減、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉400枚増。

総合分析

 東京白金先限は一時、3340円(10月19日)まで下落後、3400円目前まで切り返した。10月3日の3303円を下回らなかった底固さは評価出来るが、その一方で、3400円手前で戻り一杯となり、伸び悩んでいる点は気懸りなところ。特に、円相場が1ドル=114円台の円安に振れる場面がありながらも、上昇力が今ひとつ乏しかったことを懸念。3400円台奪回に手間取るようだと、失望売りを浴びる恐れもあり、まだ下値不安が残っているといわざるを得ない。

原油

米国内石油在庫の減少で強い

oil.jpg

10/27 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアの減産順守が注目され、それにロシアが同調するなか、産油国の協調減産による世界石油需給均衡化への期待感が強い。また、米国内石油在庫のうち、ガソリンと中間留分在庫が大幅に減少したことから、米国内石油需要の旺盛さを再確認した格好。ファンドの強気買い進みもあって原油の先高人気が高まりつつある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月17日現在で70万1946枚の買いに対し、27万2421枚の売り、差し引き42万9525枚の買い越し(10月10日現在、41万7061枚の買い越し)と買い越しが増えている。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは10月26日現在で10万2235枚の買いに対し、8万0042枚の売り、差し引き2万2193枚の買い越し(10月18日現在、2万5476枚の買い越し)と買い越し玉が減少。

総合分析

 サウジアラビア、ロシア、ベネズエラなど減産を強化する方針を明らかにするなか、他のOPEC(石油輸出国機構)メンバーも減産順守を守る方針を明らかにした。中東情勢がイラクのクルド族独立の動きを巡り緊張度を高め、供給不安に結びついている。また、予想外に世界石油需要が伸びていることも原油価格にとっては追い風となっているようだ。冬季暖房需要期が接近中ということもあり、先高期待は強まっている。

大豆

供給過剰を織込んでジリ高相場

grain.jpg

10/27 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は10月13日の高値10・0325ドルから反落、24日には9・7275ドルまで水準を下げた。これは、ドテン買い越したファンドが10ドル大台乗せを買い進んだ向きが少なく、逆に10月24日(推定)では2万3954枚と買い越し(10月17日時点の確定買い越しは3万0455枚)を減少させたこと、米農務省発表による10月22日現在の米国産大豆収穫進捗率が70%(9月15日49%、2016年74%、平年73%)と進展したことが圧迫材料となった。
 また、中国税関が発表した同国の9月の大豆輸入量は811万2677トンと前年同月比12・7%増えたものの、国別内訳ではブラジル593万8073トンで前年同月比58%増に対し、米国は93万7262トンで同マイナス30・9%、アルゼンチン73万8472トンで同マイナス49・1%となり、ブラジルが一人勝ちしていることも嫌気された。
 もっとも、ブラジルの2017~18年度の作付進捗率が18・5%(平年19・9%)と若干遅れていることとあわせて、アルゼンチンを含めて天候リスクもあることから、シカゴ大豆期近の9・59ドル(10月12日)が強力な支持線になるとの見方が多い。

国内市場

 東京一般大豆期先(2018年10月限)は4万7750円と買われて発会、19日には4万8400円まで買われた。シカゴ大豆の底固さと、対ドル円相場の円安が支援材料となった。ただ、その後はシカゴ大豆安から手仕舞売りがかさんで反落、目下は4万8000円での攻防となっている。目先は新規材料難かたがた下押しそうで、日足で10月13日の4万7150円と16日の4万7750円に窓があいており、ここを埋めてから反発すると見たい。

ゴム

基調転換かそれとも...

20rubber.jpg

10/27 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり23トン~27.5トン。週末前(27日)の価格はキロあたり46.05~46.21バーツ、RSS3号タイ主要港11月積は166~167セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(9月30日現在)は5,476トンと前旬比305トン減少、同月下旬の入庫715トン、出庫1,020トン。依然、東海地区の出庫が目立つ。

展開予想

 東京ゴムは週を通じて堅調な展開、週末現在は203円前後で取引されている。週の高値は203.5円、安値は193.9円。ゴム独自の目立った材料はないものの、株高、円安、原油高と外部環境の影響から、東京ゴムは底堅く推移している。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線は一目均衡表の雲の下限を下抜けた後、下げ止まりの展開となっている。RSIは48付近と売られ過ぎの状態を脱している。基調の転換の判断は時期尚早と思われ、今後は雲の下限の210~215円を上値の目途とした、戻り売り優勢の展開が予想される。
 産地では、天候の改善は報告されているものの、価格の低迷によって原材料の採取に勢いはない。一方で、中国市場において需要を喚起する材料も見当たらず、産地在庫の輸出により、中国及び日本の国内在庫が大きく増加に転じる様であれば、東京市場は中期的に下げ相場に突入し、先限は180円台への突入する可能性があり、当先の鞘は、順鞘化し、その幅は拡大していくだろう。

為替

ドルの堅調推移見込む

20usdjpy.jpg

10/27 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)の金融緩和策は資産買入れを縮小する方法を選択、2018年1月から同9月まで、資産買入れ額を月額300億ユーロに減額するとされ、『緩やかな出口戦略』との見方が主流となり、米追加利上げも予定通り実施されるとの見解が多数で、ドル買い・円売りのパターンとなった。1ドル=113円台後半から114円のゾーンでドルが強含み小幅揉合の商状。

国内情勢

 米長期金利の上昇で日米金利差が拡大するとの見方からドル買い先行、欧米の株価堅調を反映して日経平均株価が大幅高を演じるなか、ドル高・円安が進行、1ドル=115円台(今年3月10日に115円46銭)へ円安が進むとの市場心理も働いた。ユーロが予想外に堅調なことからユーロ高・円安のクロスレートの動きも反映しての円安場面。ドルへの不安は残るものの、米長期金利の動きを見ながらの動きとなった。

総合分析

 欧米の景気回復が見込まれ、世界同時株高の再演も期待されるなか、日米金利差の拡大が後押しするなどドル高・円安基調が維持される公算が大きい。ECBが慎重な金融緩和縮小策を打ち出し、米国と足並みを揃える形となり、欧米とも景気と株価を意識するなか、ユーロ、ドルとも堅調に推移するとの見方が広がった。アジア情勢の緊迫化のなか、安全通貨としての円見直しムードは見られず、むしろ信頼感低下による円売り圧力も覚悟すべき。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引105,000円・損失限定取引474,000円(平成29年11月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年11月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp