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週間相場分析2017年05月29日


安全資産として改めて意識

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5/26 15:15現在

海外情勢

 ロシア中央銀行が発表した5月19日に発表した5月1日時点の同国金準備高は5420万トロイオンス(≒1685.81トン)で、評価額は686億5000万米ドルとなった。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は5月24日時点で847.45トン。5月22日の852.48トンから翌23日に847.45トンへと減少し、その後、横ばいで推移した格好。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で12万6724枚、前週比2万3282枚減。取組高は17日時点で44万枚台、24日時点で47万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)では、当業者が売り玉800枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉2100枚減に対し買い玉1400枚減。

総合分析

 相変わらず6月の米国追加利上げ観測がプレッシャーとして残っているものの、概ね消化したようで、ニューヨーク金期近、東京金期先ともに底固さを増している印象。加えて、イスラム圏のラマダン(断食月、5月27日~6月25日)入りを前にして自爆テロが多発、地政学的リスクの強さが意識されていることから、安全資産としての金が改めて見直されていることも、相場の下支えになっていると推察され、基調はより引き締まっているといえそう。

白金

需給に対する見方が不安定!?

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5/26 15:15現在

海外情勢

 英自動車工業会が発表した今年4月の同国乗用車生産台数は前年比18.2%減の12万2116台。例年よりもイースター休暇時期が後ずれし、生産日数が減少したことが背景にある。ただし、1~4月の累計生産台数は前年比1%上昇とプラスを維持。一方、米市場動向調査企業Gartnerが発表した世界半導体市場の成長率(確定値)は前年比2.6%増で、同社が今年1月に発表していた速報値(同1.5%増)から1.1ポイント上方修正した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で1万2169枚、前週比1929枚増。取組高は17日時点で7万3000枚台、24日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)は、当業者が売り玉100枚増に対し買い玉100枚減、非当業者が売り玉100枚減に対し買い玉100枚増。

総合分析

 今年の世界白金需給を白金業界団体WPICが2.0トンの供給不足と予想する一方で、JM社は6年ぶりに供給過剰になると予想(※9.4トンの供給過剰)するなど、白金需給に対する見方は不安定で、そのことから白金相場も頭重さが目を引く冴えない展開を余儀なくされているといえそう。東京白金先限は目下、3300円台を維持しているが、ファンダメンタルズの支援が心もとない状況下では、ちょっとした円高でも足取りを崩す恐れも否めない。為替の動向に要警戒。

灯油

NY原油50ドル割れ

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5/26 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は2018年3月まで9ヵ月延長され、世界石油需給が供給量減少で改善されるとの期待は強い。生産量削減幅拡大再検討となり、原油価格は50ドル割れしたが、原油価格押し上げを目的とする産油国の減産体制の堅持姿勢は揺るがない。需要が先細りするとの懸念もあるが、米国や欧州、中国の経済指標好転を背景に上値期待が根強い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月16日時点で64万6041枚の買いに対し31万7089枚の売り、差し引き32万8852枚の買い越し(前週は32万8751枚の買い越し)と小幅増加。東京バージ灯油市場の非当業者の売買バランスは5月24日時点で2704枚の買いに対し、2195枚の売り、差し引き509枚の買い越し(5月17日現在、215枚の買い越し)と増加。

総合分析

 夏の不需要期ながら、保守点検による操業停止明けの稼働率はアップした。しかし、生産調整計画は変わらず、5月20日に終わる週の原油処理量は前週比6万0826キロリットル減少した。販売量の伸び悩みで在庫は前週比6万3207キロリットル増。それでも、年末需要期へ向けたランニングストックの積み上げなど在庫単価を下げる流通業者の平均購入姿勢もあり、現物市場での圧迫感はない。東京バージ灯油期先は海外原油価格上昇期待を映して押目買いムード強く、基調は引き締まる公算が大きい。

大豆

生育期の天候に注意する

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5/26 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は25日にニューヨーク原油急落による大豆油安を受けて9.3825ドルまで売られた。しかし、これから7月にかけての生育入りを意識すると、この安値は大豆にとって良い買い場といえるだろう。米大豆の作付作業はおおむね順調だったが、ここにきてイリノイ、ウィスコンシン、ミシガンの一部が冷涼な天候となり、『大豆の発芽が上手くいかない』との声も聞こえてくる。4月から5月にかけての2ヵ月間は強材料が乏しく、ファンドが売り越しを増やしてきたが、天候による作柄悪化が目立ってくると、今度はファンドが買い戻しに出て、シカゴ大豆期近が10ドルに接近する場面があってもおかしくないはずだ。当面は、①米農務省の作柄状況(優と良の合計)、②南米の供給事情、③6月9日の米農務省による大豆の需給推定、④6月末の作付面積発表・・・が注目される。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ安に円高が加わり、4万6000円台での揉合になっている。ただ、市場は天候相場待ちの姿に傾いているように見え、仮に一段安場面があれば買いたい局面だ。

ゴム

目先は失望売りか

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5/26 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり63トン~176トン。週末現在、原料は71.05バーツ、オファーは6月積238.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月10日現在、前旬比206トン増の4,070トン。入庫量617対し出庫量は411トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は16枚。

展開予想

 東京ゴム市場は、納会を前に投機筋が一気に買戻しに走ったことで期近限月が急騰、先限も10円近く上昇したものの、実際の納会は、予想外に平穏となったことで強気ムードが払拭され、相場は反落。週末を控え原油市場の急落もあり、現在、新甫先限は220円前後で取引されている。週の高値は236.7円、安値は218.4円。次週は、中国市場が端午節で29日・30日と休場になることもあり、薄商いの中、頭重い展開が予想される。
 罫線では4月11日以来の236円台を回復したものの、上値を追う材料を欠き、目先は失望売りに下押す展開が予想される。下値の目途は4月20日と5月9日の安値を結んだアップトレンドラインの210円付近だろう。
 取引所在庫は依然として歴史的な低水準にあり、大きく増加に転じる兆しは見えず、当先の逆鞘幅は依然70円前後で推移している。国内在庫も低水準にあるが、中期的には、産地の天候改善と中国での荷余り感台頭が東京ゴムの供給不安を間接的に解消し、当先の逆鞘幅が徐々に縮小する可能性は高い。

為替

材料不足で小幅な動き

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5/26 15:15現在

海外情勢

 5月2日~3日に開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公開で、年内の米追加利上げは2回が限界との見方からドルが弱含みとなり、中東から欧州歴訪のトランプ米大統領の外交的な失点を懸念されてのドル売りも。1ドル=111円台までドルが戻したのは売られ過ぎの反動に過ぎず、ドルの上値警戒が続く。

国内情勢

 日経平均株価や中国の株価堅調を受けて欧州株価も買い先行となり、米国における政策実現への不安も一巡、米株価が立ち直りつつあることが影響している。それでも材料不足で小動きを強いられ、国内は超長期債(40年国債)の入札不調で利回りが急上昇したが、為替市場への影響はなく、様子を窺う状況が続き、ドル安・円高不安が根強い。総じて小幅な動き。

総合分析

 国内の景気は悪くないが、企業収益が伸びての株高ではない。構造改善が必要とされながらも、アベノミクスの再評価はなく、日銀の打つ手も限りがあるなど、米国の金利情勢を見ながら神経質な動きを余儀なくされている。米国では個人の年金による金融商品購入規制がドルへの不安を増幅しており、まだ、ドル安の不安は消えない。1ドル=110円台へと下げる可能性を残す。


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