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週間相場分析2017年06月05日


上半期末や四半期末を意識した玉整理も!?

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6/2 15:15現在

海外情勢

 ソシエテ・ジェネラルのアナリストはリポートで、『欧州の政治的不透明感、米国の政治混乱が第2四半期(4~6月)の金相場を押し上げているが、今後は値を下げるとの見方を変えていない』と指摘したうえで、今年と来年の米国の金融引き締めが必然的に投資家の金需要に悪影響を及ぼすと予想した。また、同社の第4四半期(10~12月)の金相場の見通しを平均1オンス=1200ドルとした。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月23日時点で15万9767枚、前週比3万3043枚増。取組高は5月24日時点で47万枚台、5月31日時点で44万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(5月24日⇒5月31日)では、当業者が売り玉6100枚減に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉3700枚増に対し買い玉2400枚減。

総合分析

 日足チャートが示すように、ニューヨーク金期近はジワジワと水準を上げて1200ドル台半ばから後半へと浮上、2月の高値をわずかながら上回った。引き続き米国の追加利上げ観測が気懸りながら、地政学的リスクや世界的な政治的不安、更には欧州の好調な経済指標を受けたユーロ安・ドル高などが金相場にとってプラスに作用している格好。6月に入り、上半期末や四半期末を意識した玉整理の売りも警戒されるが、根本的な基調の底固さは不変と見たい。

白金

弱材料を織り込んできた!?

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6/2 15:15現在

海外情勢

 韓国・聯合ニュースによると、2005年に自動車生産台数で世界トップ5に上がった後、2015年までその座を守った韓国が、昨年はインドに抜かれて6位に追いやられ、今年は7位への転落が囁かれているという。なお、韓国自動車産業協会によると、今年1~3月の同国自動車生産台数は約104万971台で、2010年以降で最低の実績。一方、日本自動車工業会が発表した4月の自動車生産台数は前年同月比16.3%増の74万9087台と、6ヵ月連続で前年実績を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し5月23日時点で1万6287枚、前週比4118枚増。取組高は5月24日時点で6万9000枚台、5月31日時点で6万8000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリ別(5月24日⇒5月31日)は、当業者が売り玉300枚減に対し買い玉1200枚増、非当業者が売り玉900枚増に対し買い玉500枚減。

総合分析

 東京白金先限は3300円台後半から3400円台前半の狭いレンジ内で膠着感を強めている。ただ、日足チャートをよくよく見ると、5月中は下値を3314円(10日)⇒3328円(19日)⇒3351円(31日)、上値を3437円(17日)⇒3444円(29日)と、それぞれわずかながら切り上げてきており、相対力指数も水準をアップしてきた。こう見ると、円高やJM社(ジョンソン・マッセイ社)の供給過剰予想などの弱材料を一旦、織り込み、基調を徐々に引き締めてきたともいえようか。

原油

下値警戒感が台頭

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6/2 15:15現在

海外情勢

 リビアとナイジェリアの原油生産量が増加したことで売られた原油相場だが、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は順守率が高く、先行き原油供給量が細る可能性が高いとの見解が多い。米国内原油在庫の減少や米国の原油輸出量の増加など石油需要増が強材料に。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月23日時点で59万5499枚の買いに対し22万2510枚の売り、差し引き37万2989枚の買い越し(前週は32万8952枚)と買い越し玉が増えた。東京ドバイ原油市場の5月31日時点における非当業者の売買バランスは11万2620枚の買いに対し7万8866枚の売り、差し引き3万3754枚の買い越し(24日現在、3万4361枚の買い越し)と買い越しが減少。

総合分析

 産油国の協調減産は高い順守率を継続し、着実に生産量が絞られている。リビアとナイジェリアは減産協調を免除されているので生産を拡大しているが、内戦勃発前に比べると極めて生産水準は低い。これから急拡大する可能性は低く、世界石油需給は供給量が絞られ、欧米の景気回復に伴う需要の堅調さから推して、原油相場は下値を固めて一段高を演じる公算大。東京ドバイ原油期先の目標値は短期的には3万8000円。東京市場も海外原油高連動で上値を期待。3万8000円程度まではスンナリ上昇しそう。

コーン

作況は事前予想より低下

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6/2 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は大豆安に追随して30日に3.6625ドルまで下落したものの、6月1日には3.7375ドルまで戻る展開を見せた。米農務省が今年初めて発表した5月28日現在のトウモロコシの主要生産18州の作況報告は、"優"と"良"の合計が65%で、市場予想の70%を下回ったことが強材料となったようだ。主要産地別に見ると、テキサス75%、ミネソタ68%、アイオワ73%に対しイリノイ52%、インディアナ43%、オハイオ49%とコーンベルト東部の冷涼湿潤型の影響を映し出している。また、米穀物調査会社、プライス・フューチャーズ・グループのアナスト、ジェリー・ギデル氏は、『トウモロコシの未作付面積は5月28時点で、2013年の同時期以降、最大の1080万エーカーになる』とのレポートを発表、トウモロコシの作付意向面積9000万エーカーが月末に発表される確定作付面積発表にどう反映されるか気になるところだ。9日に米農務省から2016~17年度、及び2017~18年度のトウモロコシ需給見通しが発表されるが相場への影響は小さいと見て良かろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ大豆安に連動して31日に2万2010円まで下落したが、ここで下げ止まり、底固さを見せている。シカゴ市場は冷涼・湿潤型の気象パターンを見せており、今後の天候次第では上値を追う展開も考えらえる。

ゴム

今年の最安値を更新し目先自律反発か

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6/2 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり79トン~127トン。週末現在、原料は64.52バーツ、オファーは6月積218.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比85トン減の3,985トン。入庫量1,028対し出庫量は1,113トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は16枚。

展開予想

 今週の東京ゴムは、原油の急落につれて軟調に始まり、週央、端午節連休明けの上海ゴム市場が「人民元の急騰」と「中国の国家備蓄放出の噂」に暴落したことを受け、一段安。先限は最近の安値である198.0円を割り込み195.1円まで沈んだが、週末を前に、米国雇用改善期待にドルが堅調に推移、先限は196円前後で取引されている。週の高値は217.1円、安値は195.1円。次週、「中国の国家備蓄放出の噂」に対する続報が待たれることになるが、産地価格の下げ幅が、消費地市場程大きくないことを考えると、底堅い展開が予想される。
 罫線では4月20日の安値198.0円を突破し、昨年11月10日以来の195円台に沈み、中期的には下げトレンドに入りつつあるが、テクニカル指標は安値での売り込みを警戒する水準に達しており、目先、210円台への自律反発が予想される。
 取引所在庫・国内営業倉庫在庫共に、僅かではあるが増加し始め、また、当限の建玉整理の進捗に、当先の逆鞘幅は急速に縮小し、現在、35円前後となっている。しかしながら、本格的な在庫増には、まだ、若干の時間が要することから、当先の逆鞘幅は依然、縮小傾向にあるものの、次週、そのペースは鈍化する可能性が高い。

為替

ドル安基調は一服

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6/2 15:15現在

海外情勢

 5月のシカゴ購買部協会景況指数が予想を下回り、4月の米中古住宅販売保留件数指標も予想を下回るなど弱い経済指標がドル売りを誘ったが、その後、下げ過ぎの警戒でドルが戻す。雇用統計待ちの神経質な動きのなか、1ドル=111円台前半での小動き。

国内情勢

 民間シンクタンクによる2017年第1四半期GDP(国内総生産)改定値は前期比2.5%増と、速報値の2.2%増から上方修正され、5四半期連続のプラスとなり、日経平均株価が5営業日ぶり反発とドル高・円安へ振れた。国際情勢が緊迫化するなか、市場に織り込み済みとされ、安全資産としての円買いは後退。

総合分析

 米国経済は安定成長が続いており、追加利上げも予定通りで先行き不安なく、トランプ米大統領がロシアンゲートで攻められながらも政権維持は間違いないとの見方が根強い。一連の米景気への不安や利上げスケジュール変更のリスクはないとされ、ドル高基調を予測する市場関係者が増えている。6月13~14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)に注目。


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