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週間相場分析2017年09月04日


内外ともに上放れ

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9/1 15:15現在

海外情勢

 インド政府は8月25日から韓国からの金・銀輸入を制限することを明らかにした。インドでは7月1日のGST(新物品税)導入に伴い、それまでの12.5%の消費税が廃止されて以降、一部の貿易会社は韓国から無税で金の輸入が出来るようになっていたため、免税輸入を防ぐ目的で輸入制限を決定した格好。ただし、制限の方法は不明。インドは金と銀の輸入に10%の関税をかけているが、韓国のようにFTA(2国間自由貿易協定)を締結している国には適用されていない。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月22日時点で20万8438枚、前週比2万0704枚増。取組高は8月23日時点で50万枚台、8月30日時点で53万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(8月23日⇒8月30日)では、当業者が売り玉4100枚減に対し買い玉4000枚増、非当業者が売り玉7700枚増に対し買い玉400枚減。

総合分析

 ドル安進行(ドル指数は昨年5月以来の安値水準となる91ポイント台)と北朝鮮の弾道ミサイル発射に刺激されて、ニューヨーク金期近は1300ドル台前半へ急伸。そこに1ドル=108円台から110円台への円安進行も加わって、東京金期先は4600円台へと上放れた。内外ともに相対力指数が70ポイントを大きく抜いて高値警戒感が高まっていることから、目先的には修正安場面が続きそうだが、根本的な基調の強さは変わりない。

白金

上値抵抗線を突破したが...

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9/1 15:15現在

海外情勢

 日本自動車工業会が発表した7月の自動車生産台数は前年同月比1.36%増の81万8253台と9ヵ月連続で増加。一方、大型ハリケーン"ハービー"の影響で、米自動車販売が一時的に低調となる恐れがあるものの、被害車両の買い替え需要で最終的に販売が押し上げられるとの見方が出ている。IHSのシニアアナリスト、クリストファー・ホプソン氏は、買い替えの動きが早い段階で出てくれば、販売台数は9月下旬、もしくは10月にも上向き始める可能性があるとしている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月22日時点で3万1824枚、前週比4643枚増。取組高は8月23日時点で7万2000枚台、8月30日時点で7万4000枚台。東京市場の取組高は5万8000枚台。カテゴリ別(8月23日⇒8月30日)は、当業者が売り玉2700枚減に対し買い玉600枚減、非当業者が売り玉800枚減に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 ドル安進行や地政学的リスクの高まりを受けて金相場が急騰し、これに連動して貴金属全般が買われる展開となった。その結果、ニューヨーク白金期近は1000ドル大台を回復、東京白金期先は3500円の上値抵抗線を突破した。ただ、少々気懸りなのが白金独自の材料による上昇ではなかったことで、目先、高値警戒感から想定される修正安を経て、もう一段高へ向かえるのかどうか要注目といえる。

ガソリン

底固いが決め手乏しい

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9/1 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油はハリケーン"ハービー"の被害が強材料となったが、それも一時的。米国内原油在庫の連続減少は米国内石油需要の増加を裏付ける強材料で、原油処理量が過去最高記録を更新したことでも判る。また、米国産原油輸出が増えていることもあり、米国内原油生産の増加と相殺される形となった。ファンドの買い越しが続いているが、上値警戒の声も聞かれる。45~50ドルの大きなレンジ内の動き。

内部要因

 CFTC(米商品先物取引委員会)発表の建玉調査によると、ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは8月22日時点で67万6829枚の買いに対し23万1381枚の売り、差し引き44万5448枚の買い越し(前週は46万3473枚の買い越し)と買い越しは減少した。東京バージガソリンの非当業者売買バランスを見ると、8月30日現在、6851枚の買いに対し、4846枚の売り、差し引き2005枚の買い越し(24日時点は2216枚の買い越し)と買い越しが減少した。

総合分析

 ガソリン現物は底固いものの、先行き見通しは不安定だ。8月26日現在の全国ガソリン在庫は前週比7389キロリットル減の170万3117キロリットルと、原油処理量の減少(前週比8万5459キロリットル減)を大幅に下回る減少となり、生産調整効果があがっていない。足元の需給は緩和しているものの、東京バージガソリン期先はニューヨーク原油の先高人気の強さを反映して底固い基調を維持する可能性が高い。当面、5万円大台奪回が目標。

大豆

強材料乏しく反発場面を売り狙う

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9/1 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は8月10日の米農務省の生産予想以降、ジリジリ後退、29日には9.2175ドルまで下げるなど9ドル割れを窺う展開が続いている。注目のファーム・ジャーナルの産地視察による生産見通しは、大豆が単収48.5bus(米農務省8月予測49.4bus)、生産量43億3100万bus(同43億8100万bus)、トウモロコシが単収167.1bus(同169.5bus)、生産量が139億5300万bus(同141億5300万bus)で、いずれも米農務省の8月予想を下回ったものの、大豆生産量は過去最高、トウモロコシは過去3番目に多く、供給過剰の構図は続くとの見方がされ、相場には強材料とならなかった。大豆に関しては、『日照不足の影響で着サヤ数が減少する可能性がある』との声がある一方で、『オハイオ川流域での降雨が着サヤ数の増加に貢献する』との声もあり、大豆の単収は前年(52.1bus)に続き50bus台を確保しよう』との見方もあり、シカゴ大豆の先安基調は変わらない。9月の早霜懸念は無視出来ないが、これで仮にシカゴ大豆が上昇したら絶好の売り場になりそうだ。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆の先安を見込む声が多く、1ドル=110円台の円安にもかかわらず、4万6000円が上ガサの様相を見せている。大豆は強材料が見当たらず、円高が追い討ちをかけると、いずれ6月15日の4万4300円を割り込む公算は大きく、テクニカルな買いで反発すれば売りたい局面だ。

ゴム

三角持ち合いを上抜けるか

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9/1 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり38トン~91トン。週末前(31日)の価格はキロあたり53.71~54.72バーツ、RSS3号タイ主要港9月積は188.0~189.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫(8月20日現在)は6,821トンと、8月10日現在の数値より98トン減少した。8月中旬の入庫は119トン、出庫は217トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(前期)は、5日が締切日。

展開予想

 「北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射によるドル安円高」に下押す場面もあったが、今週の東京ゴム市場は、中国南部からインドシナ半島全体にかけての降雨による収穫遅延懸念に底堅い動きを見せた。タイ北部・東北部では、深刻な洪水被害が発生、南部においても長雨が続いている上、政府合弁介入会社は現物買付を継続している。週末を控え新圃先限2月限は219円前後。今週の高値は220.8円、安値は214.6円。
 一目均衡表の雲を抜け、依然、相場は上昇局面にあると考えられ、また、日足においては220円飛び台を上辺とした「上放れを予想させる三角持合い」を形成しつつあり、近い将来、取引レンジは220~230円へと切り上がり、今年5月24日につけた236.7円に挑戦すると予想する。
 産地の天候懸念に入着は減少し、国内在庫はしばらく減少の一途を辿ると思われ、当限の下値は堅い。上海ゴム市場の指標限月の上値は重くなっているものの、東京ゴム先限は依然「裁定取引の買い」を呼び込むに充分、安い水準にあり、当先の順鞘幅は20円前後まで拡大すると予想する。

為替

米トランプ不安でドル軟調

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9/1 15:15現在

海外情勢

 トランプ問題を背景とするドル安基調が続いている。良好な米経済指標を映してドルが買われ、1ドル=110円台での動きに終始、トランプ米大統領がメキシコ国境に壁を作る政策を推進するも、共和党内部に否定的な意見も多く、オバマケアの代替案挫折などトランプ絡みのドル安要因が続いている。

国内情勢

 米国の株価堅調や米経済指標の内容改善を見て日経平均株価が上昇、これに呼応して円が売られた。米債務上限引き上げが難航していることから再びドル安へ転じる恐れもあるため、警戒的な動きとなった。フランスのルメール財務相がユーロ高警戒発言をしたことから、ユーロが弱含みとなり、様子を窺う場面も1ドル=110円台での小幅な動き。

総合分析

 基本的にはトランプ大統領の政策実現失敗や、米国内の人種差別発言などがドル安の背景にあり、雇用統計や長期金利の動きに変化があってもドル安基調を是正することは難しい。1ドル=110円割れのドル安円高の流れに変化はなさそうだ。北朝鮮のミサイル発射が続く限り、ドルへの信頼も戻りにくいと考えるべき。また、日銀が金融緩和策を継続することに無理がありそうで、これも円高要因に。


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