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週間相場分析2017年09月25日


東京金はまだ修正安の余地あり

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9/22 15:15現在

海外情勢

 米シティグループは20日のリポートで、『商品市場は第3四半期の初め以降は本調子となり、年内は活況を呈する見通しだ。特に投資資金が流入するインセンティブが高まっている』と指摘し、商品価格が年内は活況を維持するとの見通しを示した。同社は、『全般的に力強いパフォーマンスは年末まで続くと予想している。貴金属や中国関連の商品の堅調なパフォーマンスに原油も加わるだろう』とした。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で25万4760枚、前週比9462枚増。取組高は13日、20日時点ともに57万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(13日⇒20日)では、当業者が売り玉1200枚増に対し買い玉600枚増、非当業者が売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉500枚増。

総合分析

 為替の円安進行で東京金期先は19日に4721円まで上昇して年初来の最高値を更新後、米国の追加利上げ観測を嫌気して反落。しかし、日足チャートの姿を比較すると、ニューヨーク金期近がドル高の影響で1300ドルを割り込んだのに対して、東京金はまだ下げ余地がある印象。東京金先限日足チャートに開いた大きな窓を埋めたいところ。

白金

下げ渋る動きを見せるか!?

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9/22 15:15現在

海外情勢

 南ア(南アフリカ共和国)の白金大手インパラ・プラチナム(インプラッツ)は、ヨハネスブルク西部のルステンブルク鉱山で最大2500人の労働者解雇を巡り、政府、及び労組との交渉を開始したと発表した。インプラッツは白金生産で世界第2位。一方、ブラジル全国自動車生産者協会のメガレ会長は2018年の同国自動車販売台数が2017年の伸びを上回ると予想した。同協会は今月、今年の自動車販売見通しを従来の4%増から7.3%増に引き上げていた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で3万7997枚、前週比24枚増。取組高は13日時点で7万9000枚台、20日時点で7万4000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリ別(13日⇒20日)は、当業者が売り玉100枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉1200枚減に対し買い玉1300枚減。

総合分析

 円相場が1ドル=112円台の円安へと急傾斜するなかでも、東京白金は軟化に歯止めがかからず、先限は3400円台割れを余儀なくされた。東京白金先限週間足チャートを見ると、6月16日の3275円から9月4日の3576円までの上げ幅(301円高)に対して半値押し(151円安の3425円)、更には3分の2押し(201円安の3375円)以上売られた格好で、今後、この3分の2押し前後で下げ止まる動きとなるかどうかが、当面の焦点に。

ガソリン

下値不安が薄れ底固い動き

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9/22 15:15現在

海外情勢

 産油国の協調減産により減産順守率が高まり、供給調整期待が根強い。一方の需要は欧米景気の回復と中国経済の安定した経済成長実現を背景に堅調となり、『世界石油需給は均衡から供給不足気味になる余地あり』とされた。ドル高ながらファンド勢の買い気は強く、先高人気も台頭し、50ドル台固めの強気見解も登場した。これから北半球は冬季需要期に入ることから、原油価格の地合引き締まりを見込む声が少なくない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは9月12日時点で66万2650枚の買いに対し28万8170枚の売り、差し引き37万4480枚の買い越し(前週38万2113枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは9月20日時点で6983枚の買いに対し5324枚の売り、差し引き1659枚の買い越し(9月13日時点は1834枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産体制は予定通り継続されており、抜け駆けする産油国もなく、減産順守率は高い。ロシアとベネズエラは監視委員国で両国は減産順守率を守ることで合意するなど、他の産油国へも働きかけており、減産効果を期待出来る。国内ガソリン現物市況は安値から反発した。元売会社による生産調整の効果や卸値引き上げも影響している。現物堅調の地合を受けて東京バージガソリン期先も売り玉手仕舞先行で強調。

コーン

シカゴ上げ渋り、東京は円安が支援

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9/22 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は15日に3.5550ドルまで上昇したあと弱揉合となり、21日現在では3.50ドル前後で揉合っている。それまでシカゴトウモロコシが堅調だったのは、米農務省予想で示された単収169.9busが相場に織り込む動きが見られたのと、トウモロコシが大豆に比べて割安との見方が出て、売方が買い戻したからだ。ちなみに、9月21日時点での大豆との比価(期近、終値ベース)は、大豆が9.7075ドル、トウモロコシが3.5025ドルで2.77と、適正比価の2.40~2.50に比べてトウモロコシがかなり割安だ。それでも、シカゴトウモロコシ期近が3.50ドル近辺で揉合っているのは、大豆が中国という"お得意さん"を抱えているのに対して、トウモロコシは特定の優良顧客が不在なためといえるだろう。トウモロコシは2016~17年度のブラジル産トウモロコシが大豊作だったため、米国産トウモロコシの輸出需要の伸びは望みにくい。米中西部では9月17日現在のトウモロコシ収穫進展率が7%(全米18州平均)だが、これから収穫最盛期に入るため、ハーベストプレッシャーは一層強まろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2万1300円前後まで上昇した。シカゴトウモロコシ期近が3.50ドルで揉合っているのに東京トウモロコシが上昇した理由は、米国の追加利上げ機運が高まり、輸入コスト直接影響する為替が1ドル=112円台半ばまで円安が進んだからだ。ただ、北朝鮮リスクが大きく立ちはだかっており、為替相場の行方に東京トウモロコシは左右されることは間違いなさそう。

ゴム

テクニカル的な買いで支えられるか

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9/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり15トン~376トン。週末前(22日)価格はキロあたり49.71~51.78バーツ、RSS3号タイ主要港10月積は184~185セント。 【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(8月31日現在)は6,428トンと8月20日在庫から393トン減。 【前検】9月度のゴム品質検査請求(後期)への請求はゼロ。

展開予想

 9月15日に終了した天然ゴム生産国会議において「ベトナムの加盟が承認」されたものの、今後の「輸出制限」に関するコメントがなかったことから、月曜日の上海ゴム市場は大きく下げ、連休明けの東京ゴムは寄付から急落。米国ドルは金融引締期待に対円で堅調に推移したものの、上海ゴム市場が人民元高に一段安となったことが注目され、東京ゴム失望売りに更に売られ、先限は210円を割り込む場面もあった。週末現在は212円前後で取引されている。週の高値は221.4円、安値は209.5円。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線はRSIが40付近とやや売られ過ぎ感がある。今後は一目均衡表の雲の下限である200~210円がサポートとなると思われる。基調の転換の判断は時期尚早であるが、200円を下抜けた場合、180円台への調整も予想される。
 産地の天候回復は確認されておらず、国内在庫の減少は継続し、当限の下値は依然として堅く、また上海ゴム市場の指標限月の上値は重くなっているとはいえ、東京ゴム先限は依然「裁定取引の買い」が入りやすい水準にある。充分、安い水準にあり、当先の順鞘幅は10円程度まで拡大すると予想する。

為替

米追加利上げ観測でドル高

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9/22 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)が来年末までに合計4回の追加利上げを実施する見通しを示し、今年12月の利上げ観測が台頭、ドル買い・円売りの動きが加速して1ドル=112円台へ。北朝鮮情勢はトランプ米大統領の国連演説で緊張が増すとの見方もあるが、北朝鮮の出方が予測しにくく、様子を見るスタンスが多い。欧州の金融情勢を見守るなかドル高基調となった。

国内情勢

 日米金融政策に関するイベントが一巡、米国の追加利上げが12月と来年3回の利上げ予定との見通しが市場に浸透し、新規材料待ちのなかドル指数が反発。ノルウェー中銀が政策金利を据え置いたことから、欧州の金融情勢も現状維持との見方が認められた。円安基調が続くかどうか、国内の政治的な不安定さから見通し不透明となり、神経質な動きで1ドル=112円台半ばの動きに。

総合分析

 米国の追加利上げ見通しが市場全体のポイントになっている。北朝鮮を巡る地政学的リスクの話題が後退、米国内のトランプ発言騒動も一服するなど、次は欧州の金融情勢を窺うことになりそうだ。欧州経済見通しに明るさが出るとユーロ高・ドル安へ振れる可能性があり、安全通貨としての円買いの場面を迎えるかどうかも関心事に。当面、ドル高・円安基調を維持する公算大。


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