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週間相場分析2017年07月31日


円高圧力に耐えて浮上

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7/28 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は27日時点で791.87トン。6月26~29日の853.68トンを直近のピークに減少傾向が続いており、7月26日に795.87トンと800トン大台を割ったが、翌27日も減少が止まっていない。一方、ABNアムロのアナリスト、ジョーゲット・ボーレ氏は金相場の見通しについて、『金の上昇はFRBの利上げによって制限され、1200~1250ドルの間で推移する』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは18日時点で6万0138枚、前週比122枚減。取組高は19日時点で48万枚台、25日時点で45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)では、当業者が売り玉2300枚減に対し買い玉700枚増、非当業者が売り玉1900枚増に対し買い玉1100枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1250ドル超へと上昇し、6月の高値から7月の安値までの下げ幅(約86ドル安)に対し半値以上を取り戻した。『半値戻しは全値戻し』の相場格言もあるように、ニューヨーク金期近の下値不安は大きく後退、1200ドル前後の下値支持線は確固たるものになったと見て差し支えなさそう。こうしたニューヨーク金の堅調を受けて、東京金期先も4500円目前まで浮上。一時、1ドル=110円台に触れるような円高下でも上昇した点を評価したい。

白金

底固さを見せ始める!?

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7/28 15:15現在

海外情勢

 英政府は26日、2040年までにガソリン車、ディーゼル車の新車販売を禁止する方針を発表した。"ゼロ・エミッション"(排ガスゼロ)実現にカジを切った格好で、日本メーカーが得意なガソリン車などに電動モーターを組み合わせたHV(ハイブリッド車)も禁止となる可能性がある。なお、既に7月上旬、フランスのマクロン大統領が同国でディーゼル車とガソリン車を2040年までに段階的に廃止するという計画を発表している。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは18日時点で8541枚、前週比3144枚増。取組高は19日時点、26日時点ともに7万2000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)は、当業者が売り玉500枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉100枚減に対し買い玉600枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は900ドル台前半、東京白金先期先は3300円台前半でそれぞれ小浮動しており、ますます膠着感を強めている。ただ、円相場が一時、1ドル=110円台に上昇するなど円高地合を継続しながらも、その円高プレッシャーに耐えて、東京白金期先は3300円台割れを回避しており、その底固さは評価すべきところだろう。このまま3300円台を維持して、3300円以下が強い下値抵抗線として意識されるかどうか要注目。

灯油

原油先高人気を反映

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7/28 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内原油在庫の大幅減少が好感されて上昇した。売られ過ぎの反動もある。リビア、ナイジェリア、米国の増産体制が続くなか、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産体制も続いているため、これが下支え要因となっている。米国内の石油需要が旺盛なことも明るい材料となった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月18日時点で65万2015枚の買いに対し25万5556枚の売り、差し引き39万6459枚の買い越し(前週35万8025枚の買い越し)と増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは7月26日時点で2223枚の買いに対し、1148枚の売り、差し引き1075枚の買い越し(19日現在、1091枚の買い越し)と減少している。

総合分析

 海外原油相場の上昇から元売の卸値引き上げで灯油現物相場は堅調となり、過剰設備の合理化が進み、先高人気が高まっている。東京バージ灯油期先はニューヨーク原油上昇を反映して基調は引き締まっている。今後も原油相場に連動する写真相場が続くと推測され、期先は5万円大台を固めて上値を窺う動きへ。

コーン

受粉期が終わり様子見気分

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7/28 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は7月20日に3.9325ドルまで戻し、11日の3.9450ドルにほぼ並んだが4ドルには届かず。肝心の受粉最盛期の7月中旬以降の天候が順調で、しかも、6~10日間予報も『気温が平年を下回り、ミズーリ北部やオハイオ川流域で雨が降る』というもので、トウモロコシの生育にプラスと受け取られ、26日には3.66ドルまで売られる展開となった。27日には下げ過ぎ感から3.7725ドルまで戻したが、今年の天候相場にある程度メドが付いたとの見方が増えており、また、今後、天候が若干悪化しても収穫への影響は限定的との声も出ている。目先の焦点は8月10日の米国トウモロコシ生産予想だが、単収は傾向値単収の170.7busを割り込むとの見方が多いものの、実際の数字を見るまでは、市場は様子見気分の強い動きとなろう。その後は、現物を大量に抱えた米農家の動向、記録破りの大豊作となったブラジルの輸出動向に頭を抑えられる展開に。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴトウモロコシ安と円高に足を引っ張られ、27日には2万1600円まで売られた。シカゴ市場は受粉期が終わって、天候相場一服の様相を呈しており、当面は為替など外部要因に左右されそうだ。

ゴム

来週も上昇トレンドを維持出来るか

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7/28 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要原料シートゴム現物市場の取引量は一日当たり31トン~71トン。週末前の価格はキロあたり52.58~53.75バーツ、RSS3号8月積は180.0~181.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比869トン増の7,593トン。入庫量1,647トンに対し出庫量は778トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(前期)締切日は8月4日。

展開予想

 今週の東京ゴムは、円高に軟調に始まったものの、主要産地であるタイ南部にも例年以上の降雨が観測され、期近限月が反発。7月限納会値も206.6円に上昇。加えて「9月の主要生産国で協調輸出削減が今年第4四半期から実行されるかもしれない」との思惑に、上海ゴム市場2018年1月限が独歩高となり、東京ゴム市場新圃1月限も発会から急伸し218円を突破。一旦は短期筋の手仕舞い売りに211円台に反落したが、金曜日がタイの休日(新国王誕生日)であり、週末を控えて、調整商いの中、213円前後にて取引されている。
 相場は上昇トレンドに転換、一目均衡表の雲を抜けた感があり、テクニカル指標に行き過ぎ感も解消されており、目先のレンジは210~220円、中期的には5月24日につけた236.7円を目標とした上昇が予想される。
 取引所・国内営業倉庫両在庫の増加は一段落し、期近限月の下値は堅くなってきている。一方で上海ゴム市場における当限と2018年1月限の順鞘幅が日本円換算で40円以上もあることから、東京ゴムにおける当先の順鞘幅も上海市場との裁定取引の買が先限に入り易く15~25円前後に拡大していく可能性が高い。

為替

トランプ不安でドル安

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7/28 15:15現在

海外情勢

 米金融当局が追加利上げを先送りする可能性を示し、物価上昇も緩慢なことからドルが下落、欧州経済への不安が薄れてユーロが対ドルで上昇しているため、1ドル=110円台までドルが下降した。トランプ不安も心理的なドル圧迫要因。手掛かりとなる経済指標はほぼ一巡しているため、米長期金利の動きに連動する展開となっている。

国内情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)が追加利上げに慎重なため、年内利上げが回避される可能性もあるとの見方もあり、ドルが売られた。日経平均株価が売られ過ぎの反動で戻しても、為替相場が円安方向へ降られることなく、株価と為替の相関性が低下、当面、米国の長期金利がどうなるかが市場の関心事となっていた。

総合分析

 トランプ不安はドル安要因、安倍政権への不満も円高(ドル安)要因となり、日米ともに政治的リスクの高まりがドル安・円高要因として注目されている。加計学園問題は休会中審議が終わったことで一巡したと考えているのは自民党だけ。市場は安倍政権の先行き不安が株安⇒円高...として作用することを懸念している。1ドル=110円割れのドル安はありそうだ。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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