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週間相場分析2017年07月10日


当面は急落の余波で下値探りも!?

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7/7 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は5日時点で840.67トン。6月26~29日の853.68トンを直近のピークに、6月30日の852.50トン⇒7月3日の846.29トン⇒7月5日の840.67トンと減少が続いている。一方、BNPパリバの商品市場戦略責任者、ハリー・チリンギリアン氏は、『米金融当局による年内の追加利上げなどを背景に、金価格が今年第4四半期に1165ドルに下落する』と見込んでいる。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月27日時点で13万1672枚、前週比1万9003枚減。取組高は6月28日時点で45万台、7月5日時点で46万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(6月28日⇒7月5日)では、当業者が売り玉4400枚増に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉1200枚増に対し買い玉6000枚増。

総合分析

 米国に続き欧州やカナダが金融引き締めに動くとの見方からニューヨーク金期近は1200ドル台前半への急落を余儀なくされた。日足チャート上で長い陰線を引いており、急落の度合の大きさが伺える。こうなると、当面は急落の余波で下値探りを強いられる公算が大きそう。ただ、安値では政治的リスクや地政学的リスクに対するヘッジ買いが入ると思われ、ニューヨーク金期近で1200ドル近辺の下値支持線を維持することになろう。

白金

強弱材料の力関係の変化を注視

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7/7 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した6月の米新車販売台数は前年同月比3.0%減の147万4360台で、6ヵ月連続で前年同月比割れとなった。また、2017年上半期の米新車販売台数は前年同期比2.1%減の845万2453台で、8年ぶりに前年実績を下回った。また、英自動車工業会が発表した6月の英新車登録台数は前年同月比4.8%減の24万3454台と、6年ぶりに3ヵ月連続でのマイナスとなった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月27日時点で1万0533枚、前週比2278枚減。取組高は6月28日時点で7万4000枚台、7月5日時点で7万3000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリ別(6月28日⇒7月5日)は、当業者が売り玉2400枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉600枚減に対し買い玉500枚増。

総合分析

 日足チャートが示すように、東京白金先限は膠着感を強めている。ニューヨーク白金期近が900ドル近辺まで軟化したことが上値を抑制している一方、1ドル=113円台に進んだ円安が下値を支えている格好。上下に歯止めがかかっている状態で、今後、この強弱材料の微妙なバランスがどう変化するのか注視する必要がある。なお、ニューヨーク白金期近は900ドル前後で下げ渋る動きとなれば、5月の安値と併せて日足上に"Wボトム"を形成することになるが...。

灯油

原油先高期待が台頭

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7/7 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は世界石油需給の改善難を主張する向きが売り攻勢をかけたが、予想外に下値は浅く、ショートカバーで安値から戻す動きを示した。弱材料一巡で安値警戒感が台頭、逆に世界石油需給の供給不足や米国内石油需要増加期待など強材料が注目されている。OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は高い順守率を確認、サポート要因に。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは6月27日時点で63万8875枚の買いに対し31万1690枚の売り、差し引き32万7188枚の買い越し(前週32万8764枚の買い越し)と買い越しが小幅減少。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは7月5日時点で、2062枚の買いに対し1468枚の売り、差し引き604枚の買い越し(6月28日現在、124枚の買い越し)と買い越し枚数が大幅増。

総合分析

 ニューヨーク原油相場に連動する東京バージ灯油期先は下値固めから徐々に浮上する強いトレンドへ移行する構え。夏本番で米ドライブシーズンとハリケーンシーズンの到来から原油の先高期待が高まりつつあり、売り玉手仕舞を強いられる可能性が高いとして、売方は警戒感を強めている。為替が円安に振れていることは強気有利な状況。東京バージ灯油期先は5万円大台を固める展開を見込める。

大豆

ファンドの買い戻しに上昇

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7/7 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は6月30日の作付面積と四半期在庫(6月1日現在)発表をキッカケに、6月23日の9.0025ドルから7月6日の9.82ドルまで82セント弱の急上昇を見せた。具体的に、作付面積は8951万3000エーカーと事前予想平均(8975万エーカー)、作付意向面積(8948万2000エーカー)を下回り、四半期在庫も9億6300万busと事前予想平均(9億8300万bus)を下回ったことが強材料となったが、上げに拍車をかけたのは、①米北部の乾燥懸念を背景にミネアポリス小麦期近が8ドルを超えた、②国際商品安を主導してきたニューヨーク原油期近が大きく戻した・・・などで、シカゴ大豆で6月27日には過去最高の14万6696枚まで売り越していた(※オプション取引含む)ファンドが、7月5日には8万7196枚と売り越しを4割も減らしてきたからだ。今年の大豆の作付面積は昨年の8343万エーカーより608万エーカーも多く、天候が順調ならシカゴ大豆は供給過剰感に弱含みで推移すると見るのが普通だが、目先は米中西部の天候とニューヨーク原油の行方次第の相場つきで、勢いづけば10ドル乗せもあり得るが・・・。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆の急騰を受けて、6月27日の4万6050円から7月7日には4万9000円台まで上昇。為替相場も円安基調を持続する構えのなか、シカゴ大豆高に素直に追随する構えを見せており、5万円突破の声が囁かれるようになった。

ゴム

タイ政府の介入は本当に起きるのか?

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7/7 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり121トン~549トン。週末現在、原料は49.10バーツ、オファーは7月積172.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月20日現在、前旬比272トン増の4,999トン。入庫量1,237対し出庫量は965トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(前期)は220枚。

展開予想

 東京ゴムは200円を挟んだ保合い、週末現在は196円前後で取引されている。週の高値は206.8円、安値は193.5円。週初は原油高や円安を受けて堅調に始まったが、その後は上海ゴム市場に連れ安となり、200円を割り込んでいる。ただしタイ政府による介入懸念から、下値も限定的な模様。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線では1月31日と5月24日の高値を結んだダウントレンドラインをブレイクしているものの、一目均衡表の雲の下限が上値を抑える展開となっている。今週に入り閑散とした動意薄の展開が続いており、今後は190~210円のレンジ内の取引が想定される。
 取引所在庫・国内営業倉庫在庫は順調に増加し、今年第一四半期に懸念された「在庫不足」は解消された模様。期近の上値は在庫増懸念に圧迫される一方で、先限は罫線的にも買い人気が高く、上海ゴム市場が順鞘傾向にあり、週末を控えて、順鞘5円前後となっている。目先、当先の鞘は順鞘8~10円へと拡大していく可能性が高い。

為替

米株高でドル堅調続く

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7/7 15:15現在

海外情勢

 FOMC(連邦公開市場委員会)の議事録要旨から、バランスシート縮小の開始時期に関して意見が分かれたことが明らかになると、ドル買いが続かず、警戒感から一時1ドル=113円台にドルが下落する場面もあった。米国連大使が北朝鮮に対し、『武力行使も辞さず』と発言したこともドルが下落する要因とされながら、織り込むと再びドルは堅調地合を取り戻した。

国内情勢

 FOMC(連邦公開市場委員会)の議事録要旨から、バランスシート縮小の開始時期に関して意見が分かれたことが明らかになると、ドル買いが続かず、警戒感から一時1ドル=113円台にドルが下落する場面もあった。米国連大使が北朝鮮に対し、『武力行使も辞さず』と発言したこともドルが下落する要因とされながら、織り込むと再びドルは堅調地合を取り戻した。

総合分析

 米長期債利回りが上昇する傾向が強くなり、ドル高・円安パターンを想定する向きが多い。国内の政治的な動きに対する反応は鈍く、日経平均株価も堅調なことからドル高・円安基調が続くとの見方が主流。欧州経済の見通しが明るくなり、ユーロ安懸念が後退したことから安全通貨としての円買いパワーもダウンしている。米経済指標と米金融当局の姿勢を見ながらドル高基調を維持する展開が続く。取り敢えず、5月11日の1ドル=114円37銭が目標に。


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