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週間相場分析2017年04月24日


東京は出遅れた分を取り戻す!?

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4/21 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は4月20日時点で854.25トン。4月7日の836.49トンを直近のボトムに、10日838.26トン⇒11~12日842.41トン⇒13~18日848.92トン⇒19日860.76トンと増加し、20日は減少へ転じた。一方、ETFセキュリティーズのアナリスト、マーティン・アーノルド氏は、『政治や株価を巡る懸念から、投資家は依然として金を保険と考えて取引している』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で17万2666枚、前週比1万7230枚増。取組高は12日時点で45万枚台、19日時点で46万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者が売り玉1900枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉400枚増に対し買い玉2300枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近が1300ドル目前まで続伸、3月の安値からの上昇率はざっと8%に達した。相対力指数も70ポイント台を大きく抜いたことで、当面は高値警戒感や達成感から修正安場面を演じる公算。一方、東京金先限もニューヨーク金に連動して14日には4500円台を回復したが、3月の安値からの上昇率は2%にとどまっており、ニューヨーク金に対する出遅れ感が強い。円高に上値を抑えられた格好だが、裏を返せば円相場反落時に出遅れた分を取り戻す動きに。

白金

逆ザヤに売りなし

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4/21 15:15現在

海外情勢

 オーストラリア統計局が発表した3月の同国内新車販売台数(季節調整済み)は前年同月比3.0%減の9万6751台。一方、欧州自動車工業会が発表した3月の欧州新車販売台数は前年同月比11%増の194万台。また、英紙フィナンシャル・タイムズは17日付で、メイ首相が大気汚染解消計画の一環として、ディーゼル車から環境に優しい車への乗り換え支援策を検討するよう担当当局に指示したと報じた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で2万6159枚、前週比554枚減。取組高は12日、19日時点6万5000枚台、19日時点ともに6万5000枚台。東京市場の取組高は5万4000枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)は、当業者が売り玉200枚増に対し買い玉100枚減、非当業者が売り玉100枚減に対し買い玉300枚増。

総合分析

 引き続き円相場は1ドル=108~109円台の円高地合が続いたが、それでも、東京白金先限は11日の3345円を安値にジワリ浮上、3400円前後で底固い動きを見せ始めた。"円高"という弱材料を織り込み始めるとともに、ニューヨーク白金の上昇に連動する格好になった点を評価したいところ。また、東京白金のサヤ関係は期近が期先よりも高い"逆ザヤ"。相場格言の『逆ザヤに売りなし』も重視すべきではなかろうか。

ガソリン

原油高に連動して堅調

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4/21 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は予定通りの順守率の高さを維持、供給調整効果への期待が根強いことから、調整安局面を迎えても底固さに変わりない。世界石油需給の均衡化を期待する声は多く、下げたところは買われるなど、下値不安は薄い。米国内の石油在庫も原油が減少していることと、ファンド筋の買いが下支え。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは4月11日時点で64万5953枚の買いに対し20万8910枚の売り、差し引き43万7043枚の買い越し(前週40万8382枚の買い越し)。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは4月19日時点で6065枚の買いに対し4150枚の売り、差し引き1915枚の買い越し(12日は1804枚の買い越し)。

総合分析

 ニューヨーク原油価格が50ドル台を維持しているのはOPECなど産油国の協調減産への期待に加え、7月以降も協調減産を継続する可能性が強いからだ。米国内の石油需給は改善されつつあり、米シェールオイル増産の圧迫感も予想していたほど強くない。これから米国はドライブシーズン本格化で原油先高期待は強くなろう。国内ガソリンの現物市場は原油高を映した卸値引き上げ⇒小売価格値上げとなったが、値上げに限界があり、足場を固めて緩やかに上昇するパターンか。期先5万円大台固めが先決。

大豆

天候相場前の安値を歓迎

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4/21 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は11日に9.2950ドルドルの安値をつけてから9.50ドルを中心とした動きに終始している。9ドル台後半に戻っても、すぐに9ドル台半ばで売られてしまうのは、ブラジルの2016~17年度の大豆生産量が1億1000万トンと前年度(9650万トン)の大豊作となり、今まさに輸出市場に出回り始めているからだ。しかし、①市場がブラジル産の大豆輸出を織り込みつつある過程にある、②今の安値を見て米国の農家が現物を売り渋っている・・・などを見ると、ここからの下げ余地は小さく、『今後の天候に賭けたい』という市場心理が働く可能性もあろう。大豆の天候相場は5月に入ってからで、天候相場前の安値は買い仕込み場と見てはどうか。

国内市場

 東京一般大豆期先は4万6000円台での揉合となっている。円相場が1ドル=108円台後半から109円前半の狭いレンジで推移していることが揉合の理由だが、北朝鮮及びEU(欧州連合)がらみの地政学的リスクは旺盛で、その動向次第では為替が変動するリスクがあり、注意が必要といえる。

ゴム

目先の底打ちか?

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4/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり37トン~58トン。週末現在、原料は66.25バーツ、オファーは5月積233.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比77トン減の4,424トン。入庫量762対し出庫量は839トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(後期)は48枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で20円の下落の後10円の反発、週末現在は215円前後で取引されている。週の高値は221.6円、安値は198.0円。先週までの弱基調を引き継ぎ、また株安、原油安も重なって東京ゴムは4月20日には一時節目の200円を割り込み、約6か月ぶりの安値水準となった。その後は戻り歩調となり、週末現在は215円前後で取引されている。
 罫線ではRSI(14日間)は一時25付近と売られ過ぎの水準となったが、週末現在は反発したことから35付近となっている。いったん底打ちしたと思われるが、基調が転換したかどうかの判断は時期尚早である。今後は上値の目途を230円付近とした、戻り売り優勢の展開になると思われる。
 取引所在庫は依然として減少傾向にあり増加に転じる兆しが無いなか、当先の逆鞘幅は31円前後で推移している。国内在庫は減少基調にあるものの、東京ゴムの高値が現物を呼ぶことで供給不安が解消すれば、逆鞘幅は徐々に縮小する可能性が高い。

為替

米長期債利回り上昇でドル強含み

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4/21 15:15現在

海外情勢

 米長期債の利回りが上昇し、ドルが堅調となった。1ドル=109円台へとドルが戻ったが、まだ決め手となる材料もなく、北朝鮮情勢やフランス大統領選挙を控えて様子見状態となり神経質な動きを強いられた。G7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)で協議された世界金融市場の協力体制も明確でなく、当面、方向が定まらない。

国内情勢

 国内株価の動きは緩慢で先行き不安が拭えない。経済成長率はIMF(国際通貨基金)が世界のGDP(国内総生産)成長率と日本の成長率を上方修正したが、すでに材料として市場に織り込まれており、むしろ、予測不能な世界の地政学的リスクの行方に関心が集まり、小幅な動きに終始した。

総合分析

 トランプ米大統領や金融関係閣僚の発言に一喜一憂する為替市場は不安定さを否めず、当面、フランス大統領選挙の行方と北朝鮮情勢の動きを横睨みする動き。地政学的リスクが高い間は安全通貨として円が買われる場面が増えるだろうから、ドル高・円安基調への復帰には時間がかかると見るべきだ。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引145,000円・損失限定取引453,000円(平成29年5月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年5月1日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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