商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2017年  >  2017年08月14日

週間相場分析2017年08月14日


頭重さが続くか!?

gold.jpg

8/10 15:15現在

海外情勢

 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が発表した今年第2四半期(4~6月)の世界金需給は供給量が1065.9トン(前年同期比8%減)、需要量が953.4トン(同10%減)で差し引き103.0トンの供給過剰。また、WGCによると今年下半期のインドの金輸入量は上半期を下回る公算が大きい見通し。宝飾品業者が7月1日の新税(※金に対する税率はそれまでの1.2%から3%に引き上げ)導入前に上半期に駆け込みで在庫を増やしたため、その反動で減少が見込まれると見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1日時点で12万9672枚、前週比3万8841枚増。取組高は1日時点、8日時点ともに44万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(2日⇒9日)では当業者が売り玉2600枚増に対し買い玉2200枚減、非当業者が売り玉3900枚減に対し買い玉1000枚増。

総合分析

 ロイターによると、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の7月の金保有高が7%強(約55トン)減少し、月間ベースでは2013年4月以来の大幅な落ち込みを記録したが、その後も減少傾向は続き、7日時点では786.87トンと昨年3月以来の低水準となった。それでも、北朝鮮との緊張をキッカケに先週9日にはニューヨーク金期近は1277.8ドルと8月1日の1273.3ドル、6月23日の1273.6ドルを突破して6月6日の高値1295.2ドルに迫る動き。

白金

供給面の先行き不安で...

platinum.jpg

8/10 15:15現在

海外情勢

 メキシコ自動車工業会が発表した7月の同国自動車輸出台数は前年同月比7.8%増の24万3056台。米国向けの減少が響き、対前年比での伸び率は5月の13.9%、6月の12.0%から鈍化した。また、7月の同国自動車生産台数は同0.7%増の28万6417台。一方、豪連邦自動車産業会議所が発表した7月の同国新車販売台数は同1.6%増の9万2754台と、7月としては過去最高となった(※営業日数は前年同月と同じ)。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1日時点で1万2812枚、前週比2629枚増。取組高は1日時点で7万2000枚台、8日時点で7万台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(2日⇒9日)は、当業者が売り玉500枚減に対し買い玉2800枚増、非当業者が売り玉1300枚減に対し買い玉4600枚減。

総合分析

 南ア(南アフリカ共和国)を中心に事業展開するプラチナ生産大手のロンミンが最大で年間50万オンス(≒15.6トン)の精製設備を含めた一部の資産売却とコスト削減策を発表するなど、先行きの白金供給に対する不安要因が浮上したことで、ニューヨーク白金、東京白金ともに動意付いてきた。東京白金期先は3400円台半ばへと浮上しており、今後、4月以降、なかなか越えられなかった3500円のカベを越えられるかどうかが焦点に。

ガソリン

強気勢台頭で上値余地あり

oil.jpg

8/10 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)のメンバーのリビアとナイジェリアの増産と米国内産油量の増加が原油価格の圧迫要因だが、一方では世界石油需要の増加期待も根強く、産油国の協調減産体制が強化される可能性があるため底固い動きとなった。米国内原油在庫の増加は弱材料だが、ファンドは原油先高見通しを背景に買い越し玉を増やしている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月1日時点で71万7912枚の買いに対し23万1147枚の売り、差し引き48万6765枚の買い越し(前週は42万3338枚の買い越し)と5週連続で買い越し増加。東京バージガソリン市場のおける非当業者の売買バランスは、8月9日時点で7370枚の買いに対し5301枚の売り、差し引き2069枚の買い越し(8月2日時点は2114枚の買い越し)と買い越しが若干減少した。

総合分析

 ニューヨーク原油は50ドルが上値の抵抗ラインとなっているが、その壁は厚くない。供給圧迫懸念が上値を抑制していたが、これも産油国の協調減産強化の可能性や世界石油需要の増加見通しなど、世界石油需給のタイト化期待が根強く、ファンドの買い進みで上値チャレンジの動き。これを映して東京バージガソリンも夏の需要ピークは接近しているものの、元売りの生産調整効果もあり、猛暑による需要増加期待も手伝って、期先は4万9000円をクリアするとスンナリ5万円大台を突破しよう。

コーン

生産予想後の展開に注意

grain.jpg

8/10 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシは現地時間10日に米農務省から発表された2017年の米国トウモロコシ生産予想が大きなカギとなろう。時間の関係で、本稿は米農務省の発表を前に書いたものだが、8月の生産予想は実地調査を伴っており、7月上・中旬にかけての北部を中心とした高温乾燥の影響がどう評価されたかが注目される。ロイターがまとめた米国のトウモロコシ単収の事前予想平均は166.2bus(最大値168.5bus、最小値162.8bus)で、傾向値単収(170.7bus)を下回っているが、同様に実地調査をした米穀物調査会社プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、ジェリー・ギデル氏とジャック・スコービル氏は単収を166.0busと事前予想平均と変わらない数字を発表している。10日の単収予想の下げ幅がどれくらいなのか気になるが、単収が165busでも供給量は160億busを確保出来る見通しで、発表を見て、農家が旧穀の処分売りをいつ出してくるか気懸りなところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は10日の米農務省の生産予想でひと区切り、今後は弱気な展開を見せそうだ。米国では新穀の在庫スペース確保のための旧穀売りやブラジルを中心とした競合国の売り圧迫が予想され、さらに円高圧迫が弱材料となり、東京トウモロコシ期先は4月24日の2万0830円を下抜く可能性も。

ゴム

一目の雲を抜いて上値を目指すか

20rubber.jpg

8/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり42トン~74トン。週末前の価格はキロあたり53.92~54.17バーツ、RSS3号タイ主要港9月積は185.0~186.0セント。
【在庫】最新の全国生ゴム営業倉庫在庫は、依然、7月20日現在の7,593トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)の申請締切日は18日。

展開予想

 今週の東京ゴムは、先週金曜日バンコクで開催された主要生産国会議で「タイ政府が減産政策を講ずると発表」したことで堅調に始まった。その後、「この冬、中国政府が大気汚染対策として、鉄鋼・セメント等の産業資材を生産する工場の操業制限が検討している」のと情報に中国の鉄鋼・非鉄商品先物市場が急騰、上海ゴムもツレ高となり、東京ゴム市場も一段高となったが、「米国による北朝鮮攻撃」懸念にドルが下落したことで東京ゴム市場の上げ幅は他市場に比べ抑えられ、連休を控えた東京ゴム先限は215円前後にて取引されている。
 相場は一目均衡表の雲から抜け上昇局面に入ったと考えられ、目先は、ゆっくりと215~225円へと取引のレンジを切り上げていくも、月末にむけては5月24日につけた236.7円を目標とした上昇が予想される。
 国内在庫の増加は一段落し、当限が200円を下回る可能性は低くなってきた。一方、上海ゴム市場の順鞘幅は拡大の一途をたどり、東京ゴム先限への「裁定取引の買い」が入り易く、当先の順鞘幅は15~25円まで拡大していく可能性が高い。

為替

北朝鮮とトランプリスクに注目

20usdjpy.jpg

8/10 15:15現在

海外情勢

 米国と北朝鮮の対立を警戒され、欧州の株安を背景にリスク回避のドル売り・円買いの動き。米長期金利の低迷もドルの弱材料となった。1ドル=109円台後半から110円前半のドル弱含みの動きに終始した。米株価の上昇に対する警戒、トランプ米大統領の政策不安などもドル売り要因。

国内情勢

 日経平均株価が北朝鮮の地政学的リスクで売られて急落場面となり、機関投資家も日経平均を売りヘッジするなど圧力が加わり、株安⇒円高という連想のほか、北朝鮮リスク回避の円買いが認められ、ドル安・円高地合を継続した。欧州経済の行方は明るさを増しており、ユーロ高・ドル安との意識もあり、ドル安・円高へ振れる動き。

総合分析

 米国の長期金利が上昇しないとドルも戻りにくい。トランプ不安はドル売りの筆頭材料となっているが、更に北朝鮮との対立は米経国経済、株価にとってマイナス要因と解釈され、加えて米国内経済対策の停滞も先行き不安を増幅させる。米金融当局が利上げに消極的な姿勢を示しているだけに当面、4月17日の108円13銭を突破して、1ドル=107円を試す可能性あり。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引105,000円・損失限定取引474,000円(平成29年11月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年11月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp