商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2017年  >  2017年10月02日

週間相場分析2017年10月02日


まだ売られる可能性も

gold.jpg

9/29 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は9月28日時点で864.65トン。8月7~11日の786.87トンから増加傾向が続き、年初来の最多残高(6月8~13日の867.00トン)に迫っている。一方、米シカゴのRJOフューチャーズ、シニア商品ブローカーのフィリップ・ストレイブル氏は、『米朝の緊張の高まりが資産需要の変化をもたらし、米S&P500のような資産から金や銀のような安全資産への投資に移行する』と分析した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月19日時点で23万6089枚、前週比1万8671枚減。取組高は9月20日時点で57万枚台、27日時点で53万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(20日⇒27日)では、当業者が売り玉3400枚増に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉600枚減に対し買い玉3200枚増。

総合分析

 東京金期先は引き続き為替の円安地合を受けて4600円台割れを回避し、日足チャートに開いた大きな窓埋めには至っていない。指標であるニューヨーク金期近は1270ドル台へとジリジリと軟化しているのに比べて、東京金期先の下げは"甘い"印象で、早晩、ニューヨーク金に追随して更に下げる可能性も。もっとも、季節的な需要最盛期入りや北朝鮮リスクなどを考慮すると、そうした押目は"買い妙味あり"ともいえよう。

白金

パラジウム価格が白金上回る

platinum.jpg

9/29 15:15現在

海外情勢

 トヨタ自動車が発表した8月のタイ国内新車販売台数は前年同月比6.8%増の6万7962台で、1~8月の累計販売台数は前年同期比10.2%増の54万3120台。一方、9月27日にニューヨーク貴金属先物相場でパラジウムが白金の価格を上回った。需要減少が避けられない白金価格が下落を続けているのに対し、パラジウムは需給ひっ迫に加え、白金とのサヤ逆転を狙った投機筋の買いが膨らんでいるためで、双方の逆転は2001年8月以来、16年ぶり。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機筋の買い越しは9月19日時点で3万1648枚、前週比6349枚減。取組高は9月20日時点で7万4000枚台、27日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は5万3000枚台。カテゴリ別(9月20日⇒27日)は、当業者が売り玉500枚増に対し買い玉1900枚減、非当業者が売り玉3000枚減に対し買い玉600枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は910ドル台へ、東京白金期先は3300円台へとジリ安傾向が続いている。しかも、ニューヨーク市場では白金相場がパラジウム相場を下回る逆転現象まで発生、内外ともに白金相場は下げ止まる気配が今ひとつ感じられない。今年の世界需給推計は白金が9.1トンの供給過剰に対して、パラジウムは24.4トンの供給不足で、ファンダメンタルズの違いは明らか。金やパラジウムに対する出遅れ感や割安感は増す一方だが、それだけでは買いにくい状況。

灯油

原油価格上昇で先高期待が台頭

oil.jpg

9/29 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想に反して減少したことで米国内の石油需給がタイトであるとの見方が台頭、なかでも、米国産原油の輸出量が週間ベースで過去最高を記録したことは米原油相場にとって強材料に映った。また、石油製品出荷量も最近にない高水準を記録して米国内石油需要の旺盛さを裏付けた。OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産継続が底固い地合継続の理由。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは9月19日時点で67万8156枚の買いに対し26万0082枚の売り、差し引き41万8074枚の買い越し(前週37万4480枚の買い越し)と買い越しは増加。東京バージ灯油に非当業者売買バランスは9月27日現在、4609枚の買いに対し、2861枚の売り、差し引き1748枚の買い越し(20日時点1234枚の買い越し)と買い越し玉は増加。

総合分析

 原油価格の上昇と為替の円安によるコスト上昇を元売り会社が卸値に転嫁するための値上げで店頭価格は上昇した。生産調整もあって需給は引き締まっている。ただ、円高契約時の輸出は不振でアジア向け輸出が実績ゼロの週もある。東京バージ灯油期先はニューヨーク原油に連動して先高人気の高まりが認められる。目標値は5万5000円。

大豆

供給過剰の構図は変わらない

grain.jpg

9/29 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は9月22日に9.87ドルまで上昇、上値抵抗線と目された200日線を上抜いたものの、高値達成感の売りに農家売りが加わり、28日には9.5750ドルまで下落した。中国の大量成約の報に反発する場面も見られたが、10ドルを目指すような勢いは感じられない。大豆を大量に成約していた中国が国慶節(10月1~8日)の大型連休に入るため、輸出成約がひとまず一服したことが買い気を後退させたと見て良いだろう。現地時間9月29日に米農務省から発表された大豆の全米大豆在庫(9月1日現在)の市場予想平均は3億3800万busで、前年同期の1億9700万busを大きく上回っており、仮に市場予想平均を下回っても"豊作に伴う供給過剰の構図"に変わりなく、シカゴ大豆は収穫が一巡する10月一杯は軟調に推移することが考えられ、上値は期待出来ない。

国内市場

 東京一般大豆期先は円安基調のなか、9月26日に4万7300円まで買われたが、円安の効果なくシカゴ大豆安に連動して4万6000円台前半まで下げた。円安よりシカゴ大豆安に敏感で、これはシカゴ大豆の先安感が根強いことが理由だ。

ゴム

200円がトレンドの分かれ目

20rubber.jpg

9/29 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり17トン~103トン。週末前(28日)価格はキロあたり48.69~50.07バーツ、RSS3号タイ主要港10月積は174~175セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(9月10日現在)は6,216トンと8月31日在庫から212トン減。
9月上旬のおける入庫量は541トン、出庫量は753トン。横浜エリアの出庫が目立つ。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(前期)の申請請求期限は10月4日。

展開予想

 9月25日に当限9月限は207円にて平穏納会。利上期待によるドル上昇、タイ政府の介入再開に、新圃3月限は堅調に発会。最近の高値217.4円を突破し、219.1円まで続伸。しかしながら、上海ゴム市場が水曜日夜間節引け間際にファンド筋と思われる大量の売りに急落。翌朝の東京ゴム市場はパニック売りに10円近く暴落。同日日中節の上海ゴム市場が更に下落したことで、東京ゴム先限も8月1日以来の安値に沈み、週末を控えて、やや持ち直して201円前後で取引されている。週の高値は219.1円、安値は200.3円。 
 罫線は、一目均衡表の雲の下限(52日先行スパン)である201.0円を瞬間的に割り込んだものの、RSIは30を下回り、下値は支えられ、自律反発局面を迎える可能性が高い、しかしながら、200円台を割り込んでくると、昨年6月以来の180円台への中期的な下落局面への転換となる懸念は捨てきれない。
 産地の天候は長雨による原材料不足が続き、日本の国内在庫は引き続き減少すると予想。上海ゴム市場が国慶節により10月2日から6日まで休場となる間、産地価格の底堅い動きに、当限の下値は支えられ、先限は当先の順鞘幅を拡大しつつ、210円台を回復すると考える。

為替

利上げ観測浮上しドル高

20usdjpy.jpg

9/29 15:15現在

海外情勢

 米追加利上げ観測を背景にドルが買われて1ドル=112円台の動き。米長期金利の上昇が続き、米景気回復が続くとの見方から米株価も堅調に推移、こうした株価堅調もドル高要因に。一方ではトランプ米大統領の不規則発言が続き、先行き不安も根強いことから、北朝鮮の出方次第ではドルが下落する恐れも指摘された。

国内情勢

 米連邦国債10年物利回りが上昇、日本のゼロ金利継続から、日米金利差拡大を見込まれドル買い・円売りの動きが目立つ。文在寅・韓国大統領が同国海軍司令部おける国軍記念日式典で北朝鮮のミサイルや核の挑発に対し、抑止力を強化する方針と米軍との連携を強める発言。ドルの見直しムードでドルが買われる場面も。

総合分析

 米追加利上げが12月に実施される可能性が高くなったことが主なドル買い要因。『物価上昇率目標2%達成の可能性あり』とするイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長発言と、あくまでも、緩やかな利上げ策にこだわる慎重姿勢とが綱引きする格好でドル高に限界ありとの警戒感もあり、ドル一段高となれば反動安を覚悟すべき。状況次第で再び110円台割れもあり得る。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引105,000円・損失限定取引474,000円(平成29年10月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年10月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp