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週間相場分析2017年05月15日


円相場反発を警戒

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5/12 15:15現在

海外情勢

 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)は4日に発表したリポートで、今年下半期のインドの金需要が弱まるとの見通しを示した。物品・サービス税が7月から同国内で施行されることを受け、買い意欲が減退すると見ている。ただ、今年上半期の金購入は堅調見通し。今年1~3月の同国金消費量は前年同期比15%増の123.5トン。婚礼用の購入増による宝飾業者の累積需要に支えられた格好。今年通年のインドの金需要見通しは650~750トンに据え置いた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で18万9634枚、前週比1万1043枚減。取組高は3日時点で45万枚台、10日時点で42万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(2日⇒10日)では、当業者が売り玉4100枚増に対し買い玉200枚減、非当業者が売り玉1400枚減に対し買い玉2800枚増。

総合分析

 フランス大統領選挙を無事に終えた安堵感と米国の追加利上げ観測がニューヨーク金を圧迫したことで、急激な円安進行下の東京金先限の上値も重かった。円相場は1ドル=108円台から114円台へと1ヵ月足らずでざっと6円も急落したが、こうなると、目先的には応分の反動高が想定されるところ。従って、東京金先限は円相場反発とニューヨーク金の頭重さとが重石となって、目先、軟調を余儀なくされる恐れもあろうか。ひとまず4400円台を維持出来るかが焦点に。

白金

上値の重さ続く!?

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5/12 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した4月の米新車販売台数は前年同月比4.7%減の142万6126台。セダンを中心とする乗用車の販売減が止まらず、4カ月連続の前年割れとなった。また、オーストラリア自動車工業会が発表した4月の同国内新車販売台数は同5.1%減の8万3135台。一方、ドイツ連邦自動車局が発表した4月の同国新車登録台数は同8.0%減の29万0697台で、1~4月累計では前年同期比2.5%増となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で1万7541枚、前週比9697枚減。取組高は3日、10日時点ともに7万5000枚台。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(2日⇒10日)は、当業者が売り玉1800枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉2100枚増に対し買い玉3800枚増。

総合分析

 東京白金先限は5月に入ってからもジリ安となり、10日には3314円の安値をつけた。円相場が1ドル=114円台へ向かう急落に見舞われながらも軟調に推移したのは、米追加利上げ観測を受けてニューヨーク白金が一時、900ドル台を割る続落場面に見舞われたためといえ、当面、こうした上値の重い展開が続きそう。GFMSが、『南アフリカ共和国の白金供給鈍化で白金価格は今年1000ドル以上に押し上げられる可能性がある』との見方を示したが、市場の反応は限定的。

原油

下げ過ぎの反動で底固い

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5/12 15:15現在

海外情勢

 売られ過ぎの反動で底固さが窺える。OPEC(石油輸出国機構)の減産体制が続いており、世界石油需給改善への期待は根強い。米国内需要の増加と原油輸入量の減少で在庫が大幅に減少、下値不安は薄れている。下値抵抗を45ドルとする動きが続く。ゴールドマン・サックスは原油のスポット価格の3ヵ月予想を55ドル、ニューヨーク原油で50ドルになるとしている。

内部要因

 売られ過ぎの反動で底固さが窺える。OPEC(石油輸出国機構)の減産体制が続いており、世界石油需給改善への期待は根強い。米国内需要の増加と原油輸入量の減少で在庫が大幅に減少、下値不安は薄れている。下値抵抗を45ドルとする動きが続く。ゴールドマン・サックスは原油のスポット価格の3ヵ月予想を55ドル、ニューヨーク原油で50ドルになるとしている。

総合分析

 産油国の協調減産体制は崩れていない。米エネルギー情報局の世界石油需要見通しが上方修正され、欧州と米国、更に中国の石油需要増加を見込めることから、需要堅調が原油価格の下支え要因となっている。米株価は原油価格が上昇すると上げ足が加速、この米株高を見て原油が買われる可能性もあり、当面、先高人気は衰えまい。東京市場も海外原油高連動で上値を期待。3万8000円程度まではスンナリ上昇しそう。

大豆

新穀の期末在庫は予想外だったが・・・

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5/12 15:15現在

海外市場

 米農務省から10日に、今年初めての新穀(2017~18年度)の需給見通しが発表された。2月の農業観測会議で示された傾向値単収(48.0bus)と3月の作付意向面積(8950万エーカー)をベースに算定されたもので、現在の作付動向や作柄などは無視される。具体的には、生産量が42億5500万bus(前年度43億0700万bus)、消費量が42億3500万bus(同40億9300万bus)、期末在庫が4億8000万bus(同4億3500万bus)と発表され、期末在庫が事前予想平均5億5500万busを大きく下回った。生産量が前年を下回り、期末在庫も予想外の数字になったことから、シカゴ大豆期近は10日に9.80ドルをつけたが、『期末在庫は5億bus以上ある』との見方に加え、南米の供給圧迫(※2016~17年度のブラジルの大豆生産量は1億1160万トンに上方修正)に翌11日には9.50ドル台に押し戻された。シカゴ大豆は旧穀、新穀ともに供給過剰感が強く、ここしばらくは天候頼みの展開になりそうだ。

国内市場

 東京一般大豆期先は、為替が1ドル=114円台の円安・ドル高になったことに支援され、5月10日に4万8200円まで上昇した。ただ、シカゴ大豆は天候相場入りしても盛り上がらず、東京一般大豆の上昇に弾みがつかないのが難点だ。

ゴム

基調転換出来るか

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5/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり26トン~49トン。週末現在、原料は68.13バーツ、オファーは6月積228.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比59トン減の3,864トン。入庫量659対し出庫量は718トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは20円近い下落の後に反発、週末現在は215円前後で取引されている。週の高値は222.8円、安値は204.5円。週初は青島保税区在庫が増加したことから上海ゴム市場が急落、東京ゴムはこれに追随して下落し安値204.5円を付けた。その後は株高、円安、原油高の影響で戻り歩調となっている。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線ではRSI(14日間)は42付近と、売られ過ぎの水準は脱している。今後は月足における一目均衡表の雲の下限(220~230)円を上抜けるかがポイントとなりそうである。基調の転換の判断は時期尚早と思われる。
 取引所在庫は依然として減少傾向にあり増加に転じる兆しが無いなか、当先の逆鞘幅は62円前後で推移している。国内在庫は減少基調にあるものの、東京ゴムの高値が現物を呼ぶことで供給不安が解消すれば、逆鞘幅は徐々に縮小する可能性が高い。

為替

不安定ながらドル堅調地合続く

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5/12 15:15現在

海外情勢

 6月の米国の追加利上げの確率はほぼ間違いないとされ、欧州におけるフランス大統領選挙結果によるユーロ反発も一服、再び先行き不透明感が蒸し返され、ドル・ユーロは神経質な動きを強いられている。ドルの堅調に変わりないが、テクニカルラリーで1ドル=114円台を割り込んで113円台後半の動きへと変化した。

国内情勢

 円安・株高が債券売りに結びつくが、逆に債券売りを意識した円売り・株買いの動きも。日経平均株価2万円大台目前の足踏みでドルの上昇が鈍る場面も。燻る北朝鮮情勢を背景にドル買いをためらうほか、欧州の経済指標発表待ちなど不安定な動きを強いられた。

総合分析

 市場ではドル高・円安基調継続と読む向きが多く、ドルの押目を待つ関係者は多いが、押目らしい押目も無く様子を窺う状況が続くと見込まれる。日経平均2万円大台乗せ後に円の動きがどうなるのか、日本株の騰勢が続けば円安基調も継続されそうで、当面、株価と横にらみの動き。テクニカルの関門は1ドル=115円50銭。


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