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週間相場分析2017年06月26日


底固さの見直しを期待

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6/23 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月21日時点で853.98トン。6月8日~13日の870.00トンを直近のピークに、6月14日の854.87トン⇒15~20日の853.68トン...と減少していたが、21日に微増に転じた格好。一方、ロシア中央銀行が発表した6月1日時点の同国の金準備高は5490万オンスとなり、5月1日時点の5420万オンスから増加した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は13日時点で19万0274枚、前週比1万4191枚減。取組高は13日時点47万枚台、21日時点44万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉6000枚増・買い玉600枚減、非当業者は売り玉1800枚減・買い玉4900枚増。

総合分析

 為替のドル高・ユーロ安地合を背景にニューヨーク金相場は軟調に推移、期近が1250ドルを下回った。とはいえ、日足チャートの下値切り上げ型の姿は依然として崩れておらず、修正安の範囲内と受け止めることが出来る。このまま5月の安値を下回らずに推移出来れば、底固さが見直されてもう一段高へ向かう可能性。東京金先限は6月16日の4430円を下回らずに推移すると、5月9日の4438円と併せて"Wボトム"が意識され、やはり反転上昇が期待出来そう。

白金

上昇エネルギーが乏しい

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6/23 15:15現在

海外情勢

 オーストラリア統計局が発表した5月の同国内新車販売台数(季節調整済み)は10万0476台で、前月比2.9%増、前年同月比4.9%増。一方、タイ工業連盟が発表した5月の同国自動車生産台数は前年同月比0.7%増の16万9495台。増加に転じるのは4ヵ月ぶりで、輸出向けは中東などの落ち込みが続いたものの、国内向けの伸びが補った。同連盟は、プミポン国王死去による消費の自粛ムードは収束に向かいつつあり、底入れの兆しが見えてきたとしている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は13日時点で1万5236枚、前週比4447枚減。取組高は13日時点7万6000枚台、21日時点7万5000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリー別(14日⇒21日)は、当業者は売り玉600枚減・買い玉1000枚減、非当業者は売り玉500枚減・買い玉100枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに上値の重い展開が続いている。需給タイト化が材料視されているパラジウム市場に資金が流入している一方、需給タイト感が乏しい白金市場には資金が流入しにくい状況が継続しているのに加えて、ドル高・ユーロ安地合もニューヨーク白金の上値抑制要因になっている。その結果、円高地合が一服した東京白金も上昇エネルギーが乏しく、内外ともに当面、頭重い展開を余儀なくされそう。

原油

急落後に売られ過ぎ警戒で戻す

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6/23 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は高い順守率ながら、減産免除のリビアとナイジェリアの増産で世界石油需給バランスが供給過剰になるとの懸念が強まり、ニューヨーク原油価格が急落した動きを受けて下げ圧力が強くなり、上値の重さが意識されたものの、米国内原油在庫が予想を上回る速さで、連続減少したうえ、米国内石油需要の堅調が底固さに結びつき、わずかながら戻す動き。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)ポジションは6月13日現在、63万9309枚の買いに対し、28万0310枚の売り、差し引き35万8999枚の買い越し(先週は38万2469枚の買い越し)と買い越し枚数は減少。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは6月21日現在、12万7898枚の買いに対し、10万2003枚の売り、差し引き2万5895枚の買い越し(14日現在、2万5457枚の買い越し)と買い越し玉が増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油価格が急落したのはOPEC加盟国のうち、減産を免除されているリビアとナイジェリアの増産と、それによる輸出拡大の恐れがあるものの、世界石油需給がそれで供給過剰になったことは検証されていない。あくまでも、関係者の推測にすぎない。実際には米国内石油需給は在庫減少が続き、需要が伸びていることが立証されるなど、売られ過ぎの警戒で反発へ転じる公算大だ。東京ドバイ原油期先3万5000円奪回は時間の問題か。

大豆

9ドル割れ寸前まで下落する

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6/23 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は5月31日の9.0950ドルを安値に反発、6月19日には9.4750ドルまで上昇した。これは米中西部穀倉地帯での高温乾燥予報を好感するとともに、小麦やトウモロコシ高もプラスに働いた。ただ、フシ目の9.50ドルを抜けずに地合が弱まったところに、前述の高温乾燥予報がはずれ、大豆の生育に好都合な天候となったこと、更には上げをリードしていたシカゴ小麦の急落をキッカケに下げ足を早め、先週22日には9.03ドルまで下落、5月31日の安値9.09ドルを下回ってしまった。
 こうなると、次の安値は9ドル割れの8.49ドル(2016年3月2日)。次いで8.4425ドル(2015年11月23日)となるが、目先的には9ドルを割ると一時的に割安感を強めて反発するかも知れないが、その後は再び地合を弱める可能性が強い。

国内市場

一方の東京一般大豆期先も6月20日の高値4万8200円から一転して反落、すでに1700円がらみ値を沈めた。6月限発会値が4万4600円だったが、これを下回ると一代の安値で取組関係が悪化する恐れがあり、玉整理を強いられるかも知れない。
 今週末の30日には米農務省から穀物の作付面積が発表されるが、トウモロコシから大豆へのシフトが思いのほか少ないと反発へと転じるキッカケになろうか。

ゴム

タイ政府の介入がどこまで支えるのか

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6/23 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり616トン~310トン。週末現在、原料は52.85バーツ、オファーは7月積190.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比137トン増の4,727トン。入庫量1,011対し出庫量は874トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は121枚。

展開予想

 今週の東京ゴムは、先週末のタイ・マレーシア・インドネシアによる「国際ゴム連合(IRCo)対策会議」において、効果的な方策への合意が打ち出せず、結論を7月7日~10日にマレーシアで開催される次回会議に持ち越したことから失望売りが入り軟調に始まった。タイ政府は国内現物市場での買い介入を実施したものの効果は薄く、火曜日の午後には纏まった量の投げ売りが入り、先限11月限は181.1円まで急落した。週後半にかけて円安進行を懸念した買いが入り、週末を前に188円前後で取引されている。週の高値は201.4円、安値は181.1円。
 当面、次回の「国際ゴム連合(IRCo)対策会議」の動向を見極めるざるをえず、動意の薄い展開が予想される。
 罫線は6月7日の安値178.8円を試す可能性が高いものの、RSI等の指標が「やや売られ過ぎ」となっており、当面、180~190円でのレンジでの動きが予想される。
 取引所在庫・国内営業倉庫在庫は順調に増加しているものの、当限6月限納会にて纏まった量の現受を敢行する向きがいるとの噂もあり、現在、逆鞘幅は6円前後で推移している。しかしながら、国内の需給状況に大きな変化はなく、還流懸念に期近限月は軟調に推移する一方で、「協調介入」の懸念は依然として払拭さていないことから先限の下値は限定的となり、当先の鞘は順鞘へと転換していく可能性が高い。

為替

欧米金利情勢を睨み小動き

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6/23 15:15現在

海外情勢

 イングランド銀行のチーフエコノミストであるホールデン氏が、『金融緩和の一部年内解除を支持』と発言したことでポンド急落を招いた。その動きが続くなか、ニューヨーク市場では原油価格低迷を受け、米長期債利回りの上げ足が鈍化、ドルの上値も重くなる場面となった。手掛かり難で揉合商状となり、1ドル=111円台半ばで小動き。

国内情勢

 日経平均株価の続落でドル安・円高の力が働いたため、一時は1ドル=111円割れのドル安場面もあったが、様子を窺う神経質な動きへと変化。米経済指標の発表や英国のEU(欧州連合)離脱への動きがどうなるか、手掛かりを待つ格好で小幅な動きが続いた。

総合分析

 米追加利上げは米金融当局の計画通りで改めてドルを押し上げる力は弱い。当面、米トランプ政権の政策の行方と英国のEU離脱のプロセスがどうなるかがポイント。突然、ポンドが動意づいて為替市場に波紋を起こしたように、何が起きるか判らず、ドル円相場の方向も定まらない。国内は自民党政権に対する世論の反発が円高ドル安を招く恐れがあり、1ドル=110円台へのドル安懸念が残る。


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