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週間相場分析2017年10月23日


東京は"三尊天井"の姿に

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10/20 15:15現在

海外情勢

 ロンドン貴金属市場協会が年次会合参加者を対象に実施した調査によると、金価格は2018年10月までに1オンス=1369ドルに上昇すると見られている。一方、ロシア中央銀行は18日の声明で、11月1日からモスクワ取引所で、準備資産として金の購入を開始すると発表した。 購入方法は、ロンドン貴金属市場協会の午前の取引結果を参照し、5分おきに3回の買い入札を行うとしている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で20万0112枚、前週比3743枚減。取組高は10日時点、18日時点ともに52万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1600枚増・買い玉400枚減、非当業者は売り玉1500枚減・買い玉500枚増。

総合分析

 東京金先限は10月16日に一時、4682円まで上昇したものの、そこで戻り一杯となって反落、4700円台奪回はならなかった。その結果、日足チャートは、9月4日の4704円。9月19日の4721円、10月16日の4682円で、いびつながら"三尊天井"を形成。こうなると、当面は下値模索の展開を余儀なくされようか。ニューヨーク金期近も1300ドル台定着とならず、内外ともに目先は上値の重い展開になりそう。

白金

パラジウムより割安な状態が続く!?

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10/20 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が日発表した9月のEU域内の新車(乗用車)販売台数は前年同月比2.0%減の142万7105台と、5ヵ月ぶりにマイナスに転じた。一方、タイ工業連盟が発表した9月の同国自動車輸出台数は同7.2%増の12万0654台。また、中国の自動車メーカー、北京汽車工業の徐和誼会長は18日、中国における電気自動車の生産台数が来年に100万台、2020年までに300万台に達するとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で2万2015枚、前週比86枚増。取組高は10日時点、18日時点ともに7万5000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)は、当業者は売り玉100枚増・買い玉200枚減、非当業者は売り玉700枚減・買い玉500枚減。

総合分析

 東京白金先限は17日の3412円で戻り一杯となり、再び3400円台割れ。それ以前の下げ幅(9月4日3576円⇒10月3日3303円、273円安)に対して、半値戻しを達成出来なかった。ロンドン貴金属市場協会が年次会合参加者に実施した調査では、2018年10月までに白金は1072.57ドルに、パラジウムは1150.35ドルに上昇するとの予想。パラジウムよりも割安の状況が続くと見られていることは、地合の弱さを裏付けているともいえそうだが...。

灯油

需要増加期待も後押し

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10/20 15:15現在

海外情勢

 イラク政府軍とクルド人勢力との衝突が続き、中東地域からの原油積み出しストップという事態を懸念され買われたあと、米国内の原油在庫が予想外の大幅減少となったことを受けニューヨーク原油は堅調。長期的な強材料として産油国の協調減産体制が続いていることも支援材料。中国経済の成長率が予想を下回るとの見方もあるが、それ以上に同国の安定成長は原油の買い材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月10日現在、63万5322枚の買いに対し、26万8261枚の売り、差し引き41万7061枚の買い越し(前週44万4316枚の買い越し)と買い越しが減少した。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは10月19日現在、5400枚の買いに対し、3520枚の売り、差し引き1880枚の買い越し(11日は1834枚の買い越し)と買い越しが若干増加。

総合分析

 ニューヨーク原油相場に連動する写真相場ながら、これから国内も冬季暖房需要期に入るので需要増加や早めの在庫積み上げで現物相場が押し上げられる可能性が高まる。石油会社の卸値引き上げが続く公算大で、東京バージ灯油期近の地合を引き締め、結果的に期先限月へも波及すると先高人気による投機筋の買い気が盛り上がるケースも。中期的な目標値は5万5000円。

コーン

供給過剰を織込んでジリ高相場

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10/20 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は12日に3.4250ドルまで下げたものの、その後は一転反発、同日には3.54ドルと安値から12セントほど切り返した。安値をつけた原因は同日に米農務省から発表された米国のトウモロコシ生産予想が単収171.8busと市場の事前予想平均である170.1busを上回る142億8000万busと同142億0400万busを上回ったからだ。
 ただ、単収が9月予想よりも1.7bus上方修正されながらも生産量がさほど増えなかったのは、収穫面積が8310万エーカー(9月予想8350万エーカー)に減少したからだ。
 また、米農務省が2017~18年度の米国産トウモロコシ需給見通しを発表したが、期初在庫を含めた供給量が166億2500万bus(9月予想165億8500万bus)、一方の需要量は142億8500万bus(同142億5000万bus)、期末在庫は23億4000万bus(同23億3500万bus)、在庫率16.4%(同16.4%)となり、需給面では9月とほぼ差が無かった。つまり、今年度の供給過剰はすでに相場に織り込まれ、下値も限られたものになることを示唆しているといえる。
 南米で天候が少々でもおかしくなればシカゴトウモロコシは水準をアップしよう。

国内市場

 東京トウモロコシ11月限納会は2万3500円と前日比1500円高、2018年1月限に比べて2000円高と逆ザヤで幕を閉じた。受け渡しは90枚で渡方はI社、受方はK社となっているが、目下、現物市場で流通しているのはブラジル産が主流といわれ、米国産トウモロコシが"有りガスレ"になっているのかも知れない。新甫11月限は2万1450円で始まり地合を強めているが、RSI(相対力指数)が高値警戒の70ポイントに接近していることを頭に入れておきたい。

ゴム

雲が上値抵抗で重いか

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10/20 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり8トン~27トン。週末前(20日)の価格はキロあたり46.39~47.52バーツ、RSS3号タイ主要港11月積は166~167セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(9月30日現在)は5,476トンと前旬比305トン減少、同月下旬の入庫715トン、出庫1,020トン。依然、東海地区の出庫が目立つ。
【前検】10月後期のゴム品質検査請求枚数は184枚。検査日は24日。

展開予想

 東京ゴムは週を通じて上値の重い展開、週末現在は196円前後で取引されている。週の高値は204.2円、安値は193.5円。週初は当限が納会事情から値崩れし、先限もこれに連れ安、節目の200円を割り込んだ。その後はドル円相場が円安に進行したことから下げ止まっている。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線は一目均衡表の雲の下限を下抜けた後、弱含みの展開となっているものの、RSIは35付近とやや売られ過ぎの状態となっている。今後は雲の下限の210~215円を上値の目途とした、戻り売り優勢の展開が予想される。
 産地では、天候の改善は報告されているものの、価格の低迷によって原材料の採取に勢いはない。一方で、中国市場において需要を喚起する材料も見当たらず、産地在庫の輸出により、中国及び日本の国内在庫が大きく増加に転じる様であれば、東京市場は中期的に下げ相場に突入し、先限は180円台への突入する可能性があり、当先の鞘は、順鞘化し、その幅は拡大していくだろう。

為替

米株高でドルも上昇

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10/20 15:15現在

海外情勢

 米長期金利の低下でドル売り先行したが、ECB(欧州中央銀行)が金融緩和策縮小を急がないとの意向を示したことからドル・ユーロでユーロの地合が軟化する動きも。スペインのカタルーニャ州独立問題でユーロ売り圧力が加わるなど、相対的なドル堅調場面となり、米経済指標の行方を待つ形で小動きに終始、1ドル=112円台半ばの揉合商状で終わった。米株価の堅調がドルの強基調に反映されている。

国内情勢

 日経平均株価の堅調が続き、対米貿易黒字ながら株価堅調で円安へ傾斜するなどドル高・円安基調が続くとの見方が多い。円安メリットのある企業が買われたことも円安を意識させることになった。国内の総選挙は与党有利なら円売りという心理的な動きもあった。国内株価はニューヨークダウの上昇を後追いしたもので、米株価堅調⇒ドル高⇒円安という連想が定着している。

総合分析

 ECB(欧州中央銀行)が金融政策正常化(出口戦略)を急がない意向を表明したことで、ユーロへの圧迫で相対的にドルが堅調となるケースも想定するべきであり、米国内のトランプ支持率低下によるドル安という連想はない。ただ、対中国、対ロシアなど難敵相手のトランプ外交が失点を重ねるようであればドルが急落する恐れもあるが、目下、そうした不安要因は少ない。


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