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週間相場分析2017年05月22日


再び安全資産として買われる

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5/19 15:15現在

海外情勢

 WGCは17日、インドの金輸入が1~3月期の急増から、再び急激な減少に転じるとの見通しを明らかにした。新税制の導入や輸入規制などが影響すると見ている。具体的に、WGCインド担当幹部のソマスンダラム氏は、今年通年でのインドの金輸入量は524トンだった前年とほぼ変わらないとの見通しを示した。1~3月期の金輸入量は253トンと、前年同期比で倍増。これを踏まえると、今年残りの輸入量は271トン程度、四半期平均ではわずか90トンほどの見込み。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で15万0006枚、前週比3万9628枚減。取組高は10日時点で42万枚台、17日時点で44万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)では、当業者が売り玉2000枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉1300枚増に対し買い玉700枚減。

総合分析

 世界に拡大する大規模サイバー攻撃、トランプ米大統領によるロシアへの機密情報漏洩や司法操作妨害がマーケットのリスク回避ムードを刺激、安全資産として金や日本円が買われる展開となった。その結果、ニューヨーク金期近が1200ドル台半ばへと続伸し、円高圧力に耐えながら、東京金期先も4500円台を一時的とはいえ回復。内外ともに日足チャートは下値切り上げ型の線型を維持する格好となり、基調の引き締まりと長期的な先高期待は変わらないといえそう。

白金

続伸も金に比べ反発力鈍い!?

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5/19 15:15現在

海外情勢

 白金業界団体WPIC(ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル)が15日に発表した『Platinum Quarterly』によると、今年の世界白金需給は2.0トンの供給不足になる見通し。これは、2012年以降、6年連続で供給不足となる格好だが、供給不足量は前年(11.2トン)から縮小する見通し。一方、欧州自動車工業会が発表した4月のEUとEFTA(欧州自由貿易連合)の新車登録台数は前年同月比6.8%減の123万台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で1万0240枚、前週比7301枚減。取組高は10日時点で7万6000枚台、17日時点で7万3000枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)は、当業者が売り玉100枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉1200枚増に対し買い玉1200枚増。

総合分析

 世界各国に拡大する大規模サイバー攻撃による国際情勢不安、トランプ米大統領によるロシアへの機密情報漏洩とFBIへの捜査妨害を受けた米国内の政情不安が安全資産の金買いを促し、連動して白金を始めとする他の貴金属も続伸場面となった。ただ、そうした不安は世界や米国の景気に対してマイナスの側面もあり、産業金属の需要減退懸念にもつながる恐れがあることから、金に比べて反発力は鈍い。東京市場は円高も警戒要因。

ガソリン

協調減産見直しで上昇へ

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5/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格はOPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の減産が続き、高い順守率を維持しているうえ、9カ月間の延長(来年3月まで減産継続)が決まりそうで、原油先高人気が再燃する可能性が高い。50ドル台を回復してもファンドが買い進む公算大との見方が多い。米国内原油在庫の減少も後押しする形で底固い動き。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月9時点で65万5196枚の買いに対し32万6445枚の売り、差し引き32万8751枚の買い越し(前週は37万3144枚の買い越し)。東京バージガソリン市場の非当業者の売買バランスは5月17日時点で5895枚の買いに対し3840枚の売り、差し引き2055枚の買い越し(5月10日時点2079枚の買い越し)。

総合分析

 海外原油価格が50ドル台挑戦から、更に買い進まれる可能性が高い。これはOPECと非OPEC産油国の協調減産で供給量が減少し、今後、更に9カ月延長される公算が大きいことから、調整効果が高まると見るからだ。このため、原油輸入価格も上昇し、石油会社のガソリン卸価格も引き上げざるを得ず、国内ガソリン現物も堅調推移を見込める。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油連動で上値期待が高まり、期先5万円大台突破は時間の問題か。

コーン

為替相場に振り回される

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5/19 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、3月半ばから3.50~3.70ドル台のレンジで推移している。今年の米トウモロコシの作付意向面積が9000万エーカーと前年の9400万エーカーを400万エーカー下回るなかで、天候相場が始まったが、5月14日時点の全米主要18州平均のトウモロコシ作付進展率は71%(前年同週73%、過去5年平均70%)とほぼ平年並みで、しかも、天候が比較的順調なため、買いが続かない。大口投機玉(ファンド)のオプション取引を含むポジションは5月9日時点で22万5198枚もの売り越し、17日時点で21万5698枚(推計値)と多く、供給過剰感が相場の頭を抑えていることが判る。ただし、天候はいつ変わるかは誰も答えることは出来ず、このままの状態が続くとは思えないが・・・。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は12日の2万2820円から19日に2万1800円がらみまで下落した。背景は一時1ドル=115円に迫る円安になった円相場が、シカゴトウモロコシが軟調ななか、トランプ疑惑で18日には1ドル=110円72銭の円高になったため。東京トウモロコシは当面、為替相場に振り回されそうだ。

ゴム

押し目買い基調となるか

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5/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり46トン~71トン。週末現在、原料は69.70バーツ、オファーは6月積228.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比59トン減の3,864トン。入庫量659対し出庫量は718トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は16枚。

展開予想

 東京ゴムは20円近い上昇の後に反落、週末現在は224円前後で取引されている。週の高値は233.9円、安値は214.1円。週初は期近限月が納会事情から上昇、これに連れて先限も堅調な展開となった。その後は米国の政治的混乱を受けた株安、円高の影響から反落している。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線では5月17日に1か月ぶりの高値233.9円を付けた。基調が転換した可能性があり、今後は押し目買い優勢の展開が予想される。下値の目途は4月20日と5月9日の安値を結んだアップトレンドラインの210円付近となると思われる。
 取引所在庫は依然として減少傾向にあり増加に転じる兆しが無いなか、当先の逆鞘幅は78円前後で推移している。国内在庫は減少基調にあるものの、東京ゴムの高値が現物を呼ぶことで供給不安が解消すれば、逆鞘幅は徐々に縮小する可能性が高い。

為替

ドルの下値を探る動き

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5/19 15:15現在

海外情勢

 トランプ米大統領にロシアへの機密漏洩疑惑が浮上し、そのショックでドルが売られ、1ドル=110円台までさげたが、その反動で再びドルが小戻す格好になった。"ロシアゲート"不安は拭えず、ドルの売り圧力が続き、上下にブレる不安定な展開。

国内情勢

 トランプ大統領の機密漏洩疑惑によるドル安ショックの反動で円が売られたものの、日経平均株価の先行き不安もあり、日銀の株購入期待もありながらも、思いのほか円安へは振れなかった。ドルの下値を探るような動きが続き、ユーロ対ドルの動きも1ドル=111円台前半での小幅にとどまる神経質な動き。

総合分析

 ロシア絡みのトランプ政権への不安がありながら、米国の追加利上げは確定しているため、ショックを吸収すると再びドル高・円安へと流れが変わる可能性がある。日銀の対策はあとがないとはいえ、公的資金による株や債券購入というテコ入れ策がある以上、円安へ振れる余地は十分ある。目先1ドル=112円台を想定する必要があろう。


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