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週間相場分析2017年08月07日


売り玉整理一巡後を注視

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8/4 15:15現在

海外情勢

 世界183ヵ国で個人向けの金現物保管サービスを手掛ける英ブリオンボールトは1日、7月の顧客の金保有量が前月比361キロ増の38.1トンと過去最高を更新したと発表。7月上旬の金価格下落時、個人投資家が金を買い戻す動きを加速させた。同社のリサーチ主任のエイドリアン・アッシュ氏は『アジアの投資家に多かった価格下落時に金を購入し、価格上昇時に一部は利益確定目的で売りながらも保有量を積み増す傾向が、欧米の投資家にも広がりつつある』と指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月25日時点で9万0831枚、前週比3万0693枚増。取組高は7月26日時点、8月2日時点ともに45万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(7月26日⇒8月2日)では、当業者が売り玉6600枚減に対し買い玉1700枚増、非当業者が売り玉4200枚増に対し買い玉4100枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1200ドル台後半へと続伸。この結果、日足チャート上に4月の高値と6月の高値とで形成した"Wトップ"(1290ドル台)を抜けるかどうかが次の焦点になろう。目下、米追加利上げ観測の後退やドル安を背景に"Wトップ"を抜く可能性は高まっているといえようが、半面、取組高の減少から推して、これまでの続伸は売り玉の手仕舞が牽引役と見られるだけに、売り玉整理一巡後のファンドの動向に要注目。

白金

基調が引き締まってきた

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8/4 15:15現在

海外情勢

 ドイツ連邦自動車局が発表した7月の同国新車登録台数は前年同月比1.5%増の28万3080台。一方、米調査会社オートデータが発表した7月の米新車販売台数は前年同月比7.0%減の141万5139台と、7ヵ月連続の前年割れとなった。また、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した7月の日本国内の新車販売台数は前年同月比2.9%増の42万7549台と、9ヵ月連続で前年同月を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月25日時点で1万0183枚、前週比1642枚増。取組高は7月26日時点、8月2日時点ともに7万2000枚台。東京市場の取組高は6万7000枚台。カテゴリ別(7月26日⇒8月2日)は、当業者が売り玉100枚減に対し買い玉400枚増、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉1300枚減。

総合分析

 東京白金先限は引き続き3300円台を維持。その結果、RSI(相対力指数)は中立ラインの50ポイントを若干上回る水準で底固く推移しており、基調が引き締まってきたことを示している。ニューヨーク白金期近も900ドル台半ばへ浮上して、RSIが50ポイント超へと上昇しており、白金相場は内外ともに下値不安が後退してきたといえそうだ。今後、こうした基調の底固さや、金に比べた割安感などが見直されることを期待したいが...。

原油

米原油在庫の減少がサポート

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8/4 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫とガソリン在庫が予想外に大幅減少となり、需要も旺盛なうえに米国内産油量も伸び悩むなど強気リードの展開が続くも、上値警戒などで利益確定の売りも出て伸び悩む。産油国の協調減産を評価して供給過剰感が薄れるなか、主要経済指標を反映したドルの動きを見極めるまで動きにくいとの市場心理が窺える。結果的に強弱材料の拮抗で50ドルを挟む揉合商状。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月25日時点で65万9050枚の買いに対し23万5712枚の売り、差し引き42万3338枚の買い越し(前週39万5459枚の買い越し)と買い越しが増えた。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは8月2日時点で10万6881枚の買いに対し9万0923枚の売り、差し引き1万5958枚の買い越し(7月26日時点は2万6137枚の買い越し)と買い越し玉が減少。

総合分析

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は継続され、ベネズエラ政変による供給不安や米国内原油在庫の大幅減少など強材料が台頭、ドル下落はニューヨーク原油を押し上げる要因となるため、原油先高期待が高まりつつある。欧州経済の先行き見通しの明るさも石油需要の増加見通しに結びつく。当面、弱材料が一巡したこともあり、売り玉手仕舞先行の強調相場が見込めそうだ。

大豆

米農務省の生産予想に注目

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8/4 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は8月1日に9.5825ドルまで急落したあとやや戻したが、3日に再び売られて9.4550ドルまで下落した。8月は大豆の重要な生育ステージの開花・着サヤ期で、天候が注目されるが、主産地の米中西部の天気予報は降雨気味で、しかも大豆の単収増加につながる低温が予報されたことでファンドの売りが誘われて急落したものだ。現地時間10日に米農務省は大豆の生産予想を発表するが、単収に関する事前予想は、①米商品先物取引会社FCストーンが47.4bus、②RJOブライアンが46.5bus、③インフォーマが47.3busで、7月初めにかけての高温乾燥にもかかわらず、FCストーン、インフォーマの予想は米農務省7月予想の48.0busと余り変わっていない。まだ、大豆は天候相場の真っ只中にあるが、生産量については早くも楽観ムードが漂い始め、米農務省発表後は農家売りが出てきそうだ。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆市場の急落と円高地合に3日に4万6000円台半ばまで売られた。シカゴ市場は開花・着サヤ期を残しながらも、『天候相場は勝負あった』との声も聞こえており、いずれ期先は4万5000円割れを演じる可能性が強くなっている。

ゴム

上海とのサヤ修正で上値を見込めるか

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8/4 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり31トン~76トン。週末前の価格はキロあたり50.69~50.79バーツ、RSS3号タイ主要港9月積は173.0~174.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新数値は7月20日現在の7,593トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(前期)は申請なし。

展開予想

 今週の東京ゴムは、先週金曜日午後の上海ゴム市主導の「中国における輸入急増懸念」による急落から、若干、反発して始まったが、ドルの下落に先限は201.0円に押しつぶされる。一方で、「タイ産地での豪雨」や「タイ天然ゴム庁と主要輸出業者による出資会社による現物市場への介入」が始まったことで期近限月は底堅く、当先の順鞘幅は2円前後に縮小、週末を控え、上海ゴムの反発に、先限は再び買われ208円前後にて取引されている。
 相場は一目均衡表の雲に再び埋没したものの、テクニカル指標は売られ過ぎ感が高まりつつあり、目先のレンジは205~215円に切りあがり、中期的には5月24日につけた236.7円を目標とした上昇が予想される。
 取引所・国内営業倉庫両在庫の増加ペースは減速、期近限月の下値は堅くなってきている。一方で上海ゴム市場における当限と2018年1月限の順鞘幅が日本円換算で50円近くもあることから、東京ゴムにおける当先の順鞘幅も上海市場との裁定取引の買が先限に入り易く再び拡大していく可能性が高い。

為替

米経済指標改善難がドルを圧迫

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8/4 15:15現在

海外情勢

 米雇用統計が予想外に改善しなかったことを警戒されドルは戻りを売られる。ドルインデックスの下落傾向にある一方で、米株価が史上最高値を更新するなど株価の先高人気の高まりがドルの底固さに結びついているが、1ドル=109円台後半まで下げた軟弱地合がどこまで続くか、市場関係者は様子を窺う姿勢にある。

国内情勢

 1ドル=109円台後半へとドル安・円高へと振れたのは米経済指標の軟調な内容を反映したもの。日経平均株価はニューヨークダウ工業株30種平均が7日連続の史上最高値更新を受けて上昇気配を示すが、国内要因から上値は限定的との見方もあり、伸び悩み商状を示すとドル・円相場も円安へ傾斜しにくくなり、欧米の経済指標発表待ちで気迷いムード。

総合分析

 トランプ米大統領のロシアゲート疑惑は晴れず、政策推進面でも、閣僚人事が混乱するなど展望を持てない状況から、ドルの先行き不安は拭えない。日本国内は安倍内閣改造でアベノミクスを継続し、成果をあげられるかどうか疑問視する向きも多いことから、株高⇒円安の構図を描きにくく、しばらくの間はドルが下落する不安が残る。1ドル=109~111円のレンジ内の動きか。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引105,000円・損失限定取引474,000円(平成29年11月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年11月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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