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週間相場分析2017年10月10日


まだ下値余地を残す

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10/6 15:15現在

海外情勢

 国営新華社通信が伝えたところによると、中国黄金協会の幹部は2日、2016年末時点の同国の金確認埋蔵量が1万2100トンだったと述べた。同国は金の年間生産量を現在の約450トンから2020年までに500トンに増やすことを目指している。なお、2017年上半期の同国産金量は前年比9.8%減の207トン。一方、金消費量は約10%増の545トンで、そのうち金の延べ棒の消費量が50%超増加した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月26日時点で21万2594枚、前週比2万3495枚減。取組高は9月26日時点54万枚台、10月4日時点52万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(9月27日⇒10月4日)では、当業者は売り玉7400枚増・買い玉600枚減、非当業者は売り玉1000枚減・買い玉7100枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近は7月の安値から9月の高値までの上げ幅に対して半値押し超の水準まで下落。ただ、相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントにまだ達しておらず、テクニカル的には少なくとも3分の2押しがらみの1250ドル前後への下値余地を残しているといえようか。東京金期先もまだ日足の窓を埋めておらず、窓埋め水準への下値余地が想定される。なお、ニューヨーク金を1250ドル、円相場を1ドル=113円とすると、東京金はざっと4540円になる計算。

白金

下値不安は根強い

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10/6 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した9月の米新車販売台数は前年同月比6.1%増の152万3867台と市場予想を大幅に上回り、9ヵ月ぶりに増加に転じた。大型ハリケーンの被害もあり、テキサス州南部を中心に買い替え需要が市場を底上げした。一方、豪連邦自動車産業会議所が発表した9月の同国新車販売台数は同2.4%減の10万0200台。また、カナダ国際自動車メーカー協会が発表した9月の同国自動車販売台数は同7.7%増の18万6837台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月26日時点で2万5363枚、前週比6285枚減。取組高は9月26日時点7万枚台、10月4日時点7万2000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(9月27日⇒10月4日)は、当業者は売り玉1400枚増・買い玉500枚減、非当業者は売り玉800枚増・買い玉2800枚増。

総合分析

 東京白金先限は10月3日に3303円と、3300円台割れ目前まで売られた。その後は辛うじて台割れを回避して切り返したものの、上げ幅は極めて限定的でアヤ戻りの域にも達していない。約1ヵ月間、右肩下がりで下げ続け、相対力指数が30ポイントに達したことから下値警戒感は強いものの、これで下値を確認出来たとはいい難く、下値不安は根強く残る。このまま3300円台割れを回避出来れば、底固さを見直されて反転上昇する可能性もあるが、果たして...。

原油

産油国の協調減産が強材料

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10/6 15:15現在

海外情勢

 産油国の協調減産が続いており、サウジアラビアとロシアの協力再確認と、協調減産体制の延長期待も世界石油需給均衡化を促す要因となった。また、イラク北部のクルド族独立機運が新たな中東紛争や原油積み出し停止懸念となり原油先高期待から底固い基調を維持、ファンドが買い進むと一段高を演じるとの見方が多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは9月26日現在、69万8180枚の買いに対し、24万4072枚の売り、差し引き45万4108枚の買い越し(前週41万8074枚の買い越し)と買い越しが増加。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは10月4日現在、10万2137枚の買いに対し、7万7211枚の売り、差し引き2万4926枚の買い越し(9月27日時点は2万1214枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油の堅調推移を反映して先高期待が高まっているが、これは産油国の協調減産が強化、延長される可能性が高いからだ。これにより、世界石油需給が均衡化し、米国内石油需給もタイト化していることが原油の強材料となっている。中国経済も減速を免れ、中国政治指導部の景気刺激策継続による経済成長率持続など先行き不安が薄れていることも原油価格にとっては強材料。東京ドバイ原油期先は中長期で4万円大台突破目指す。

コーン

内外で供給過剰を織り込み中

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10/6 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は9月29日に3.58ドルまで上昇したものの、その後はやや軟化した。米農務省が9月29日に発表したトウモロコシの全米四半期在庫(9月1日現在)は22億9500万busと、市場予想の23億5300万busを下回ったが、これは6~8月の消費量が29億4000万busと前年同期の29億7000万busを若干下回るにとどまったため。これを好感して、シカゴトウモロコシ期近は冒頭で述べたように3.58ドルまで上昇したが、しかし、その後は10月12日に米農務省から発表される米国のトウモロコシ生産予想で、単収が170busを突破するとの見方、一方でブラジルやアルゼンチンで作付に適した天候が期待出来ると伝えて、全般に弱含みの展開となったものだ。ただ、シカゴトウモロコシ期近は8月31日の3.2825ドルで大底を形成して下値を切り上げており、これは、米国の豊作、需給緩和(供給過剰)を織り込んだ結果といえる。10月12日の米農務省生産予想と需給見通しに注目。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は10月3日に2万1490円まで上昇したが、これはシカゴトウモロコシに底入れ感が出ていること、一方で為替が9月28日に113円21銭と、7月11日の114円47銭に迫る円安基調になっているためだ。このまま、8月9日の2万1800円を目標に上伸することはないにしても、"二進一退"の相場展開が予想される。

ゴム

連休明けの上海は堅調か

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10/6 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり19トン~89トン。週末前(5日)価格はキロあたり49.00~50.50バーツ、RSS3号タイ主要港11月積は175~176セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(9月20日現在)は5,781トンと9月10日在庫から435トン減。
9月中旬のおける入庫量は551トン、出庫量は986トン。名古屋エリアの出庫が目立つ。
【前検】10月前期のゴム品質検査請求への申請は無かった。

展開予想

 週初、東京ゴム市場は、下押す場面もあったものの、タイの現物価格が政府介入と長雨による原材料不足によって下げづらい展開となったことを受け反発、中国市場が国慶節による長期休場となり、商いは閑散となる中、総じて堅調に推移。連休を控え先限は208円前後で取引されている。週の高値は209.7円、安値は201.2円。 
 罫線は、再び一目均衡表の雲の中に戻り、雲の上限(26日先行スパン)の213.9円への上昇が予想される。RSIは40台を回復し、上昇のスピードは減速する可能性が高いが、目先、205~215円のレンジでの根固めの後、220円台回復を目指す可能性が高い。「200円台を割り込み、昨年6月以来の180円台を目指す下落局面への展開」への可能性は低下して来たと考える。
 産地では、価格の低迷と長雨によって原材料が積極的に採取されず、日本の国内在庫は引き続き減少すると予想。国慶節明けの上海ゴム市場は、中国共産党全国人民代表者会議を控え、景気刺激策や環境保護政策の前倒し懸念に大きく下げる可能性は低く、東京ゴム市場は当限の底堅さに支えられ、先限は210~220円のレンジに上昇し当先の順鞘幅は拡大していくと考える。

為替

ドルへの不安が薄れる

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10/6 15:15現在

海外情勢

 米景気の楽観的な見通しを背景にドル買い・円売りとなり、欧州ではポンド売り先行で相対的なドル高場面も。イングランド銀行が利上げを示唆したのはポンド高を誘導する意向とされ、警戒感からポンドの戻りを売られた。米経済指標の内容良好が続き、12月の利上げ観測が蒸し返されるなどドル高基調は崩れず1ドル=112円台での動きに終始した。

国内情勢

 日経平均株価は強弱材料が交錯して方向が定まらないなか、米株価の史上最高値更新の勢いも影響して底固い動きとなり、その連想で円が売られた。中国で国慶節の休日が続き、経済活動が停止しているため市場も動意薄く、ドルへの不安が薄れて引き締まった地合へ。1ドル=112円台半ばの小幅な動きが続いた。

総合分析

 ニューヨーク市場では、過去にドル安、長期金利低迷が約6カ月間続いたものの、ドル安基調が一巡したとの見方や利上げ観測でドルが反発、1ドル=112円台へとドルの水準が切り上がった。今後、ドルへの不安要因もあるが、それ以上に米景気回復継続と米株高、政府の追加利上げ策を見てドル高基調が続くとの声が増えている。年内は今年7月11日の114円47銭、5月11日の114円37銭を下回るかどうかポイント。


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