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週間相場分析2017年10月16日


北朝鮮情勢などを注視

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10/13 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は11日時点で858.45トン。10月2日の859.33トンを直近のピークに、3~4日の854.30トン⇒5日の851.06トンと減少したが、そこから一転、6日の854.02トン⇒9~11日の858.45トンと増加に転じている。また、IMFは10日に発表した最新の世界経済見通しで、石油価格が予想を割り込んでいることを一因として、今年と来年の世界のインフレ予想を下方修正した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で20万3855枚、前週比8739枚減。取組高は3日時点52万枚台、11日時点で51万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(4日⇒11日)では、当業者は売り玉2900枚増・買い玉200枚増、非当業者は売り玉1300枚減・買い玉1400枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1300ドル弱へ、東京金期先は4600円台後半へとそれぞれ再浮上してきた。こうなると、ニューヨーク金期近が1300ドル台乗せ、東京金期先が4700円台乗せへと更に上昇出来るかどうかが当面の焦点になる。その際、①米国の年内の追加利上げ観測をどれだけ織り込むか、②18日の中国共産党の党大会前後に北朝鮮が複数のミサイルを発射するとの情報があるが、実際にどうなるか...などがポイントになるといえ、その動向から目を離せない。

白金

まだ修正高の域を出ない

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10/13 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した同国内の2017年1~9月の新車販売台数(乗用車+商用車)は前年同期比9.3%増の300万2905台。一方、欧州ビジネス評議会が発表した同国内の2017年1~9月の新車販売台数(商用車を含む)は同10.6%増の112万9374台と、2ケタ増に回復した。また、中国自動車工業協会が発表した9月の同国新車販売台数は前年同月比5.7%増の270万9000台と、4ヵ月連続で前年水準を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で2万1929枚、前週比3434枚減。取組高は3日時点7万1000枚台、11日時点7万5000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(4日⇒11日)は、当業者は売り玉900枚増・買い玉300枚減、非当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉1200枚増。

総合分析

 東京白金先限は10月3日の3303円から12日の3395円まで切り返した。ただ、この戻りはそれ以前の下げ幅(9月4日の3576円から10月3日の3303円まで273円安)に対して3分の1戻り(91円高の3394円)水準であり、まだ、修正高の域を出ない。半値戻りは137円高の3440円で、ひとまず3400円台を回復出来るかどうか、そして、半値戻り水準まで戻せるかどうか、その成り行きを注意深く見守る必要があろう。

ガソリン

原油連動の底固さ続く

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10/13 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産による世界石油需給の均衡化期待が高まり、50ドル台を維持する底固い動き。米国内石油需給も改善が進み、世界石油需要が予想外に伸びているとの見方も買い人気を高めている。米国産原油は中国などアジア向け輸出が拡大しており、先高期待は強い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは10月3日現在、68万7611枚の買いに対し、24万3295枚の売り、差し引き44万4316枚の買い越し(前週は45万4108枚の買い越し)と買い越し玉は減少。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは10月11日現在、6735枚の買いに対し、5126枚の売り、差し引き1609枚の買い越し(3日現在1711枚の買い越し)と買い越し玉が減少。

総合分析

 ニューヨーク原油は底固い動きを続けている。世界石油需給が均衡化へ向かっているとの見方が増えているからだ。OPECやEIA(国際エネルギー機関)も需要の増加と供給量の減少を予想しており、市場に需給関係の強材料が浸透するに伴い、上げ足を早める可能性が高い。ニューヨーク原油主導の展開で円高でも地合は弱くなるまい。押目買い人気の高まりを期待。目標は期先4万円大台チャレンジ。

大豆

南米の天候リスクで人気化も

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10/13 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近が12日に噴き上げ、10ドル寸前まで上昇した。これは米農務省の米国における大豆単収予想が市場予想を下回ったからだ。すでに、9月22日の高値9.87ドルを抜いており、こうなると次の目標は7月25日の10.2275ドル、更には7月11日の10.2775ドルが目標になるが、ファンドが買い越しに転じる可能性もあり、当面は弱気禁物の状況が続きそうだ。
 先週12日に米農務省から発表された米国の大豆生産予想は単収49.5ブッシェル、生産量44億3100万ブッシェルとなった。市場予想平均の単収50.0ブッシェル、生産量44億4700万ブッシェルを下回ったことで一気にハネ上げた。従って、これで豊作を背景とした供給要因は相場に完全に織り込まれたと見て良い。しかも、米農務省発表による米国の大豆収穫率は10月8日現在で36%と前年の41%、平年の43%を下回っている。収穫遅れの原因は、『雨がちの天候』が続いているからで、今後の気温低下にも注意が必要だ。
 アルゼンチンでは天候不順でトウモロコシの作付が大幅に遅れている。ラニーニャ現象発生で大豆に悪影響を与えるとの声もあるが...。

国内市場

 東京一般大豆期先の反応は限定的だったが、8月16日の安値4万5250円から同月21日の4万5530円、10月5日の4万5920円と、スローテンポながらも水準を切り上げている。肝心な点はこの揉合がどちらに放れるかだが、前に述べたように指標となるシカゴ大豆は底入れして、それ以前の安値9.1725ドル(8月16日)から大きく戻している。これは、明らかに米国と南米の豊作を織り込んだからで、南米の2017~18年度の天候相場突入をキッカケに、そのリスクを背景に上昇へ。

ゴム

中期的には180円台の可能性も

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10/13 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり39トン~58トン。週末前(12日)の価格はキロあたり46.39~47.52バーツ、RSS3号タイ主要港11月積は166~167セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(9月20日現在)は5,781トンが最新データ。
【前検】10月後期のゴム品質検査請求締切日は18日。

展開予想

 連休明けの上海ゴム市場が軟調に始まったことで、東京ゴム市場は下値を追う展開となった。また、タイ主要産地の天候回復により大量の貨物が入着するとの噂もあり、先限中心に売られる展開となり、一時は、6月27日以来の195.1円をつける場面もあったが、週後半は買戻中心の商いに反発。週末を控え、先限は200円前後で取引されている。週の高値は208.0円、安値は195.1円。 
 罫線は、一目均衡表の雲の下限(52日先行スパン)である201.0円を割り込み、昨年6月以来の180円台を目指す下落局面に入った可能性が高い。RSIは30台に低下したことで、目先、自立反発局面があるかもしれないが、205円前後が傘となるだろう。
 産地では、天候の改善は報告されているものの、価格の低迷によって原材料の採取に勢いはない。一方で、中国市場において需要を喚起する材料も見当たらず、産地在庫の輸出により、中国及び日本の国内在庫が大きく増加に転じる様であれば、東京市場は中期的に下げ相場に突入し、先限は180円台への突入する可能性があり、当先の鞘は、順鞘化し、その幅は拡大していくだろう。

為替

ドル高基調ながら不安残す

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10/13 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録要旨の内容見て米長期金利が下落した前日の動きを引き継ぎ、経済指標の発表待ちのなかで欧米金利差縮小を見込んだユーロ買い・ドル売りの動きも。米追加利上げは12月実施を前提としてドル堅調地合が続くものの、物価上昇率の鈍化による利上げ先送りのリスク有りと警戒する向きもあり小幅な動きにとどまり、1ドル=112円台半ばの往来相場。

国内情勢

 総選挙の与党優勢との見方で円安期待が高まって、円売り先行したものの、米利上げの行方が不透明となり、米株価連騰を映した日経平均株価も買われ過ぎの警戒感から伸び切れず、ドル安不安の根強さから様子を窺う神経質な動き。決め手となる材料が不足するなか、ドル高・円安基調を維持しながらも動意薄から脱せず1ドル=112円台半ばを中心の小幅往来。

総合分析

 米国の株価堅調、12月の追加利上げ実施期待がドルを支える要因。一方では米金融当局の慎重な姿勢に変わりなく、インフレ観測で意見が二分されるほど米景気見通しは不透明になりつつあり、急騰への警戒から反落の恐れがあるため、ドルも下落リスクが高まっている。トランプ米大統領の北朝鮮問題の対応に誤りがあればドル急落のリスクも。当面、1ドル=111~112円の小幅のレンジ相場継続。


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