商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2017年  >  2017年09月11日

週間相場分析2017年09月11日


弱気は禁物

gold.jpg

9/8 15:15現在

海外情勢

 コメルツバンクは顧客向けメモで、『北朝鮮が9月9日の建国記念日を祝う前に新たなミサイルを発射するかもしれないと考えられている。これは地域の地政学的な緊張を一段と高める』と指摘したうえで、『安全な資金逃避先としての金需要がまだある』と述べた。一方、米ゴールドマン・サックスは、北朝鮮情勢がかなり緊迫化しない限り、年末の金価格予想を1250ドルに維持するとしている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月29日時点で23万1047枚、前週比2万2609枚増。取組高は8月30日時点で53万枚台、9月6日時点で56万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(8月30日⇒9月6日)では、当業者が売り玉4300枚増に対し買い玉2000枚減、非当業者は売り玉800枚減に対し買い玉5400枚増。

総合分析

 東京金先限は9月4日に4707円まで急騰し、年初来の最高値を大幅に更新した。ニューヨーク金相場の続伸と為替の円高地合に一服感が出てきたこと(※1ドル=108円台が目下、上値抵抗になっている)が相場を押し上げた格好。相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントを大きく上回って高値警戒感が急速に高まっていることから、目先的には修正安場面が想定されるが、北朝鮮情勢次第では更なる急伸も否めず、引き続き弱気は禁物といえそう。

白金

割安感が高まる

platinum.jpg

9/8 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した8月の米新車販売台数は前年同月比1.9%減の148万台3330台。前年割れは8ヵ月連続。また、英自動車工業会が発表した8月の同国内自動車販売台数は同6.4%減の7万6433台と2011年以降で最長となる5ヵ月連続の減少となった。一方、オーストラリア自動車工業会が発表した8月の同国内新車販売台数は同1.8%増の9万6662台と、4カ月連続で増加し、8月としては過去最高を記録した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月29日時点で3万5830枚、前週比4006枚増。取組高は8月30日時点で7万4000枚台、9月6日時点で8万枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリ別(8月30日⇒9月6日)は、当業者が売り玉1100枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉1000枚減に対し買い玉2000枚減。

総合分析

 東京白金先限は9月4日に3576円まで急伸。ただ、東京金先限が年初来の最高値を更新したのに対し白金は更新出来ず、なおかつ、金とのサヤ(価格差)を見ると、今年の3月の高値が811円(3月2日に金が4553円、白金が3742円で年初来最高値)⇒9月4日の高値が1131円(金が4707円で年初来最高値更新)と拡大、白金の割安感が高まっている。この割安感が見直されて、金とのサヤを縮小するのか要注目。

灯油

NY原油の底固さ続く

oil.jpg

9/8 15:15現在

海外情勢

 米国内原油生産量の増加懸念、ハリケーン被害復旧による米国内の石油需給ひっ迫感が緩和され、上値警戒感が台頭。米ドライブシーズンが終わり、需給が緩和する可能性も弱材料とされた。リビアでは反政府武装勢力による石油施設攻撃が一服、油田設備とパイプライン再稼働から、『原油供給量増加の恐れあり』とされ、上値警戒感が台頭している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月29日時点で66万3313枚の買いに対し29万7338枚の売り、差し引き36万5865枚の買い越し(前週は44万5448枚の買い越し)と買い越し玉は大幅に減少。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは9月6日時点で3208枚の買いに対し2476枚の売り、差し引き732枚の買い越し(8月31日現在、575枚の買い越し)と買い越し玉は増加した。

総合分析

 原油相場は米国内石油需給が引き続き引き締まっているとの見方から底固い地合を維持している。ハリケーンのダメージによる供給不安は一旦解消した形で、当面、米国内原油生産量の増加が圧迫要因になりそうだが、一方で米国産原油の輸出量も伸びていることから供給圧迫感は弱い。原油処理と原油輸出の合計が国内産油量と原油輸入量の合計を上回っている間は供給圧迫感がなく、強気勢有利な相場展開を見込める。ニューヨーク原油が50ドルをクリアすれば、東京バージ灯油期先も一段高を期待出来そう。期先5万円大台を固めるか。

コーン

米農務省予想後に下げる

grain.jpg

9/8 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は米中西部の低温と乾燥を受けて、8月29日の3.32ドルから6日には3.4725ドルまで反発したが、上値抵抗線の3.50ドルを抜けなかった。米国のトウモロコシは全般に生育が遅れており、気温が下がると早霜に遭う懸念が高まるが、現状を見る限り気温は霜が降りるほどまで下がっておらず、今回の反発は8月の米農務省の生産予想以来、シカゴトウモロコシ期近が50セント弱も下げたため、投機筋が買い戻しを入れたことが主因と見てとれる。注目材料は現地時間12日の米農務省による生産予想だが、ファーム・ジャーナルがトウモロコシの単収を167.1busと8月の米農務省予想169.5busを2.4bus下回ったが、その後、FCストーンは166.9bus、インフォーマは169.2busというものだ。仮に、単収が165busまで下がっても需給は緩和状態を継続するとの見方もあり、米農務省の9月12日の生産予想以降は本格的なハーベストプレッシャーにさらされる可能性があり、再び3ドルを目指す動きが予想される。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は8月30日の2万0580円から9月5日の2万1150円まで570円反発した。理由はシカゴトウモロコシ同様、下げ過ぎ感から売方の買い戻しが出たため。シカゴトウモロコシは先安感が強く、しかも、為替は円高基調にあり、新たに買える環境ではない。東京トウモロコシ期先は米農務省予想後に2万円割れを目指す動きに。

ゴム

ゴム主要生産国会議が注目される

20rubber.jpg

9/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり25トン~109トン。週末前(7日)の価格はキロあたり56.12~56.28バーツ、RSS3号タイ主要港10月積は196.0~197.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(8月20日現在)は6,821トンと8月10日在庫から98トン減。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(前期)への請求はゼロ。

展開予想

 先週金曜日の夜、上海ゴム市場の「倉荷在庫の7割の受渡期限が、今年11月限まで」であることが判明した為、上海ゴム市場は急伸、「日曜日の北朝鮮の水爆実験強行」による円高ドル安にも関わらず、今週の東京ゴム市場は、ツレ高となり前週末比約7円高で始まった。その後、「青島保税区在庫の減少」に上海ゴム市場は続伸、基準限月が今年4月10日以来の高値を付け、東京ゴム先限も今年5月24日以来の230円台を回復した。しかしながら水曜の夜に、上海ゴム市場が「指定倉庫許容量1割増が決定」に上値を抑えられ、東京ゴム先限も235円を目前に反落。週末を控え228円前後の取引となっている。今週の高値は234.7円、安値は218.3円。
 相場は中期的に「今年5月24日につけた236.7円」を上回る上昇局面にあると考えるが、テクニカル指標の水準を考えると、目先、225円前後への修正安が予想される。
 産地の天候回復は確認されておらず、国内在庫の減少は継続し、当限の下値は依然として堅く、また、上海ゴム市場の指標限月の上値は重くなっているとはいえ、東京ゴム先限は依然「裁定取引の買い」。充分、安い水準にあり、当先の順鞘幅は拡大すると予想する。9月12~15日の主要3生産国会議(バンコク)の行方が注目される。

為替

ECBの資産買入れ縮小延期でドル急落

20usdjpy.jpg

9/8 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)が資産買入れプログラムの縮小を10月以降とし、12月まで資産買入れを続けることを明らかにしたことから、ユーロが対ドルで一段高。8月29日以来の高値水準となり、相対的にドルが下落、1ドル=108円割れ寸前まで下落した。米国債やドイツ国債利回り低下も円が買われた一因。加えて、北朝鮮情勢の緊迫化とトランプ政策不透明によるドルへの信頼低下もドル安を促す要因となった。

国内情勢

 ECBの量的金融緩和の出口政策先送り(資産買入れ縮小時期延期)がユーロ高・ドル安となり、対ユーロのドル安進行と北朝鮮絡みの報道がドル売り・円買いを促した。文在寅・韓国大統領が、『北朝鮮への石油供給停止は避けられない』と制裁強化の意向を示したことなど北朝鮮を挑発する懸念があり、建国記念日(9月9日)でミサイル発射の可能性が高いこともドル売り圧力を強める要因と見る向きが多い。

総合分析

 ドル安基調はECBの資産買入れ縮小時期の延期によるユーロ高のほか、米追加利上げの慎重姿勢を連想させ、ECB同様に米バランスシートの縮小(資産買入れ削減)実施が遅れる可能性からドルが売られた。しかも、北朝鮮のミサイル発射懸念と同時に、トランプ米大統領の発言が招いた人種差別への不満など信頼感が薄れたとするドル売り圧力が続いている。ドルが更に下落する恐れがある。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp