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週間相場分析2017年07月18日


下値支持線を維持出来るか!?

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7/14 15:15現在

海外情勢

 GFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ)が公表したデータによると、6月のインドの金輸入量は推計75トンと前年(22.7トン)の3倍超に急増。新たな物品・サービス税の導入を前にした駆け込み需要を受け、宝飾業者や取引業者が在庫の補充を進めたことが背景。この結果、同国の今年上半期の金輸入量は前年同期比161%増の514トン。インドでは7月1日に金に対する物品・サービス税が従来の1.2%から3%に引き上げられた。GFMSによると、同国の6月の金購入急増による反動で7月の輸入量は減少する公算。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3日時点で9万3799枚、前週比3万7873枚減。取組高は5日時点で46万枚台、12日時点で49万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者が売り玉5000枚増に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉3400枚減に対し買い玉2000枚増。

総合分析

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは3日時点で9万3799枚と、今年1月3日以来の10万枚台割れへと減少。その後の金価格続落から推して、買い玉は更に整理されている公算が大きい。そうしたなか、目新しい強材料が乏しいうえ、米国に続く欧州やカナダの金融引き締め観測が圧迫要因となっており、当面、内外の金相場は頭重い展開を余儀なくされそう。ニューヨーク金期近で1200ドル前後、東京金期先で4400円台を維持出来るか要注目。

白金

新車販売の不振が圧迫

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7/14 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した今年上半期の同国新車販売台数は前年同期比3.8%増の1335万4000台。上半期の伸び率が1ケタ台前半の低水準にとどまるのは2年ぶり。2015年秋からの小型車減税により、2016年通年で前年比13.7%増となったのに比べて急減速した。一方、インド自動車工業会が発表した6月の同国新車販売台数(乗用車・商用車合計)は前年同月比9%減の25万5289台。下落率は2014年4月(13%減)以来、3年2ヵ月ぶりの大幅減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3日時点で8210枚、前週比2323枚減。取組高は5日時点で7万3000枚台、12日時点で7万4000枚台。東京市場の取組高は7万1000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は、当業者が売り玉600枚増に対し買い玉100枚減、非当業者が売り玉1000枚増に対し買い玉1800枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は5月の安値を下回る下落に見舞われ、日足チャートは下値切り下げ型の線型を描いている。前述の"海外情勢"でも触れているように、中国やインドでの新車販売が振るわないほか、米国などでも新車販売に陰りが出ており、需要に対する先行き不安が白金やパラジウム相場を圧迫していると推察される。東京白金先限は辛うじて為替の円安地合が下支えになっているものの、ニューヨーク白金の上値の重さがプレッシャーとなり、伸び悩みが続きそう。

原油

下値不安が根強い

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7/14 15:15現在

海外情勢

 産油国の協調減産効果への不安がニューヨーク原油下落の一因。米シェールオイル増産と中国や欧州の需要伸び悩みも先安懸念に結びついている。それでも下げ過ぎ警戒もあって、米系ファンドが押目を狙って買い進んでおり、40ドル攻防戦まで後退する可能性は低いとの見方が増えてきた。米国内原油在庫の減少が強材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月3日時点で63万3802枚の買いに対し29万2755枚の売り、差し引き34万1047枚の買い越し(前週は32万7188枚の買い越し)と買い越しが増えた。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは7月12日時点で13万4875枚の買いに対し10万5711枚の売り、差し引き2万9164枚の買い越し(7月5日は3万1946枚の買い越し)と買い越し玉は減少した。

総合分析

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産はリビアとナイジェリアが減産枠免除となっているが、産油国の減産監視委員会で両国も減産対象とする思惑がOPECメンバー内にあり、生産上限枠設定の可能性が出ている。また、追加減産の可能性もあるため下値不安が強い半面、急反発を演じる可能性も残っている。米シェールオイル生産業者も原油価格に対しては上げ賛成で、米株式関係者のなかに原油高を期待する声が少なくない。東京ドバイ原油は4万円大台復帰が目標。為替の円安が追い風に。

コーン

シカゴ4ドル乗せは遠退いた

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7/14 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は米北部の高温乾燥を背景に7月11日に3.9450ドルまで上昇したが、12日の米国トウモロコシの需給見通しと天候が回復するとの予報に急反落、13日には3.60ドルまで下落した。米国のトウモロコシ期末在庫見通しでは、2016~17年度が23億7000万bus(前月22億9500万bus)、2017~18年度が23億2500万bus(同21億1000万bus)に上方修正され、在庫率はそれぞれ16.3%(同15.7%)、16.2%(14.8%)に引き上げられ、トウモロコシの供給過剰な状態は変わらないとしている。米農務省発表前には、『単収が引き下げられる』との期待感もあったが、6月予想の170.7busで据え置かれたことも下げ幅を拡大した要因ともいえる。トウモロコシは現在、受粉期の佳境に入っているが、天候は回復に向かっており全体の作柄には問題なしとの声も増えてきた。まだ、天候から目を離せないが、シカゴトウモロコシ4ドル乗せは遠退いた格好といえまいか。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は6月27日の2万1380円から7月11日の2万3400円まで一気に2000円強の上昇を演じたが、シカゴトウモロコシが崩れたのに反応して14日には2万2000円台まで売られた。高温乾燥で買われた反動で下げ幅が大きかったが、今後も天候次第では今回に似たような場面があるかも知れないので注意が必要だ。

ゴム

レンジ相場から抜け出せるのか?

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7/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】タイ主要現物市場の取引量は一日当たり121トン~549トン。週末前の原料シートゴムはキロあたり50.15~50.49バーツ、RSS3号8月積は169.5~170.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比1,149トン増の6,328トン。入庫量1,807トンに対し出庫量は658トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)への申請締切は18日予定。

展開予想

 注目されていた主要生産国会議において「協調輸出制限」が話題に上るも、具体策等の決定は9月の次回会議に先送りとなったことで、今週の東京ゴムは失望売りに軟調に始まる。週央、原油高にゴム市場も一時的に強含む場面もあったが、週末を控え、在庫増による圧迫は強く、先限12月限は200円前後で取引されている。週の高値は203.8円、安値は194.0円。
 罫線では1月31日と5月24日の高値を結んだダウントレンドラインをブレイクしているものの、一目均衡表の雲の下限が上値を抑える展開となり、狭いレンジでの取引となった。しばらくは190~210円のレンジ内の取引が続く可能性が高い。
 取引所・国内営業倉庫両在庫の順調な増加は期近限月への圧迫材料となり、加えて、夏季休暇時期到来に伴う需要減退による受腰の弱さも懸念される一方、上海ゴム市場の当先は依然として大きな順鞘にあることから、東京ゴムにおける当先の順鞘幅も、7月限納会にむけて15円近くまで拡大していく可能性が高い。

為替

緩やかな利上げはドル安要因

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7/14 15:15現在

海外情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長証言で追加利上げを緩やかにするとの方針を受けてドルが売られた。また、6月の中国の対米貿易黒字が254億ドルと2015年10月以来の高水準となったことから、ドルが売られて1ドル112円台後半へのドル安・円高となったが、その後、ユーロの対ドル上昇も一服となり、ドルの押目は買われて113円台を回復。

国内情勢

 ドル売り圧力で1ドル=112円台後半へ、7月5日以来の円高値更新となったが、そこで警戒感が台頭して113円台を回復した。円高の影響で日経平均株価も下げたものの、円高警戒による売りは長続きせず、株価は再び回復するなど一時的な円高との見方が多い。週末の米景気指標発表待ちの態勢となり小幅な動きへ。

総合分析

 米追加利上げの緩やかな実施姿勢がドルの弱材料になるかどうかが注目されている。トランプ大統領の政策実現が遅れていることもドル安要因だが、米景気指標の内容改善がドルのサポート要因となる。中国と米国の貿易収支に絡んだ対立はドル安要要因となり得るが、これはドル買いのチャンス。流れはドル高・円安で1ドル=115円が一つの節目。


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