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週間相場分析2017年06月19日


4400円を維持出来るか!?

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6/16 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月14日時点で854.87トン。5月23日~6月1日の847.45トン⇒6月2日~5日の851.00トン⇒6日の855.16トン⇒7日の864.93トン⇒8~13日の867.00トンと増加していたが、14日にFRBがFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の追加利上げを決定したことを受けて、前日から12.13トン減少した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で20万4465枚、前週比3万7375枚増。取組高は7日時点で49万枚台、14日時点で47万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者が売り玉4400枚増に対し買い玉300枚減、非当業者が売り玉1000枚減に対し買い玉3600枚増。

総合分析

 先週13~14日に開かれたFOMCで0.25%の追加利上げが決定。これを受けてニューヨーク金が反落し、1ドル=108~109円台に進んだ円高も加わって東京金期先は5月の安値(5月9日の4438円)をわずかながら下回る下落(15日の安値4436円)を余儀なくされた。その後は1ドル=110円台の円安となったが、当面の焦点は東京金期先が4400円台を維持出来るかどうか。3月の安値(3月15日の4403円)を下回るようなことになれば、改めて下値支持線を模索することに...。

白金

パラジウムに比べ買いにくい!?

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6/16 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した5月の同国自動車販売台数は前年同月比0.1%減の209万6000台と、前月の同2.2%減からは減少幅を縮小した。一方、インド自動車工業会が発表した5月の同国新車販売台数(乗用車と商用車の合計)は前年同月比5.7%増の30万5099台で5ヵ月連続で増加。インドでは7月に州ごとに異なる間接税が"物品サービス税(GST)"として統一される予定で、同工業会は、『GST導入後、更に市場拡大が加速する可能性がある』としている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し6日時点で1万9683枚、前週比2637枚増。取組高は7日時点で7万枚台、14日時点で7万2000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)は、当業者が売り玉1600枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉4300枚増に対し買い玉5900枚増。

総合分析

 ニューヨーク市場ではパラジウムが高騰する一方で、白金は頭重く推移している。JM(ジョンソン・マッセイ)社が発表した世界白系金属需給を見ると、白金は供給不足量が2014年26.4トン⇒2015年13.8トン⇒2016年⇒6.5トンと縮小し、今年は9.1トンの供給過剰に転じる見通しにある一方、パラジウムの供給不足量は2016年の4.9トンから今年は24.4トンまで増加する見通し。こうした需給面からパラジウムを買う動きが活発化し、白金市場に資金が流入しにくい状況に。

灯油

海外原油下げ過ぎとの見方が台頭

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6/16 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は44ドル台まで下落した。米国内原油在庫は6月9日現在で前週比170万バレル減となったが、ガソリン在庫が過去5年間平均水準を大きく上回る増加となったため、減少が目立たず、弱材料とされた。IEA(国際エネルギー機関)発表の2018年の世界石油需給が供給過剰になるとの予想が重圧となる形で原油価格の下値不安が消えないが、さすがに下げ過ぎとの見方も。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは6月6日時点で62万4855枚の買いに対し24万2386枚の売り、差し引き38万2469枚の買い越し(前週は37万3755枚の買い越し)と増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは6月14日時点で2048枚の買いに対1788枚の売り、差し引き260枚の買い越し(6月7日は214枚の買い越し)と買い越しが増えた。

総合分析

 灯油現物市場は底固い動き。これは海外原油相場が一段安を演じ、その影響で下値を試す動きとなり、弱気一色となったものの、現物需給が改善されていることもあり下げ渋り、反発する構えを見せている。6月10日に終わる週の灯油生産量は前週比4万5050キロリットル減の12万0209キロリットルと生産調整の効果と、北日本の需要が旺盛なことを反映している。この地合の強さが東京バージ灯油期先へも響いて押目は買われている。4万6000円割れ回避で今後、4万9000円前後へ浮上する公算大。

コーン

30日の作付発表が焦点に

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6/16 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近はプレーンズの高温乾燥が強材料となって8日に3.9175ドルまで上昇したものの、降雨予報が出て3.70ドル台後半まで押し戻されている。しかし、プレーンズに位置するサウスダコタ、ノースダコタ、モンタナなどプレーンズは土壌水分が不足気味なだけに作柄不安が今後も台頭する可能性があり、その作柄動向を見守る必要があろう。米農務省が9日に発表した米国産トウモロコシの需給見通しは内容が5月見通しと同じだったため、材料視されなかった。今後の注目材料は米農務省から30日に発表される作付面積。それに先がけて米国の有力調査会社インフォーマはトウモロコシの作付面積を9018万6000エーカーと発表、作付意向面積(8996万6000エーカー)とほぼ同じだったが、市場の見方は、『トウモロコシ減の大豆増』で実際に発表があるまでは油断出来まい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は9日に米国の高温乾燥懸念で2万2970円まで上げたが、降雨予報をキッカケに15日には2万2190円まで下落した。しかし、週末には為替が円安となり、シカゴトウモロコシが反発すれば上昇しやすい地合になっている。

ゴム

協調減産が行われるのか?

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6/16 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり63トン~164トン。週末現在、原料は56.89バーツ、オファーは7月積208.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比85トン減の3,985トン。入庫量1,028対し出庫量は1,113トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(前期)は140枚。

展開予想

 今週の東京ゴムは、原油・非鉄金属市場の下落に連れ、軟調に始まったものの、タイ天然ゴム庁が、昨年4月21日以来の「現物市場への買介入を再開」し、また、タイ・マレーシア・インドネシアが「最近の天然ゴム価格急落に関しての国際ゴム連合(IRCo)対策会議」を呼びかけたことで、週後半にかけて急反発。先限は、週末を前に203円前後で取引されている。週の高値は203.9円、安値は182.9円。週末にインドネシア・バンドンで開催される同会議では「主要生産国よる協調輸出規制や生産調整」が討議される可能性が高いが、それぞれの国の思惑もあり、効果的な方策への合意がなければ、失望売りを招く危険があり、要注意である。
 罫線は今月の高値である201.7円を突破し、目先の底入れを達成した感があるが、中期的な下げトレンドから離脱したわけではなく、RSI等の水準を考えると、208円を上回る上昇は「買われ過ぎ」感が高まり、当面、195~200円でのレンジでの動きが予想される。
 取引所在庫・国内営業倉庫在庫の増加に、当限の上値圧力は依然として強いが、期近限月の市場流動性の急低下により当先の逆鞘幅は、現在、再び7円前後に拡大している。しかしながら、期近限月における玉整理の進行と、現物対比で割安な先限限月の底堅い動きに、中期的には、当先の鞘は順鞘へと転換していく可能性が高い。

為替

追加利上げ観測でドル浮上

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6/16 15:15現在

海外情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)は年末までに1回、ないしは2回利上げを実施するとの見方が台頭、更に各種経済指標が好調なため、米経済成長が順調であり景気が回復しているとの楽観的な観測のなか、ドル円相場は1ドル=110円台へとドルが上昇、2週間ぶりの高値まで浮上した。

国内情勢

 米株価が史上最高値を更新する動きに追随した日経平均株価だが、その後は手掛かりを失い、円高へと振れたことをキッカケに売られた。しかし、その後、下げ渋り商状を示したので、ドルは再び対円で買われて戻す場面となった。目先、米長期債の利回りを見極める必要があるとの声が聞かれ、多くの参加者は動意薄の状態へ。

総合分析

 米国の金利動向を材料として最優先すべきとの見方が多く、米長期債の利回りが下げるなか、米株価が堅調な動きを見せる不自然さを警戒してドルが反発した。世界の株価が総じて堅調となっているのは、リスクに対する警戒感が鈍くなったのも一因といわれ、当面、米長期債利回りを手掛かりにドル円相場が動くと推測される。ドルは売られた反動で地合は引き締まる可能性高く、1ドル=110円台でもドル買いが続く公算大となればドル一段高も。円は111~113円のレンジへ向かうか......。


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