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週間相場分析2017年06月12日


ドル高で反落を余儀なくされたが...

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6/9 15:15現在

海外情勢

 イスタンブール証券取引所が6月2日に公表した統計によると、トルコの5月の金輸入量は48トンと、4月(23.9トン)を上回り、2008年8月以来の高水準になった。ちなみに、3月の金輸入量は4月16日の国民投票を控えて為替に対するリスクヘッジの動きが出て17倍に急増していた。一方、ロシア財務省が発表した2017年1~4月の同国金生産量は68.68トンと、前年同期の67.75トンを上回った。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月30日時点で16万7090枚、前週比7323枚増。取組高は6月1日時点が46万枚台、6月7日時点が49万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(5月31日⇒6月7日)では、当業者が売り玉4400枚減に対し買い玉200枚増、非当業者が売り玉1900枚増に対し買い玉2700枚減。

総合分析

 英下院選挙で与党・保守党が議席の過半数を獲得出来ないとの見方を受けたポンド急落やECB(欧州中央銀行)のインフレ見通し引き下げを受けたユーロ安でドルが相対的に上昇、そして、コミー前FBI(米連邦捜査局)長官の上院公聴会での証言内容にサプライズがなかったことを受けた米政治的リスク後退から、ニューヨーク金期近は1300ドル目前で失速を余儀なくされた。とはいえ、修正安の範囲内であり、日足チャートの下値切り上げの姿も健在。地政学的リスクなどを背景に根本的な基調の底固さは変わりない。

白金

レンジ内の動きが続いているが...

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6/9 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した5月の米新車販売台数は前年同月比0.5%減の151万9175台で5ヵ月連続の減少。季節調整済み年率換算では1666万台で同3.0%減。一方、ドイツ連邦自動車局が発表した5月の同国内新車販売台数は同12.9%増の32万3952台。英自動車工業会が発表した5月の同国内自動車販売は同8.5%減の18万6265台。オーストラリア統計局が発表した5月の同国新車販売台数は同6.4%増の10万2901台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月30日時点で1万7046枚、前週比759枚増。取組高は6月1日時点で6万9000枚台、6月7日時点で7万枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリ別(5月31日⇒6月7日)は、当業者が売り玉600枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉500枚減に対し買い玉100枚増。

総合分析

 英国の総選挙やECB(欧州中央銀行)理事会、コミー前FBI(米連邦捜査局)長官の議会証言などのイベントが重なったものの、ニューヨーク白金期近は900ドル台前半から半ば、東京白金期先は3300円台前半から3400円台前半のレンジ内で推移した。こうなると、今後の注目材料はやはり、13~14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが決定されるかどうかと、それを受けた相場の反応に注目。追加利上げ決定となれば、ドル高⇒国際商品全面安の可能性もあり、その成り行きを見守りたいところ。

ガソリン

下げ過ぎの反動で急上昇へ

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6/9 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の増加が嫌気されてニューヨーク原油期近が急落した。しかし、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産体制は、より強固になったうえ、期間延長が決まったことで強いサポート要因となった。世界石油需給は需要伸び悩みで供給過剰に陥る懸念もあるが、一方で、EIA(米エネルギー情報局)が世界石油需給は供給不足になると予測、市場関係者も下値警戒感を抱き反発機運が根強い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月30日時点で59万5517枚の買いに対し22万1822枚の売り、差し引き37万3755枚の買い越し(前週37万2989枚の買い越し)とわずかだが買い越し増。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは6月7日時点で5959枚の買いに対し3710枚の売り、差し引き2249枚の買い越し(5月31日は2124枚の買い越し)と買い越しが増加。

総合分析

 東京バージガソリンはニューヨーク原油に連動する写真相場の域を出ていない。ニューヨーク原油期近は45ドル台へと後退したが、下げ過ぎの反動で戻すと思われ、更に、産油国の協調減産を下支えに地合は徐々に引き締まりつつある。米国内石油需給も改善されているため、原油価格が再浮上する可能性が高く、これに追随してガソリンも水準を切り上げる流れへ。期先は4万8000円をクリアするのが第一目標。

大豆

ファンドが売り玉を買い戻す

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6/9 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は5月31日に9.0950ドルまで下落したあと、行き過ぎ感を映した売り玉の買い戻しと米穀倉地帯の高温乾燥懸念に8日に9.4475ドルまで戻した。背景は土壌水分が不足しているサウスダコタ、ノースダコタなど以外に、大豆とトウモロコシの主産地であるアイオワやミズーリなどで気温が30度を超え、一部で35度を超えるという予報が出て、シカゴトウモロコシ期近が3.9175ドルまで上昇、大豆も追随高を演じたからだ。大豆は作付がほぼ終了し、発芽期から初期生育期に入るが、ここで高温乾燥に見舞われると、作柄が低下する可能性もある。注目すべきは、シカゴ大豆の大口投機玉(ファンド)の5月30日現在の売り越し(オプション取引含む)が11万3391枚と昨年3月1日の13万5044枚に迫っていること。高温乾燥が続けばファンドの買い戻しに、シカゴ大豆期近は10ドル接近も。

国内市場

 東京一般大豆期先は6日に昨年10月以来の4万5000円まで下げたが、今後、シカゴ大豆市場が天候相場の様相を強めて買い人気が盛り上がりそうだ。南米の供給圧迫感は強いものの、米国の天候を優先して、相場が上がり切らない前に買い仕込みたい。

ゴム

目先は自律反発か

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6/9 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり16トン~96トン。週末現在、原料は54.38バーツ、オファーは6月積208.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比85トン減の3,985トン。入庫量1,028対し出庫量は1,113トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(前期)は140枚。

展開予想

 今週の東京ゴムは、6月前期品質検査請求に140枚が提出されたことで「更なる新規貨物入着期待」が高まり、当限中心に急落、先限も昨年11月4日以来の178円台に突入、しかしながら、一方で「中国の国家備蓄放出の噂」に続報なく、上海市場は動意薄の展開の中、大きく下げる場面はなかった。週央、「タイ天然ゴム庁が天然ゴム価格急落に対する対策会議を開いたとの噂」に相場は支えられ、週後半、反発基調に入った。先限は、週末を前に187円前後で取引されている。週の高値は193.9円、安値は178.8円。今週、産地市場及び上海市場の下げ幅に比較して、東京市場の下げ幅が比較的大きい為、次週も、自立反発の局面は継続すると予想される。
 罫線では180円を割り込んだ後、目先の値固めに入った感がある。中期的には下げトレンドに入りつつあるものの、テクニカル指標が極めて低い水準に達しており、目先、208-210円への自律反発が予想される。
 取引所在庫・国内営業倉庫在庫の増加に、当限の上値圧力は強く、当先の逆鞘幅は急速に縮小し、現在、2円前後となっている。しかしながら、先限の価格水準は産地価格・上海市場価格に対し大幅に下鞘となっていることから当先の鞘は順鞘へと転換していく可能性が高い。

為替

ドル安は一時的な現象

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6/9 15:15現在

海外情勢

 FBI(米連邦捜査局)前長官のコミー氏の上院公聴会における証言内容が想定内であったため、安心買いでドル、米株価とも堅調となった。ドルは1ドル=109円へ急落した反動もあり、110円台後半へ浮上するなど、目先のドル安リスクが緩和されたと市場は判断した模様。当面は13~14日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが行われるかどうかに注目される。

国内情勢

 日経平均株価が2万円大台を維持していることへの安心感からドルを買って円を売る動きが活発となった。米国の追加利上げ、トランプ米大統領が米議会と対立、ロシアゲートなどの不安を織り込んだとされ、ドルの底固さを再認識する格好。欧州各国の景気が回復していることも円売り要因とされた。

総合分析

 日銀は日本株買い入れなど株価維持の動き。GPIF(年金基金積立金管理運用独立行政法人)の債券、日本株、ETF(上場投資信託)の購入が続いている。株高と円安を促す意図も含まれているとの見方も少なくない。ドルが1ドル=110円をブレイクしたが、下放れることなく持ち直したことから、改めて為替のトレンドがドル高・円安へ向かっていることを確認した格好。中勢的に1ドル=115円へ。


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