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週間相場分析2017年08月28日


底固さを重視

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8/25 15:15現在

海外情勢

 金価格が来年の早い時期までに4年ぶりの高値である1400ドルに上昇するとの見通しを、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの商品調査グローバル責任者フランシスコ・ブランチ氏が示した。同氏は低めの米長期金利とトランプ米大統領の経済改革が進んでいないことが金価格上昇の背景だと説明したうえで、米欧間の景気循環シフトを受けたユーロ高もドル建ての金価格を押し上げると分析した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で18万7734枚、前週比3万8897枚増。取組高は16日時点で48枚台、23日時点50万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)では、当業者が売り玉2400枚減に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉1500枚増に対し買い玉600枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は一時、1300ドルにタッチしたものの、すぐさま反落し、その後は1200ドル台後半での小幅揉合を続けている。1300ドル相場が瞬間的だったことが嫌気されて失望売りがかさむ恐れもあったが、実際にはそうならずに底固く推移している点を重視したいところ。目先的には月末に向けた玉整理もあって修正安場面も想定されるが、北朝鮮リスクやトランプリスクなどを考慮すると、修正安からそのまま売り崩れる相場とは考えにくい。

白金

目先は修正安場面!?

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8/25 15:15現在

海外情勢

 タイ工業連盟が発表した7月の同国自動車生産台数は前年同月比3.3%増の15万9091台。一方、英自動車工業会が発表した7月の同国自動車生産台数は前年同月比5.6%増の14万2896台。なお、同工業会のマイク・ホーズ会長は、9月の需要に対応するために7月は生産が前倒しされるほか、夏季休業の時期は毎年異なるため、7月と8月のデータの『前年同月との比較は慎重に行う必要がある』と指摘している。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で2万7181枚、前週比2680枚増。取組高は15日時点で7万1000枚台、23日時点で7万2000枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)は、当業者が売り玉1400枚減に対し買い玉300枚減、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉1900枚減。

総合分析

 ニューヨークパラジウム期近が16年半ぶりの高値をつける高騰ぶりを見せるなか、ニューヨーク白金も連動高となり、期近は980ドル台へと浮上し、今年4月の高値水準に並んだ。こうなると、1000ドル大台も目前といえるが、日足チャートを見ると7月の安値から約1ヵ月で100ドル近く水準をアップしており、目先は買われ過ぎ感から修正安場面も想定される。その修正安を経て、1000ドルを目指す動きを見せるかどうか注目したい。

原油

米国内原油在庫の減少は強材料に

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8/25 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫減少がサポート要因となっており、同国の石油需給は供給不足状態が続いている。欧州向け石油供給を肩代わりするために製品輸出が増加していることも米石油需給改善の一因とされた。産油国の協調減産効果が薄いとの不安が拭えないなか、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産の動きに関心が集まり、順守率が高まると地合が引き締まるとの見解もある。総じて底固い動き。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月15日時点で69万9351枚の買いに対し23万5878枚の売り、差し引き46万3473枚の買い越し(前週は48万0629枚の買い越し)と減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは8月23日時点で1万0473枚の買いに対し8万8477枚の売り、差し引き1万6257枚の買い越し(17日現在は1万6077枚の買い越し)と若干増えた。

総合分析

 産油国の協調減産体制への関心は強いが、米国内原油在庫の大幅減少が示す米国内石油需要の増加が注目されている。世界的な石油需給が改善されているなか、原油価格を更に押し上げるためには産油国が減産を強化する必要があるとの声が聞かれる。目下、ニューヨークではファンドマネーの流れによって相場が決まるだけに、ドルが下落すると原油価格は上昇するが、東京ドバイ原油は相対的な円高で相殺されるため小幅な動きを強いられている。ジリ高歩調か。目標値は4万円大台の奪回。

コーン

環境悪く下げ基調が続く公算

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8/25 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近はジリ安基調が続き、8月10日の3.7550ドルから24日には3.4025ドルまで下落した。テクニカルな売りに加えて、ブラジルの記録破りな豊作などが弱材料となって、昨年12月1日の3.31ドルを割り込むのはほぼ確実で、最終的には昨年8月31日の3.01ドルが下値のターゲットとなろう。ファーム・ジャーナル(旧プロファーマー)の産地視察を受けたトウモロコシ生産予想は現地時間24日に発表されたが、作柄は総じて良好と見られ、米農務省が8月10日に発表した単収169.5busに近い数字が発表されたと思われる。一部で囁かれていた、『米農務省の単収予想は楽観的過ぎる』との声は掻き消された格好だ。目下、シカゴトウモロコシ相場の流れを変えるような材料は見当たらず、ここで高値を出すと米農家やブラジルのヘッジ売りを誘いかねない。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ市場の先安観と円高基調を受けて、8月24日に2万0700円まで下落した。8月9日の2万1800円から1100円下げたが、シカゴトウモロコシを巡る諸環境を考慮すると、2万円大台割れの公算は大きい。

ゴム

値固めから上値追いか

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8/25 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり41トン~76トン。週末前(24日)の価格はキロあたり53.55~54.15バーツ、RSS3号タイ主要港9月積は185.0~186.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫、7月31日現在の数値は7,616トンと、7月20日現在の数値より24トン増加となった。7月下旬の入庫は640トン、出庫は616トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検査に3枚申請された。

展開予想

 米国トランプ政権運営への不安にドル安が続く中、今週の東京ゴム市場は、海外のエネルギー・非鉄金属市場の上伸を受け堅調に推移。週央、「中国当局による市場規制強化」の噂に、上海ゴム市場が軟化し、東京ゴム市場先限も215円を割り込む場面もあったが、「中国の7月の天然ゴム輸入が低水準に落ち込んでいる」との情報に上海ゴム市場は急反発。 東京ゴム市場もツレ高となり、先限は218円前後にて取引されている。今週の高値は219.4円、安値は213.7円。
 一目均衡表の雲を抜け上昇局面は継続中と考えられ、今週、215円近辺での根固めを終了したと考える。目先、RSI等の上昇を懸念した短期的な下押しもありうるが、中期的に取引レンジは220~230円へと切り上がり、今年5月24日につけた236.7円を目標とした上昇を予想する。
 夏休み明けの需要回復に、国内在庫は減少に転ずる可能性が高く、当限の下値は堅い。上海ゴム市場の指標限月の上昇は止まらず、東京ゴム先限への「裁定取引の買い」に、当先の順鞘幅は20円前後まで拡大すると予想する。

為替

ドル安・円高基調が続く

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8/25 15:15現在

海外情勢

 ドルが主要通貨に対して下落。その背景は利上げ観測の後退がある。FOMC(連邦公開市場委員会)の議事録内容の公開で、米金融当局が利上げに対して慎重な姿勢を明らかにし、資産回収を優先すると同時に9月利上げを見送る可能性が高まったことから、トランプ米大統領の発言による不安も手伝ってドルが下落した格好。

国内情勢

 国内市場は海外市場の地合を受けての動き。株式市場では主力株が売られて日経平均株価も下落した。キッカケは円高を嫌気したものだが、株価下落で改めてドル売り・円買いが加速される場面もあった。1ドル=109円台後半から110円台前半の狭いレンジでの動きで神経質な方向が定まりにくい状況が続いた。

総合分析

 ドル安を演出しているのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げの先送り姿勢を明らかにしているほか、トランプ米大統領が白人至上主義者を擁護するような発言を繰り返し、経済界のトップを集めた助言者たちが相次いで辞任するなどトランプ大統領への信頼が急速に低下、政策が実現しない不安も影響している。今後、ドル安基調が続く可能性が高く、円は1ドル=107円台への下落を想定する声も。


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