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週間相場分析2017年04月17日


インドでの金宝飾需要増加観測も

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4/14 15:15現在

海外情勢

 4月7日に発表された声明によると、アルゼンチンの鉱業当局者はカナダ産金大手バリック・ゴールドに対し、同社が操業するベラデロ金山の環境対策、操業プロセスの徹底的な見直しを要請した。シアン化物溶液の漏出を受けたもので、アルゼンチンの環境・持続的開発省はバリック側に操業の全面差し止めを求めた。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は13日が848.92トンで、3月末の832.32トンから16トン超増加。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で15万5436枚、前週比1万7616枚増。取組高は5日時点で42万枚台、12日時点で46万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者が売り玉1200枚減に対し買い玉200枚減、非当業者が売り玉200枚増に対し買い玉800枚減。

総合分析

 シリア・アサド政権の軍事施設に対する米軍の攻撃をキッカケにした米国とロシアとの関係緊迫化、米国の朝鮮半島沖への原子力空母派遣などを背景に、リスクヘッジとして金が買われ、ニューヨーク金期近は年初来の最高値を更新。これを受け、東京金も円高圧力に耐えながら、底固さを維持した。今後は、ヒンドゥー教の吉日である"アクシャヤ・トリティヤ"の接近(4月29日)や婚礼シーズン突入によるインドの金宝飾需要増加観測も金相場のサポート要因になる公算。

白金

円高進行が圧迫

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4/14 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会によると今年第1四半期の同国自動車販売台数は前年比7%増加し、第1四半期としては2014年以降で最も大幅な伸びとなった。なお、単月の同国自動車販売台数は3月が前年同月比4.0%増の254万3000台で、2月は同22.4%増、1月は同0.2%増だった。一方、ブラジル自動車工業会が発表した3月の同国自動車生産台数は前月比17.1%増の23万5000台、販売台数は同39.4%増の18万9000台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で2万6713枚、前週比916枚減。取組高は5日時点で6万3000枚台、12日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は5万4000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は、当業者が売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉500枚減、非当業者が売り玉300枚増に対し買い玉800枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金はトランプ米大統領のドル高牽制発言や金価格の堅調が下値を支える一方、米国のシリア攻撃やロシアとの関係悪化、朝鮮半島沖への原子力空母派遣などを受けた政治・経済の先行き不安⇒景気への悪影響⇒白金の産業需要減退懸念が上値を抑制して、上下にカンヌキがかかった状態に。そうしたなか、東京白金については円高進行が圧迫要因になっており、当面、上値の重い展開を余儀なくされそう。

原油

OPEC減産を評価され堅調

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4/14 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産順守率は高く、専門家が減産の影響で世界の石油在庫が減少しているとの見方を明らかにするなど、サウジアラビアが減産体制を延長する方針を伝え、複数の加盟国が同調しているため、ニューヨーク原油市場で強材料として見直された。また、米国内の原油在庫は集散地クッシングの在庫増を嫌気されたが、ガソリン、中間留分とも減少し、これも強材料と評価されている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは4月4日時点で64万9987枚の買いに対し24万1605枚の売り、差し引き40万8382枚の買い越し(前週39万8080枚の買い越し)と買い越しが増えた。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは4月12日時点で13万2170枚の買いに対し9万7468枚の売り、差し引き3万4702枚の買い越し(5日現在3万6119枚の買い越し)と買い越しが減少した。

総合分析

 産油国の協調減産体制は延長される可能性が高く、世界の石油在庫余剰分が大幅に削減されているため、当面、原油の生産調整が需給均衡化に貢献するとの見方が支配的だ。また、米国内の石油需給にしても、シェールオイルは増産しているものの、米国内需要の増加と輸出需要の拡大から在庫圧迫感は薄れており、これがサポート要因となりそうだ。東京ドバイ原油の当面の目標値は1月10日の4万0990円。

コーン

シカゴ堅調も円高が相場を圧迫

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4/14 15:15現在

海外市場

 現地時間11日に米農務省から発表された2016~17年度の米国トウモロコシ需給見通しは、期末在庫が23億2000万busと前月から据え置きになったため、相場への影響はなかった。ただ、南米のトウモロコシ生産量見通しはブラジルが9350万トン(前月9150万トン)、アルゼンチンが3850万トン(同3750万トン)にそれぞれ引き上げられ、今後、米国の輸出需要を脅かす可能性が出てきた。ただ、米農務省予想が終了し、弱材料出尽し感が強いなか、トウモロコシは天候相場に入っていく。米国でトウモロコシの作付作業が始まったが、4月9日現在の全米18州平均の作付進展率は3%とほぼ平年並(前年同期4%、平年同期3%)で、今後は米中西部の気温と降雨量を注意深く見守りたい。

国内市場

 シカゴトウモロコシ期近が3.70ドル台に乗せるなか、東京トウモロコシ期先は2万1000円台の安値で推移している。これは北朝鮮やシリアを巡る地政学的リスクやトランプ米大統領のドル高牽制発言で為替が円高傾向になっているからだ。当面はシカゴトウモロコシの動きもさることながら、為替相場の行方に注目したい。

ゴム

戻り売りが続くか

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4/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり46トン~86トン。週末現在、原料は68.75バーツ、オファーは4月積238.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比299トン増の4,501トン。入庫量1,036対し出庫量は737トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは週間で20円の下落、週末現在は220円前後で取引されている。週の高値は240.8円、安値は215.5円。地政学リスク懸念の高まりから、中国商品市場が下落基調となり、またドル円相場は円高に進行した。東京ゴムはこれを受けて軟調な展開となり、220円前後と約5か月ぶりの安値水準となっている。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線はRSI(14日間)が30付近と、売られ過ぎの水準となっているが、月足において一目均衡表の雲の下限を下抜け、弱基調は継続する可能性が高い。今後は上値の目途を230円付近とした、戻り売り優勢の展開となると思われる。
 取引所在庫は依然として減少傾向にあり増加に転じる兆しが無いなか、当先の逆鞘幅は43円前後で推移している。産地の減産期入りに伴い、取引所在庫への懸念は深刻化し、4月限と9月限の逆鞘幅の解消には時間がかかると予想される。

為替

トランプ発言が尾を引きドル下落

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4/14 15:15現在

海外情勢

 トランプ米大統領がウォール・ストリート・ジャーナルのインタビユーでドル高を牽制する発言をしたことが影響し、一時、1ドル=108円台後半と5カ月ぶりのドルの安値をつけた。グッドフライデー休会を控えて様子を見る状態となり、更にトランプ発言は行き過ぎだったとして1ドル=109円台に反発した。

国内情勢

 トランプ発言を受けてのドル安・円高で1ドル=108円台へ円が上昇したあと、行き過ぎ警戒で109円台へ回復。北朝鮮と米国の対立や、シリア情勢の深刻化など地政学的リスクの高まりで安全通貨としての円が買われる場面もあった。

総合分析

 トランプ米大統領の経済政策は先が見えず、しかも、大統領令が軒並み否定されて公約を果たせていない。その反動もあって対外政策が厳しさを増すとの見方もあり、円安を為替操作と決めつけたトランプ米大統領の政策に対する不安は根強く、4月、5月とフランス大統領選挙を巡る政治的リスクの高まりでユーロ、ドル、円との関係がどうなるか先が見えにくいなか、不安定な動きを強いられそうで、108~112円の狭いレンジが続こう。


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